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(採用)コンサルティングという名の幻想(1)

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こんばんは、世間は3連休でしたが、

いかがお過ごしでしたでしょうか?

さて、今日は私が採用・研修関連の企業で働いていた時のお話を。

私が就職した当時(2005年ごろ)は人材ビジネスブームが

一部の学生間で起こっていました(たぶん)。


2000年代から人材紹介、人材派遣会社が増えていったこと、

Link & Motivationエン・ジャパンなど(当時の)新興企業が勢い良かったこと、

LinkedInの上陸もこの頃でしたね。

思い返せば(2011年に民事再生法を適用した)ワイキューブという会社が

メディアに結構露出していた時期もこの頃でした。

メインの潮流ではないにしろ、人材ビジネスというものに

スポットライトがあたっていたのがこの時代だったのかな?と。


さて、このころこの界隈でビックリするくらいに耳にしていたのが、

「コンサルティングをしたい」というワードでした。

この意味を少し考えてみたいと思います。


はじめに、コンサルティング業界は本当に多岐にわたり、

定義もそれぞれ微妙に異なりますので、分かりやすさに絞っていくと、

こんな分類ができると思われますので参照してみてください。

コンサルティング業界を知る (アビームコンサルティング株式会社 Recruiting Information 2021)

今回お話するのは、人事領域のコンサルテイング業界のお話。

人事領域も幅広く、結構細分化されています。

1.外資系(マーサージャパンなど)

グローバルな経営・戦略系コンサルティングとクロスオーバーするところですが、

国をまたいだかなり高度な問題を扱えるところ。ここはかなり狭き門ですし、

新卒での入社はかなり限定されますね。

2.組織・制度系(上流部分)

人事業域でもいわゆる上流部分(組織構築・制度変革・人事戦略立案)に携わる事が多く、

ここも戦略系コンサルティングファームとクロスオーバーする領域ですね。

(ちなみにここもかなり狭き門…)

3.人材育成・組織開発

人の成長やモチベーションがテーマで、各従業員の教育・能力開発や

組織全体の意識改革・行動変革の支援を得意とする企業ですね。

どこで儲けるか?というと、研修がメインです。

日本だとグロービスアチーブメント、先述のLMなどがわかりやすいところでしょうか。

ちなみに私がいたのもこの業界でした。

4.その他特化型

かなり乱暴な括りですが…。幅広いのでいくつかを。

ビジネスモデルで得意領域がわかりますね。例えば・・・

レジェンダ・コーポレーショントライアンフ:人事・採用アウトソーシング

エムスリーキャリア:医師・薬剤師の転職支援サービスがメイン

他にも沢山ありすぎるので割愛・・・。


たいぶ前置きが長くなってしまいましたが、

「コンサルティングをしたい」という言葉も、どの領域でどんなビジネスをして、

何で儲けたいのか?という視点が(就職活動中の学生なら当たり前かもですが)

完全に欠落していたのが当時の人材ビジネス周りでしたね。


そんな中でも容易に想像されたのが、概ねこんな思考回路。

■人材ビジネスに興味がある!

(ヒトの成長をはじめとしたヒトに関するビジネスをしてみたい!)

■でも、就職支援会社(リクルート、マイナビ、日経ディスコ:当時)だと、

 ◯◯ナビの販売営業でノルマもきつそうだし、物売り感半端ないし…

■もっと深い仕事がしたい!そうだ!コンサルティングをしたいんだ!


概ねこれくらいの感じで人材ビジネスに興味を持って、

就職活動を始めた人たちが多かった時代なのではないでしょうか?

(かくいう私もその中のひとり…)


ところが、ここに落とし穴があったりするわけなのですね。

ずいぶん長くなってしまいました。お腹も減りました。

この続きは改めて認めることにしましょう。

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