子どもたちに残すなら 失敗の真理
悩みを抱える若者が、
絶対に知っておくべき失敗の真理がある。
『七転び八起き』
こけたら立ちなはれ
かの有名な松下幸之助の言葉だ。
ファイナンス学部の教授が、
画面越し、天を仰いで、
その重みを噛み締めるように言う。
君たちは、受験勉強の荒々しい道のりを
こけては立ちあがり、
なんども壁をのりこえてきたに違いない。
そんな君たちには、
この言葉の重みがわかるだろう。
ビジネスとは、そういうものだ。
私も、今年76になるが、
何度も倒れては、立ち上がってきた。
感染症がなんだ。
我々はいつでも立ち上がるのだ。
リンカーンも言っている。
あなたが転んでしまったことに
関心はありません。
そこから再び立ち上がることに
関心があるのです。と。
遠い目をした、教授の熱が上がる。
七転び八起き、という言葉がある。
諸君もご存知の通り、
何度失敗してもくじけず、あきらめずに努力する、
という意味だ。
さらに聖書には、こう書かれている。
ただしい者は、七たび倒れても、
また起き上がるからだ。
悪者はつまずいて滅びる。
古今東西、
倒れてるばかりでは、いけないと説く。
聖書に至っては、立ち上がらないものは、
悪者だと言われるほどだ。
しかし、そこからどう立ち上がるか、
それはエジソンの言葉を借りよう。
エジソンは、
1%のひらめきがないと、
99%の努力は実らない
と、我々に示した。
つまり、立ち上がるためには、戦略が必要だ。
一つのひらめきが、
大きく立ち上がるチャンスとなる。
今までと同じ転び方をしてはいけない。
なぜ転んだのか。なぜつまづいたのか。
冷静に分析して、様々なサンプルを試そう。
今度は慎重に立ち上がればいい。
さて、前置きが長くなったが、
授業を始めよう。
教授は、生徒たちの映った画面をまっすぐみた。
全員が慌てふためいている。
どうしたのだろう。
しきりに、
何かを伝えようとしている生徒を見て、
後ろを振り向く。
背後には、白い壁があるだけだった。
再度、画面を見ると、
生徒が1人、画用紙を掲げた。
先生、音声入っていません!
と、書いていた。
何度も困難を乗り越えてきた教授は、
冷静に音声を入れると、
失礼。
音声が入っていなかったようだ。
授業に入る前に、
君たちに心得を話していた。
相田みつお氏が述べている。
つまづいたっていいじゃないか、
人間だもの。
私達は皆、人間だ。
つまづいたって、たいしたことはない。
では、愛を持って授業をはじめよう。
生き残りやすい生物は、
環境に適応できる変化に強い生物だそうだ。
柔軟にいこう。
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