年齢を重ねた先の選択
以前、玄関にまいた「カメムシよけの薬」のおかげか、もしくは暑すぎてカメムシがバテているのか(笑)とにかくカメムシを自宅周辺で見かけることはなくなった。また、玄関にたまにとまっていた、名も知らぬ虫の姿を見かけることもなくなった。
玄関の片隅に巣を張る蜘蛛までいなくなって、逆にこの薬剤、ヤバイんじゃね? と心配になっているところである。
虫にとっては最悪の環境になっているであろう我が家なのに、ヤツだけはやたらと元気だ。
ヤツ。蚊のことである。
かれこれ一週間以上、毎晩私のベッドに夜這いに来ているのだ。どんだけ絶倫やねん!(違)
おかげで毎晩、熟睡できない。私は暑さには強い方なので、ヤツさえ来なければ眠れると思うのだけど、だいたいいつも、草木も眠る丑三つ時に、
プゥーーーーーーーーーーン
という不快な音をたてて、私の耳元を責め立ててくるのである。くそっ、そこは性感帯やないねん!(そういう問題ではない。笑)
ウルサイだけやねん、来んなボケ!
という念が通じるわけもなく、それで目覚めたときにはすでに複数箇所刺されていて、今度は「痒いんじゃボケ!」と心の中で毒付いて、身体を掻きむしりながら眠れなくなってしまうという負の自慰行為・・・もとい、負のスパイラルに陥っている。
睡眠不足は仕事にも響くので、さきほどとうとう「ワンプッシュで12時間蚊が来ない」という謳い文句の殺虫剤を買ってきてしまった。
先述したとおり、カメムシよけの薬剤がなんだか効きすぎているような気もしているので、本当はこんな殺虫剤、使いたくなかったのだけど。
というか、猫がいた頃なら、絶対に使わなかった。
10年以上前に亡くなった愛猫がいた頃は、私が眠れないだの痒いだのは二の次で(笑)とにかく「猫ファースト」な暮らしを送っていた。
今回購入したような、スプレー式殺虫剤なんてもってのほか。猫の飲み水に入ったり、被毛に付着したら・・・と思うと、とても使えるものではなかった。
だって、要するに、毒薬だものね。私よりはるかに身体の小さい猫への影響を考えると、こういった不自然なものは、極力使わないようにするしかなかったのである。
しかし、猫より身体は大きいけれど、私も還暦を目前にひかえる身。正直、変な薬剤とかは使いたくないのだけど。
でも「眠れない!」が本当に身体にこたえるということもまた、健康管理上、見過ごすわけにはいかない今日この頃。
少量の毒で安眠しつつ、免疫力を上げていく。
というのが、現時点での、私の選択である。
年齢を重ねると、若い頃とは違った「選択」があるんだよね。
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