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写真と生きていく(本編)

前の記事の続きになります。

やりたい事が見出せなかった高校時代でしたが
ちょっとしたキッカケで人生は動いていく。

バタフライエフェクト。
どこかの国の蝶の羽ばたきが、回り回ってどこかの国で嵐を起こしているかもしれないと言う仮説。

本当にちょっとした事で何があるか分からない。
でもそんな小さな選択も、情報収集、勉強をしておけば
進む方法のある程度コントロールは可能だ。

全ては自分の選択によって人生は構成されている。

あの時にあの選択をしていなかった自分。
俗に言うパラレルワールド。

人は1日に5万回以上の選択をしていると言われています。
それが本当にあるのなら、無限の限りの広がりがある。
なので、後悔を選ばないためにも、勉強や情報収集は必要なんだ。

後悔をできる限り最小限で生きるためには、やっぱり物事を知っている(物事の枠組みを知る)と言う事に尽きると思う。
時に後悔と言う失敗(経験)も必要だけど、やっぱり少ないに越した事はない。

ゴールまでの最短距離は、情報量と経験値

なんでこんな前置きをしたかと言えば、やはり就活や初めて就職する人は
無知な人が多い。(自分もそうでした。。。)

『入社してから考えれば良い』とか
『後から教えてもらえば良い』とか
『専門的すぎて分からない』とか

知らないのが当たり前が先に立つ。

前にも言ったが、今の時代おおよそネット上に情報が溢れている。
想像力が追いつかず、検索することすらできない気持ちもわかるが、
事前に心配だと思う事は調べておいて損はない。

そこからまた、問題が見えてくるからだ。


自分は、専門学校を卒業をして
『モデルを撮影するんだ!』と心に誓い広告写真スタジオに入社をします。

時代もあり、
テレビや映画、写真スタジオのADさんやスタッフが、暴言暴力が当たり前な映像をテレビで見て居て、井筒監督や蜷川幸雄監督(その頃のイメージです。)の様に怖いカメラマンから怒鳴り散らかされた毎日を送るのだろうと、思っておりました笑


気の利く方だと思っていた私は、卒なくこなせると思っていたのが甘く、
現場では想像すらしていない事、社会人での常識、時間、礼儀、などなど
いわゆる洗礼を浴びるのです。

写真スタジオってどんな感じなの?
って思われると思います。

大手企業、中小企業、個人事業など、規模によってきっと違うと思います。
それは、写真スタジオに限らずです。

大手企業は役割分担がしっかり出来ていて分業、コンプライアンス、研修、福利厚生など、いわゆる決まり事がその他と比べて絶対的にしっかりしている印象だと思います。

規模が小さくなるにつれて、枠がゆるくなっていくイメージでおおよそあってるかなーと。

派遣の経験も複数あるので、上記はある程度経験済みです。


と、話を戻します。

いわゆる中小企業の会社に入社しました。

その時代はまだフィルムでの撮影で、一枚一枚がとてもシビアな時代です。

モデル撮影は、中判カメラでブローニーフィルム120 
ブツ撮りは、大判カメラで4×5フィルムでした。

フィルムのセットも失敗したら写ってないかも、、、と言いうとても緊張感ある職場でしたね。(アシスタントのお仕事)

(今思えば、そう言ったスタジオがとても厳しいのは、ケアレスミスがない様に緊張感持って作業準備をさせてたんだと思う様にしてます笑)


本当に最初は何も出来なくて、
『次何やったらいいですか?』が口癖


今になってわかるけど、新人の時のこれって当たり前の様で、本当思考停止してんなぁって思う。


確かに初めはしょうがないけど、やっぱり思う事は
『本質を考えられていない』って事

仕事とは?
今なにが最優先か?
相手が求めている事は?
今は何が最適か?

結論
『ゴールからの逆算でコミットすれば良い』

その中でも、最高のパフォーマンスやおもてなしができるのがプロであり社会人である。


ざっくり言うと、『誰が一番早く気が利くか?』合戦である。

その中でも、センス良く、お客様評価もあり、売上も意識できたらMVPって事です。

これは写真だけの事ではない。
これが働くと言う事です。


大手企業に行けばいくほど、分業がされる。
任された仕事に特化していく。

写真スタジオのアシスタント(他社は違ったらごめんなさい)は、普通に生きてたら必要のないありとあらゆる経験をし、備品を作り、施設の手配し、モデルの手配、チケットの手配、日々掃除...etc

なんでもできるんじゃない?ってくらい、いろんな事任されます。

スタジオというのは、あらゆる分野の人間が出入りする。
(スタジオ一箇所の内容ではありません。)

・クライアント
・広告代理店
・デザイン事務所
・印刷会社
・Web製作会社
・動画撮影スタッフ
・メーカーや業者
・モデル
・スタイリスト(服、食品、小物などなど)
・ヘアメイク
・プロラボ
・一般人(レンタルスタジオ)

…失念している部分もきっとあるのでもっとあるでしょう。


一回の撮影で、上記の複数の業種と多くの人が方が出入りをする。
その方々に対しての適切な立ち回り、今何が必要で、何が優先で、何を求めていて
且つ、撮影の方にも気を回し、アシスタントをし…常に周りを気にしながら
最適な動きをする。

想定外なんて当たり前なので、それをどう対処するかと言う恐怖との戦い(笑)
(この経験値が一番重要だろうなぁ)

それがアシスタントの仕事であり、
それが当たり前にできる事が、一流のカメラマンになるという事です。

カメラマンの事だけ、撮影の事だけに集中しているだけではダメなのです。

私は写真スタジオのアシスタントとして、
一般企業もしくは大手企業の新人ではやらないであろう仕事を
写真スタジオという別空間で詰め込まれた事は良き学びだなぁと、今も思う。


言えば、社会人としての基礎みたいなものでしかないのだけど
厳しく迅速に、おもてなしの心でみたいな部分は他の人よりは出来ていたんではと思います。


カメラマンになるのに試験なんてないので、名乗ったらカメラマンなんです。
(きちんとしたスタジオは昇級テストみたいなのはある様ですよ)

『一流と、そうでない人の違いってやっぱり、その人の技量や人間力の違いです。』


全方向に先読みでき、気が回る人が一流なんです。
あ、もちろん写真の上手さは言うまでもなく!


入社当初の事だけでかなり長くなってしまいました。
でも、この時期が一番思う事が多いし、年月経って思い返すと見えてくるものが多い。
(あくまで、写真スタジオでの個人的所感です)


この続きはまた違うタイミングで。


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