見出し画像

初めて推しが死んだ日。【ガンダム00ネタバレ含】

マンガやアニメ、ゲーム、ラノベとジャンルは問わないのだけど、オタクなら一度や二度、自分の「推し」が命を落としたことがあるんじゃないでしょうか。

もちろん私にも、ある。

今日は、初めて自分の推しが死んだ時の話をします。

※以下からネタバレを含みます。極力避けておりますが、ネタバレNGの方はご遠慮ください!笑



初めて死んだ推しは、アニメ『機動戦士ガンダム00』のロックオン・ストラトス(本名:ニール・ディランディ)でした。


今から約10年前、当時16歳だった私は、華のJKにも関わらず結構なオタクでした。

特に好きだったのは少年ジャンプ系アニメ(『テニスの王子様』を筆頭に『ONE PIECE』『NARUTO』『BLEACH』『銀魂』『家庭教師ヒットマンREBORN!』など)。ガンダムは一度も見たことがありませんでした。


2007年秋、ガンダムシリーズの最新作として『機動戦士ガンダム00』(以下ガンダム00)が放映されることを知ると、

「日本が世界に誇るガンダムシリーズ、オタクとして一度は見ておいた方が良いのでは?」

と思い、ガンダムシリーズの扉を開けることに決めたのでした。



超簡単にガンダム00のあらすじを説明すると、ガンダム(=武力)による戦争根絶を目指すお話。武力で戦いを治め、世界を平和へと導こうという、なんとも壮大なテーマです。


舞台は2307年の地球、ざっくり言うと300年後の未来

化石燃料にかわる新しいエネルギーが登場していたり、地球から伸びる3本の長いエレベーターで宇宙へ行くことが普通になっていたり、時代背景は現代と大きく変わっています。

世界は3つの超大国で統治され、それらの大国(と同盟国)同士はいまだにエネルギー資源を奪い合い、戦争を続けていました。
(300年後の未来でも戦争してるってやばいなーと思いますよね…)


そこに颯爽と現れたのが、私設武装組織『ソレスタルビーイング』。彼らはどこの国にも属さず、モビルスーツ“ガンダム”を使って、世界各地で起こっている戦争に武力介入していきます。

ガンダム00は、『ソレスタルビーイング』に所属するガンダムマイスター、刹那・F・セイエイが世界平和のために奮闘する物語です。

(私の解釈なんで、なんか違うと思う人がいたらすみません)



あらすじを見てわかる通り、戦争根絶世界平和、もうテーマがだいぶ壮大なんですよ。

国家が複数出てくる時点で、登場人物も倍に。加えてガンダムの世界ならではの用語のオンパレード。


正直15話くらいまで何が起こっているのかよくわからなかったですね。


何度も何度も諦めかけたけど、「オタクとしてここで引くわけには…」と謎の使命感が私を引き止めていました←



最初に覚えたのは、主人公・刹那が所属する『ソレスタルビーイング』のメンバーたちでした。

『ソレスタルビーイング』の任務(=戦争への武力介入)を実行するのが、ガンダムを操縦するガンダムマイスターの4人。

内面的にも幼く、自分の正義のために我が道をいく刹那
協調性も人間味もない、どこか機械的なティエリア・アーデ
温厚だけど世界を憂いすぎなアレルヤ・ハプティズム
そして、個性的で世話の焼ける3人の面倒を見る、リーダー的存在のロックオン・ストラトス


いちばん、いちばん
ロックオンが好きでした。


最初の印象は「三木眞一郎さん(ロックオン役)、いい声だな〜」とか「デュナメス(ロックオンの機体)、かっこいいなあ」という感じでした。

デュナメスは、遠距離射撃型の機体。ロックオンは超一流の射撃の腕を持っていて、滅多に狙撃を外すことがありません。その能力の高さを買われて、ソレスタルビーイングに加入しているのです。

仲間が接近戦でピンチに陥った時も、遠方から敵をしれっと“狙い撃つ”彼の姿は、もうため息が出るほど格好いい。

「武力による世界平和」を目指すソレスタルビーイングは、そのやり方から敵が多かったけれど、どんなピンチの時も「ロックオンがいれば大丈夫!」と視聴者が(恐らくソレスタルビーイングのみんなも)思うくらい、彼は安定的で素晴らしいガンダムマイスターでした。



