ロジカルとアナロジカル【思考について考える】
こんばんは、AKIです。
学習者のレベルアップを助けるサイト「LearnTerm」の運営とかやってます。
ちょっと久しぶりに文章を書きたくなったので、note書きます。
構成とか全く考えず、一筆書きでいきます。
テーマは「思考」について。
ロジカル/アナロジカル
ロジカルシンキング。いわゆる論理的思考ですね。
「A→B→C→D……」と考えていく方式です。
ビジネスパーソンや研究者の基本スキルとして有名、かつ重要視されています。
あなたも「もっとロジカルに考えろ」と言われたことがあるかもしれません。
しかしロジカルは思考スキルとしては使いにくいものです。
「A→B→C→D……」というふうに進んでいくのでスピードが遅く、またジャンプしにくい(閃きにくい)のです。
けれどロジカルは重要です。
思考スキルとしてではなく、コミュニケーションスキルとして。
「A→B→C→D……」というロジックは、伝える側と伝えられる側が共通認識を持ちながら相互理解していくためのものです。
いきなり「A→D」と言っても伝わらないから、わざわざ「A→B→C→D……」と伝えるし、伝えてもらいます。
ロジカルは伝達スキルなので、思考して編集したあとが活躍場面です(もちろん思考中にも使いますが)。
では、思考スキルとして使うのは何なのか。
それが「アナロジカル」です。
ロジカルと名前はよく似ていますが、全く異なる思考方式になっています。
アナロジー(類推)を用いた思考スキルです。
ざっくり言うと、「アレと似ているな……」という感覚を活用した思考方式になります。
いちいち「→」で繋げていく必要がないので、ロジカルと比べてとても速いです。
思考のエースは「アナロジカル」、サポーターが「ロジカル」になります。
アナロジカルを強化するために
アナロジカルをもう少しマジメに定義すると、「未知に対して既知を適用すること」です。
初めての事物・状況に対して、過去の経験を転移させて大幅に思考をショートカットします。
過去の経験を使うので、その経験知を整理・体系化しておくことが重要です。
アナロジカルに優れた人には大きく二つのパターンがあると思っています
① 体系知を持っている人
② 感度が高い人
体系知とは、個々の経験を抽象化・教訓化・システム化したものです。経験はそのままでは1:1の関係ですが、体系知にすることで1:nの関係に昇華できます。
ある分野の超一流が他領域でも力を発揮することがあるのは、練度の高い体系知を持っているからです。
感度とは、一個の経験を多角的な角度から吸収できる能力のこと。
アナロジーを行うためには、目の前の「未知」と持っている「既知」の類似点を見つけるセンスが必要です。
感度は類似点を発見する確率を上げてくれます。
というわけで、基本的には「体系知」を鍛えるか「感度」を磨くかという話になります。
伝達はロジカルで、思考はアナロジカルで
ロジカルシンキングばかりを使っていては、思考スピードは上がらず、経験値効率も悪いです。その力が発揮されるのはコミュニケーションなのです。
思考の武器はアナロジカル。
過去の経験を最大限に用いる技能です。
二つの思考方式を区別して、うまく使い分けられれば、知的活動はもっと面白くなるかもしれません。
学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。