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<1/3話>「選択肢を意識しろ」自己決定理論 3つの軸【ランタンnote】

(*ランタンnote毎日更新|7日目)

こんばんは、AKIです。
学習者のレベルアップを助けるサイト「LearnTern」の運営とかとかやってます。

一人暮らしを始めた家にはまだ扇風機がないので、買おうと思っています。どうせなら使っていないときにもインテリアになりそうなヤツがほしいです。ランタンみたいな扇風機ないかな(←どこから風が出るんだ)。近況おわり。

さて昨日は「『理解する』を理解する」をテーマに書きました。
当然のことを改めて理解することで気付けることがあると思います。

今日はモチベーションの話です。二つ書きます。
「学習意欲の位置づけ」「自己決定理論」です。

学習者と"学習意欲"

学習者にとって「学習意欲(モチベーション)」は大事です。
当たり前っぽいですが、しっかりと考えてみましょう。

学習のアーティストたる僕は、いろいろな所で「学習スキル」をお伝えしています。

これから登場するキャラクターは「学習意欲」「学習スキル」「学習成果」の3人。

「学習意欲」は学習者にとっての基礎エネルギーの一つです。

学習者はこの基礎エネルギーを使って学習を実行します。その結果として得られるのが「学習成果」です。

「学習スキル」はエネルギー効率を上げる手段になります。
つまり、より少ないエネルギーでより大きな学習成果を上げられるようになります。

「本の『偵察』」や記憶術、理解スキル、体系化の方法論、復習デザイン。これらの学習スキルによって、一流の学習者は得られる学習成果を最大にします。

しかし、あくまで「学習スキル」はエネルギー効率を上げる手段に過ぎません。

そもそものエネルギーが小さいと、得られる学習成果も大きくはならないのです。

どれだけ学習スキルに習熟していようと、一流の学習者は「学習意欲」のメンテナンスを大切にします。基本です。

「自己決定理論」の基本

そんなこんなで学習のアーティストたる僕は、学習スキルだけでなく学習意欲に関する理論やスキルもお伝えしています。

今回は意欲に関する重要理論の一つ、「自己決定理論」
その3つの軸について、3日に分けて書きます。

上の記事を読んでくれればいいのですが、ここでもサクッと説明しますね。

まず「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」について。

内発的動機づけ:自分でやる気になる(楽しさや知的好奇心)
外発的動機づけ:外のものでやる気になる(報酬や罰)

内発的動機づけの方が学習パフォーマンスは高く、外発的動機づけの方がすぐに使えます。

もともと、この両者は完全に分けて考えられていました。しかしある日、実は繋がっているんじゃないかと考える人が出てきます。

物差しの端と端が、内発的動機づけと外発的動機づけなんじゃないか、という話ですね。

繋がっているなら「最初は簡単な外発的動機づけから入って、パフォーマンスの高い内発的動機づけにだんだんと移行していけるのでは?」と考える人も出てきます。

それに答えるのが「自己決定理論」ですね。

自己決定理論は3つの基本欲求を軸としています。

「自律性」:自己の行動を自分自身で決めることに対する欲求
「有能さ」:自分の能力とその証明に対する欲求
「関係性」:周囲との関係に対する欲求

これらの軸を使っていくことで、どんどん内発的動機づけに近づいていくことができるのです。

今日は「自律性」について考えていきましょう。

「自律性」の軸|"決定"と"選択"

自律性をシンプルに言えば「自分で決定できること」

人は、自分で決められることに対してやる気を持ちます。
逆に決定権を奪われるほどにモチベーションを上げにくくなるでしょう。

大切なのは「自分で決める」こと。

決められるということは、「選択肢」があるということです。

そして「選択肢があるかどうか」は主観です。
これが今日一番、大事なこと。

確かに環境によって選択肢が制限されることはあります。
けれど、選択肢は主観によって生み出されるものです。

例えば、日本人の多くは高校生経験があります。
義務教育は中学までなので、別に高校に行く必要はありません。

でも高校(専科も含む)に行くかどうかで悩む人はあまりいないのです。
背景にあるのは就職事情などですね。

今回そういったハード面の事情は関係ありません。
見るべきなのはソフト面。

「高校に行く」「高校に行かない」という選択肢を自分に課すことはできます。その上で自ら「高校に行く」という決定を行うこと。

事実として「高校に行く」ことは変わりません。

けれど、その道は自分で決めたことであり、誰かに決められたことではないのです。

この例ではピンと来ない人もいるかもしれませんね。
自分に合わせて考えてみてください。

「本当に選択肢はなかったのか?」
「選択肢はあって、自分で決めたんだ」

自律性の軸は「決定する」ことで強くなります。
「決定する」ためには「選択肢」が必要です。

選択肢を意識してください。

自己決定理論シリーズはあと2つ

自己決定理論の3つの軸「自律性」「有能さ」「関係性」。
今回は「自律性」の軸を強化するためにできることを考えてみました。

あと2つ残っているので別の日に書きます。

乞うご期待。

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「できないから、やりたい。持ってないから、欲しい。なっていないから、なりたいんだ」
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学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。