技術面の強さだけでなく、内面の強さも彼の魅力のひとつ。

気さくで、面倒見が良い。ガンダムマイスターの兄貴的存在であるロックオン。

刹那とはペアで任務にあたることも多く、頑固な刹那を可愛がる様子は非常に微笑ましかったです。

でも、そんな可愛い可愛い刹那に、ロックオンが銃口を向ける場面があります(1stシーズン第19話)。


ネタバレですが、ロックオンは幼い頃に反政府ゲリラ組織『KPSA』による自爆テロで家族を亡くしているんですね。テロのことになると冷静さを欠いてしまうほど、彼はテロを憎んでいる。このような経験があったからこそ、「戦争根絶」を目指すソレスタルビーイングに参加したのだとも思います。

しかしながら、幼年の頃、刹那が憎き『KPSA』に所属していたことが判明すると(ソレスタルビーイングには守秘義務があり、自分の生い立ちや本名を話してはいけないことになっています)、思わず刹那に銃を向けてしまう。


今、目の前に家族を奪った敵がいる。
仇を撃ちたい。
恨みを晴らしたい。


ロックオンには、そんな感情があったのではないでしょうか。

刹那を撃ったところで、家族は戻ってこないのに。


刹那がなぜ少年兵として反政府組織に所属していたかというと、『KPSA』の指導者であるアリー・アル・サーシェスに洗脳されていたからなんです(刹那も刹那ですさまじい過去を抱えているんですが、ここでは割愛)。

刹那自身も過去の罪を悔やんでいるし、だからこそ平和を目指してガンダムで武力を根絶しようとしている。

それぞれには、それぞれの戦う理由があるんですよね。


結果として、ロックオンは刹那を撃たないし、これからも一緒にやっていく決意を固めます。

ソレスタルビーイングとして活動を共にした期間はまだ短いけれど、刹那は仲間だし、可愛い弟のような存在。そんな刹那も、戦争をする大人に振り回され、利用されていた“被害者”の一人

自分の人生はもちろんだけど、刹那の人生も、誰かに狂わされた。今となっては家族も同然な刹那がそんな目に遭っていたことを考えると、やっぱり、悔しい。改めて、「こんな世界を変えてやる」と思いますよね。

いやー、ほんと、


刹那の境遇も全部全部受け入れて前に進もうとする彼の姿勢、
「好き!!!」と思わずにはいられなくないですか!!


ガンダム00は、全編を通して「わかり合う」ことをテーマにしているように思います(ああ〜この辺りのことも話したいけど、本筋と関係ないからカット!)。

「わかり合う」ためには「許す」ことも必要なのかもしれないと考えさせられますね。深い。



また、1stシーズン後半での、ロックオンティエリアのやりとりでも彼の“強さ”がうかがえます(この話めっちゃ好き)。

戦闘の途中、デュナメス(ロックオン機)が身を挺してヴァーチェ(ティエリア機)を守る場面があるんです。

なんとかその場を凌ぐものの、ロックオンは利き目である右目を負傷してしまいます。

狙撃手が利き目を負傷するなんて、選手生命が絶たれたも同然なんですが、ロックオンはティエリアを責めません。

刹那と同様に「許す」のです。

しかも「俺が寝ていると気にする奴がいるから」と、治療もそこそこに戦いを続行する。かっこよすぎるだろ。


ここで大事なのは(?)、プライドが高く高慢なティエリアが、「ロックオンに怪我をさせてしまった…!」って、めっっっっっちゃくちゃ落ち込むところ。

任務遂行のためなら仲間のことなんてどうでもいい、むしろ足を引っ張る奴は消すくらいの勢いだったあのティエリアが凹んでいる……、

なんていじらしい子!!

(世の女性をどれほど悶絶させたことか…)


ロックオンは兄貴だから、ティエリアの“完璧主義が故の脆さ”をちゃんと把握しているんですよね。だから「いつまで落ち込んでるんだよ」と自らティエリアを励ます。

それでもティエリアは頑なで「僕はガンダムマイスターにふさわしくない」とか、つい弱音まで吐いちゃう!! 可愛すぎかよ!!


