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連載エッセイ「弱い自分」第11回「笑うことができない人間」

ここ最近放送作家時代の話が続いているが、少し休憩を入れて久しぶりに自分の性格について話そう。

自分は笑うことが苦手な人間である。
別に笑うことが好きではない。1人でいる時にテレビやyoutube動画を見て笑うことはもちろんある。
でも人前で話す時、ほとんど笑うことがない。というかできない。

小学生の時までは普通に人前で笑うことができた。しかし中学時代、同級生からのいじめを受けて笑うことができずにいた。
1番ひどい時は女子から「笑うな。キモい」と言われ、それ以来人前で笑うことはなくなった。

家族といる時も笑うことはなかった。部屋に飾られている集合写真を見ると自分が笑っている写真は1枚もない。無愛想で楽しんでいるのか分からない。
親からは「なんで無愛想な顔をしてるの」といつも言われる。
本当は笑っている顔を見せたい。でも周りから気持ち悪がられるかもしれない。そんな葛藤を抱きながら日々生活している。

また親戚が来た時も誰とも話さず無愛想な顔で1人だけになる。
それには理由がある。たまに自分が親戚の方へ近づいて話そうとすると親や親戚が珍しそうにこっちを見てニヤニヤしている。
まるで動物園で珍しい動物を見てるかのように。
その姿を見て自分は怒ってまた1人になる。
「自分は珍しい動物じゃない。だから会話できないんだ」
そう思いながら1人になる。

本当は笑いたいのに周りを気にしすぎて笑えない。
生きにくいものだ。

左:成人式の時の家族写真 真ん中:高校生時代の家族写真 右:親戚の結婚式の集合写真


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