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マーケティング + UXリサーチ?

昨年、ひょんなことから、ユーザー調査のプロジェクトを任された。

「ユーザーの声を聞く」という当たり前のことを、今までいかにできてなかったかが身に染みた体験だった。

社内のUXリサーチャーさんにアドバイスをいただきながら進められたおかげで、「定性情報(ユーザーの生声)からでも、有用な情報を体系的に抽出できる」ということがわかって興奮した。

そこでせっかくなので所感をまとめておきたい。

■サービス全体を見渡し中立的である

メルペイのUXリサーチャー松薗さんのNoteを参照しつつ、メルペイの採用サイトから引用すると・・

UXリサーチャーとは中立的な存在らしい。

メルペイのUXリサーチャーは、お客さまの豊かな体験を実現するために本質的な問いを立て、あらゆるリサーチ手法を使いこなし鋭い洞察を得ることで事業の意思決定にコミットします。お客さま、デザイナー、プロダクトマネージャーなど様々なステークホルダーと協働しながらも、サービス全体を見渡し中立的であることを大事にしています。(メルペイ採用サイトより)

組織内での政治とか、パワーバランスによって変わる決定力とか、組織人ならだれもが心当たりがあるのでは。
立場や役割が違うチームや部門同士の意見が食い違うのなんて、そりゃそうだよねって感じだけど、往々にして「で、結局それってユーザーのためになるんでしたっけ?」って感じの議論になってることも。

そんな中で「中立でいられる」ってやばい。すごい。
いろいろ組織内政治とかうまくできないから、ぜひそうありたい(笑)

■仮説構築力アップ?

いろいろやってきたけど、これという専門性が無い。一方で、戦略的思考が得意かとか、アイディアが浮かぶのかとかいうとそういうわけでもない。

やべえやべえ、と思い続けて早●年。。。。。

何かやらなきゃ、でも自分はどれをやりたいんだ、何が自分には向いているんだとかぐるぐるしてたけど、「ハートドリブンアプローチな仮説構築力を鍛える」ことなのでは・・・?

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まっぴさん「事業会社で必要なマーケティングスキル」より


生成的調査の手法を知っていることで、ユーザーの潜在的な声を知り、それをヒントに仮説をつくれる。
検証的調査の手法を知っていることで、持った仮説を検証できる。

例えば、自社製品のバージョンアップを企画していて、これまでにないユニークな新機能を追加したいと考えているとしましょう。そんな斬新な機能のアイデアを発送するために調査を行うとすれば、それは生成的調査です。そして、いくつかのアイデアの中からどれを採用するかを決めるために調査を行うとすれば、それは検証的調査です。

アンケートは検証的調査の手法です。

(「ユーザビリティエンジニアリング(第2版)」より)


■どんな人に向くの?

自分なりに考えてみると、こんな人が向くのでは。

・コミュニケーションスタイルがインタビュー向き
初対面の人でもびびらない・びびられない、基本的には自分の話より人の話、「その時どう感じた?」など、深堀質問を臨機応変にする などなど

・調査の背景を理解し、調査に活かせる
経験として、自身が背景を理解して調査や企画を組み立てたことがある人。
あとは能力として、理解力が高い人。これは調査結果を使いたい部門や企業の意図が理解できてるってことで、ある程度汎用スキル。
お金まわりのことがわかって、ビジネスモデルのこともわかると、より客観的に理解できるようになるのかしら。

・細かなプロジェクトマネジメントができる
実際にUXリサーチャーと働いてる人から言わせると、実際にインタビューしてる時間以外も、相当多いとのこと。インタビュー準備から実施、レポートなど、関係者との連携を取りプロジェクトをまとめ、進めていくことができるのは必須。

■何ができるようになるの?

UXリサーチの知識があると、何ができるようになるの?
マーケティングの仕事はどう変わりそうなの? マーケ以外のどんなことができそうなの?を考えてみる。

プロダクト開発に関われる
これは単純に、今の会社だと開発部門で調査が多く行われているので

・ユーザーの声をベースに企画
ブランディングやウェブサイト改善みたいなマーケティング領域をはじめ、読み物系の企画の方針を考えたりするときなんかにも活きるかも?

・ユーザーに接触できる機会が増える
ユーザーの声に触れられる機会はいつも楽しいし、それが増えるのは嬉しい


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