この時、ティエリアは初めて、初めてロックオンに謝るんです。

「悪かった」と。

もうもうもう超絶名シーンなんですよ、ここ。

これまで協調性の欠片もなかったティエリアが、やっと仲間と心を通わせる場面だから。

ティエリアはずっと完璧だったから、ミスをする人を責めていたんです。でも、初めて自分がミスをする立場になって、許してくれる人がいる有り難さを、これが“仲間”なんだと知る。ティエリアの辞書の中に、“仲間”という言葉が書き加えられた瞬間でした。


1stシーズン第22話なので限りなく後半。ここまできてやっと、ソレスタルビーイングの絆が深まる。

ロックオンの優しさ、人としての強さが、彼の心のしこりを溶かしたのですね。



私は、ロックオンの兄貴のように面倒見の良いところが、優しく、強く、懐の広いところが大大大大大好きでした。
なんならハロになって小脇に抱えられたかったくらいです。
(※ハロ:小型ロボット。00シリーズではロックオンの相棒的存在です)

ハイパー余談ですが、1stシーズンの前半、ティエリアと刹那が言い合いのようになって、刹那が別行動を取る場面があるんです(多分)。

そこでロックオンが困りながら二人の仲裁に入る姿を見た時が最初でした。「あ、私この人のこと好きになるかも」って思ったの。女の直感ってやつでしょうか(違う)。



前置きがめちゃくちゃ長くなってしまったんですけど、タイトルにある通り、ロックオン、死ぬんですよ。

こんなに強くてかっこよく頼りになるのに、

信じられます? 信じられませんよね。

以下からは、彼が死ぬ日のことをお話します(やっと)。



私が彼の死を知ったのは、テレビじゃなくて当時日曜日の夜に放送していたガンダム00のラジオ番組『ソレスタルステーション00』でした。

部活でもやっていたのか、リアルタイムで放送を観ることができなかったみたいなんです。


そのラジオの中で、パーソナリティの人たちが「ロックオンが死んでしまった」と話していて、「この人たちは何を言っているんだろう」と思いました。

でも、公共の電波で嘘を言うはずないし、だんだん「本当なんじゃないか」と思うようになって。

ラジオの終わりを待たずして、慌てて録画していた1stシーズン第23話『世界を止めて』を視聴することにしました。(結末を知っているからだけど、このタイトル秀逸)



先述の通りロックオンは右目を負傷しているのですが、仲間の制止を聞かず戦場に出て行きます(今思うとこの辺から既に死亡フラグ)。

戦場に宿敵アリー・アル・サーシェス(最初の方に一回だけ名前書きました笑 ロックオンの家族が亡くなったテロを先導した張本人です)がいるとわかると、ロックオンは彼を猛追。利き目が使えない不利な状況でも、互角に闘いを続けます(かっこいい)。

しかし、そこに別の敵の機体が現れ、戦況は1対2に。右目が見えないせいで遅れをとり、デュナメス(とGNアーマー)は破壊されてしまいます。(恐らく、ロックオン自身もこの時に致命傷を負ってしまったのでは)

ロックオンは一旦その場を離れ、デュナメスから脱出。ハロに機体をプトレマイオス(ソレスタルビーイングのみんなが乗る戦艦の名称)に戻すように指示すると、自分はデュナメスに装備しているライフル型コントローラーを持ち出し、生身のままサーシェスを倒すために再び戦場へ戻っていきます。


ハロ、ロボットなので機械的な声をしているんですけど(注:人の言葉を話します)、「ロックオン、ロックオン」と彼を呼ぶ声が、この時ばかりはなんだかとっても切なく切なく聞こえて…。

きっと、ロックオンを止めたんだと思います。

でも、それでも彼が本気で、引き下がらなかったから、彼に頼まれた最後の任務を全うした

デュナメスを敵に渡さず、きちんと仲間たちの元へ還したのです(ハロ、なんて賢い子)。


ロックオンは、損壊したGNアームズの大型GNキャノンにライフル型コントローラーを繋げると、サーシェスの機体に標準を定めます。
(機体に詳しくないので自分でも何を書いているかわからないんですけど笑、ロックオンは宙を漂っていた大砲(の残骸)をサーシェスに撃とうとしたと思っておいて下さい)

もう、この時点で息も絶え絶え。本当の本当に最期の力を振り絞って、サーシェスを狙い撃つ。もうこの辺りから名台詞のオンパレードなので書いていいですか? 書きますね。


「何やってんだろうな、俺は。

けどな…こいつをやらなきゃ、仇をとらなきゃ、俺は前に進めねぇ…
世界とも向き合えねぇ……

だからさあ、

狙い撃つぜえええ!!」


好き!!!!!

