見出し画像

気になったニュース#34 【改竄された半導体の脅威】2022.5.17

半導体チップそのものに潜在的なセキュリティリスクがある可能性を指摘した記事です。

一般的なセキュリティリスクといえば、ウイルスやマルウェア、ハッキングといったものかと思いますが、半導体チップそのものに不正な回路を潜ませることができるという指摘がされています。
これはPCやスマホなどにウイルスを潜ませることとは違います。
ウイルスやマルウェアといったものは、あくまでPCやスマホ上のOSの上で動作するものであり、上記の記事において言及されているのは電子機器の最奥部、半導体チップそのものが改ざんされ得るということです。
その結果、PCやスマホの盗聴がされる可能性があるとのことです。
今はまだ専門家ですら実物を見たことがないという、あくまで「可能性」の話ではありますが、もしそのような不正な回路を搭載したチップが出回ったとしたら影響は計り知れません。
ウイルス対策ソフトやファイアーウォール、その他の一般的なセキュリティ対策は総じて効果がなく、また現在世の中で出回っている電子機器にはそのほとんど全に半導体が使われているため、もし産業スパイがチップメーカーに潜り込み秘密裏に回路を書き換えたとしたら、世界中の電子機器という電子機器が突然盗聴されるという悪夢のような事態にもならないとも言い切れません。

一時期半導体メーカーとしてトップを独走していたインテルですが、いまやサムスン電子に首位の座を抜かれ、またTSMCがすぐ背後に迫ってきているという状況です。

各国とも経済面はもちろん、上記のようなセキュリティリスクの観点からも半導体の内製とシェア争いの勝利は何としても勝ち取りたいと思っていることでしょう。