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連載エッセイ「弱い自分」第20回「一人称は自分」

突然ですが、あなたの一人称は何ですか?
ほとんどの人は私・僕・俺だが、AKIの一人称は自分である。この一人称になるまで結構長い道のりがあった。今回はそんな一人称について話そうと思う。

物心ついた頃、最初の一人称は「僕」であった。それは小学3年生ごろまでだったと思う。僕に関しては当時はそんなに恥ずかしくなかったのだが、3年生の時になんだか恥ずかしくなってきた。理由としてはなんだかひ弱な感じがして、甘えん坊のイメージがあったからだ。

次に使っていた一人称は「ウチ」。なぜ使うようになったのか覚えていないが、なんか自分の中でしっくりいっていた。しかし使っていたのは小学4年生までと期間は短かった。それには理由があった。ある時、同級生と会話していた時に「男子なのにウチって変」と言われて、この日を持って一人称は「俺」になった。

一人称が俺になった自分は当たり前のように俺と言い続けていた。しかし、高校卒業後に自分を俺と言うのに少し違和感を感じていた。自分の性格上、そんなに俺キャラじゃないし、なんか子供っぽいなぁと感じるようになった。
そして忘れもしない大学の入学式の日、会場へ向かっている時に大人になったということでこの日を境に一人称を変えようと決意し、自分になった。

この自分という一人称は使い始めてからそんなに違和感なくすんなり受け入れており、10年以上経った今も変えることなく、自分を貫いている。たとえ周りの人に変だと言われても、この自分という一人称を変える気はない。これが自分なのだから。

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