(落ち着いて)


時を同じくして、ロックオンを探していたサーシェスも彼の生体反応を感知し、ビームライフルを放っていました。

ロックオンの攻撃はサーシェス機に、サーシェスの攻撃はGNキャノンにぶち当たります。

この攻撃により、サーシェス機は爆発、一方、ロックオンは自身の砲撃の反動で既に宇宙に放り出されていました(GNキャノンを足場にしていたので)。


「父さん…、母さん…、エイミー…。

わかってるさ、こんなことをしても……
変えられないかもしれないって……、
元には戻らないって……。

それでも…これからは……
明日は……、
ライルの、生きる未来を……」


宙を漂いながら、テロで失った家族にぽつりぽつりと語りかけるロックオン。

テロの後、ロックオンは亡き家族に「生きる」約束をしたんじゃないかな。それは「こんな世界を変えてやる」という意味でもあったのだと思います。


「刹那……、
答えは、出たのかよ……」


こちらに向かって飛んでくるエクシア(刹那機 ※刹那は別のミッションで地球に降りていて、宙に戻ってくる最中でした)を見つけると、ロックオンは微笑みます。

もう命が絶えることがわかってるからなのでしょうか。自分がいなくても、代わりに世界を変えてくれる人がいる。だから、安心して死ねる。

この微笑みから、そんな安心感を汲み取ることができます。


「よぉ…お前ら…満足かぁ……?
こんな世界で……。

俺は……イヤだね……」


ゆっくりと手をピストルの形にして、
ロックオンが最期に狙い撃ったのは――……地球。


その直後、GNキャノンが爆発。爆発に巻き込まれて、ロックオン・ストラトスはこの世を去りました。



23話は、ハロがデュナメスをプトレマイオスに戻し、彼の死を仲間たちに伝える場面で終了します。

「武力による戦争根絶」という手段を選んだことで世界から憎まれてしまったソレスタルビーイングの置かれた状況は、とても良いとは言えませんでした。

それでも、やっとマイスター同士の絆が芽生え、組織として一致団結してきた。そんな矢先に起こった仲間の死。マイスターも、他のクルーも、彼の死に対して動揺を隠しきれません。


中でも、刹那はロックオンの死を目の当たりにしています。宙を漂うロックオンの姿を認識していて、いっっっっっそいで機体を飛ばしたのに、間に合わなかった。

天涯孤独だった自分に、ずっと優しくしてくれて、初めてできた家族のような存在で、そして、自分を許してくれたロックオン…!!!


「うわああああーーーーーっ!!!」

(刹那の叫びとともにED流れる)


って感じですよね、わかります。
そうです。もちろん私もそうでした。



ロックオンの死が現実のものとわかってもなお、受け入れるのにとても時間がかかりました。

だって、主要キャラクターのひとりである彼が命を落とすなんてこれっぽちも思わなかったんですもの。

オタクとはいえ、人が死ぬアニメを見てこなかったし、当時は死亡フラグとかも全くわかりませんでした。

今でこそ、主要キャラクターでさえも死の危険性があることに慣れてきましたが、それは紛れもなく、ガンダム00という作品が私に教えてくれたことでした。



だいぶ痛い話なんですけど、私はソレスタルビーイングの一員みたいなつもりでガンダム00を観ていたんです。

彼の活躍を応援しながら、時折ロックオンの恋人のような気分になっていました。夢女です、はい。まあ痛いんですけど、16歳のJKがしていたことなんで許してやってください。


お兄さんのように懐が深くて、優しいところ。

辛い過去を背負っていることを決して人に見せない、強さと明るさ。

テロや戦争、人を傷つけることに対して憤る、その正義感。


彼のそんなところが大好きだったんです。

でも、もう彼に会えない、活躍が見られないと思うと、自分の足で立っていられないくらい、ショックで途方に暮れました。



でも、そっちの世界とこっちの世界は違います。明日からも学校に行かなくてはいけません。いつも通り授業を受けて、部活に行かなくちゃいけない。


「ロックオン、どうして死んじゃったの…?」と涙をこらえながら、ウォークマンで彼のキャラクターソング『永久の螺旋』を聞いて登校し、授業そっちのけでノートのすみっこに彼へのポエムばっかり書いて、ひたすら悲しみに浸っていました。

絶望的に悼み方が痛いのですけど、それ以外に何もできなかったので許してやってください(二度目)。


(余談ですが…、ロックオンのキャラソン、めちゃめちゃ格好良いんですよ…。

このnoteを書くために久しぶりに聞いたのですが、まあきゅんとする!! アニメの声より、ちょっと高めのキーで歌っておられるのですかね、心臓を鷲掴みされます爆。

あと、歌詞が素晴らしい。ガンダム00の世界観、ロックオンの想いが丁寧に言葉にこめられているので、ぐっとくるし、ぞわっとします(鳥肌)

ちなみに、1stでEDを担当していた『THE BACK HORN』の菅波栄純さんと松田晋二さんが楽曲を提供されているのも見逃せない!あ!の!THE BACK HORNですよ!!

