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抽象画とコーヒー

こんにちは。矢野です。

僕は絵が好きなんですけど、突然ですが絵には大きく分けて「具象画」と「抽象画」ってあるじゃないですか。
具象画は何を書いているかがわかる絵で抽象画は何を書いているのかわからない絵ですね。

絵を見るのが得意ではない方や興味がない方は特に抽象画を見たときにわけわからん、こんなの小学生でも自分でも描けるんじゃないかと思われることも多いと思います。

実際特に現代アートなんかにはわけわからんやつが多々ありますし、素人のものと並べられてどちらかを当てろと言われたら難しいやつも結構あると思うんですが、でもやっぱりよくよく見てみると色彩や筆遣いだったりが明確に違う場合もまた多々あります。

何が違うのかというと(もちろん例外はある)これは基本を抑えているかどうかなんじゃないでしょうか。
例えばピカソの絵を見ると多くの方が誰でも書けそうだという印象を受けると思いますが、ピカソは普通に絵がめちゃくちゃ上手いです。動物や風景、人なんでも上手い。そもそもピカソがああいったいわゆるキュビズムやシュルレアリズムの絵を書き出したのは後半の話なのでそれまでは膨大な数のスケッチやドローイングをしています。

なのでプロが描く抽象画というのはその大半が基本に裏打ちされた確かな技術や経験のもと描かれたものだということで、そうではないものに関してはやはりどこか雑にしか見えなかったり、考えなく描かれていたりすることが見て取れたり、抽象的な言い方をすると「良さ」がなく見えてしまうのだと思います。

これは全てのことに通ずるものだと思います。
やはり基本あっての応用。度々プロや世の中で活躍している人が実践しているものだけを真似しようとすることってあると思いますが、一番大事なのはそこに至る過程にある。

それが結果として最初に戻ってきていたり、ごくシンプルなものになっていたとしても、いろんな道を経てたどり着いたものだとその厚みや説得力が違いますよね。

コーヒーもそうで、例えば抽出に関してはまずは基本とされる淹れ方、温度、分量なんかがあって、その中でここはこうしてみようとか、これは必要ないとか色々応用を効かせていかせることができる。

僕も色々な方法を試した結果今ではすごくシンプルなところに行きつきました。
なのでLaughterではすごく基本的な淹れ方で提供しています。
それはおうちでも変わらず美味しく飲んで欲しいという思いもありますが自分にとってもそれが一番心地よかったんですよね。

最近ちょっと思うのがこれもっとシンプルにできないのかと。
なんかいろんなことに手間をかけてこだわったらそれは美味しいのはある意味当たり前じゃないですか。
お客さんが飲まれるときもっと何も考えずに淹れても美味しいものにできないかなと。
そうなるともっと豆を焙煎する段階とか商品にする段階に工夫とこだわりが必要なんでしょうね。
もっといいものが作れるように頑張ろう。

それではまた。

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