Amazonのリンク貼っておくので、ぜひ視聴(あわよくば購入)してくださいね〜)



彼の死から立ち直るきっかけになったのは、次週の24話でした。

早いですか? 

まあ、1週間ばっちり喪に服したと言えるでしょう笑

正直、ロックオンのいない世界の続きを見るのは嫌だったし、怖かった。でも、ちゃんと見届けなくちゃという気持ちもあって。覚悟して24話を視聴しました。


ソレスタルビーイングと世界勢力の戦いは最終局面。仲間たちは彼の死をゆっくり哀しんでいる時間もありませんでした。

うかうかしていると次の攻撃が来てしまう。これが戦争ってやつか…と今になって思います。


刹那たちガンダムマイスターは戦い続けることを決めます。

ソレスタルビーイングの使命は「戦争根絶」。それは、テロを憎んだ、亡きロックオンの願いでもあるからです。

ソレスタルビーイングの面々は、使命のために、ロックオンのために戦い、生き残る覚悟を固める。


依然として戦況は最悪ですが、それでも懸命に闘うマイスターやソレスタルビーイングのクルーたちを見ていたら、自然とロックオンの死を受け入れようという気持ちになりました。


だって、みんな頑張ってる。

私はロックオンが大好きだし、恋人のように思っているけれど、ロックオンだけが良いわけではなくて。

これまで一緒に戦ってきたマイスター、ソレスタルビーイングのみんなもとってもとっても好きだから。


刹那たちだって悲しいわけないのに、それでも頑張って今を生きている。

私も前を向いて、戦い抜いたロックオンに恥じないように生きなければ。

いつまでも落ち込んでいたら、ロックオンに笑われてしまう。



現実世界と二次元を混同しすぎで、文面にするとだいぶ痛いとは思うんですが、ソレスタルビーイングのみんなの頑張りのおかげで、私は彼の死を受け入れることができました。


1stでは、ロックオンだけでなく多くの人が犠牲になってしまいます。

それでも尚、亡くなった人々の想いを抱え、平和のために闘い続ける刹那たちを美しいと思ったし、2nd、劇場版と続くガンダム00の世界を最後まで見届けようという気持ちになりました。



このnoteを書くために、ロックオンが死する23話を見直したのですが、10年経つ今もまだ涙が出ます。

しかも、セリフもほぼほぼ覚えている自分に驚きました笑 

画もめちゃくちゃキレイなんですよねー…。暗い宇宙、ガンダムから放出されるキラキラしたGN粒子、青く美しい地球。コントラストが最高です。

10年以上前の作品ですが、申し分ないです。美しくつくっていただいてありがとうございます。未視聴の方は23話だけでも良いのでぜひ見てほしいです。


悲しいシーンだけど、ロックオンのストーリーの中では、やっぱり、いちばんこの話が好き。

いちばんかっこよくて、いちばん彼らしい。悲しいけど何度でも見返したくなる。そんなシーンです。

欲を言えば世界が平和になるその日まで、刹那たちと闘ってほしかったけれど、彼の死なくしてソレスタルビーイングの成長はないとも思います。



余談ですが、当時ガンダム00と『コードギアス反逆のルルーシュ』“GO!GO!5FES”という合同イベントを武道館でやっていたんですね。そこでロックオン役の三木さんが23話(のロックオンの最期のセリフ)を生アテレコしてくださったんですよ…!! 

もうすっっっごいかっこよくて、鳥肌ものでした。私のオタク史上最高の思い出です。



ゆとり世代で、ぽけーっと過ごしてきた16歳の私にとって、ロックオンの死はかなり衝撃的で、今も鮮明に脳裏に焼き付いています。

若干トラウマになったのか、アニメを見る時はネタバレを読まないと推しを決められないほどです笑

でも、ガンダム00のテーマが「戦争と平和」だったからこそ、他のアニメとは違う“重み”があったのだとも思います。


私の最初の推しの死は、
『機動戦士ガンダム00』のロックオン・ストラトス。
成層圏の向こう側まで狙い撃つ男
でした。

みなさんの、推しは今も生きていますか?



*長文失礼しました!

そうそう、この半年後、また推しが一人亡くなるのだけど、それはまたどこか別のところで…笑




この記事が参加している募集

#コンテンツ会議

30,767件

TwitterやInstagram等のSNSを下記litlinkにまとめました◎ 公式LINEにご登録いただくと、noteの更新通知、執筆裏話が届きます! noteのご感想や近況報告、お待ちしています♡ https://lit.link/kurokawaaki1103