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蘇生した豆乳グルグルヨーグルト

 いや、びっくりしたよね。

 この記事で書いた「1回目に仕込んだ、フタの開かない豆乳グルグルヨーグルト(失敗作認定)」が、固まっていた。

 16日(土)に仕込み、3日くらいで固まると聞いていたのに、20日(水祝)になっても固まっていなかった豆乳さん。しかも、私の力では、その瓶のフタも開かなくなってしまったので、同日、エンバランス容器を使って、新しい種菌を仕込んだばかりである。

 なんとなく、その新しい種菌のとなりに「開かない失敗作」の瓶を並べておいたら、昨日の朝見ると、固まっていたのである。

 さらに、友人のアドバイスにもとづき、フタに輪ゴムを巻いたりして奮闘していたにもかかわらずビクともしなかったフタが、固まってるのを発見した途端、素手で開いたのである。

 「Oリングテスト」を思い出す。ざっくり言うと、アカンもんに対しては力が出ない(=どーせ固まってないし、と思っている)のに、エエもんに対してはスムーズに力が出る(=やった! 固まった! と思っている)ということなのだろう。

 フタを開けて匂いを嗅いでも、異臭などはしていない。固まり方も、滑らかできれいだ。

 というわけで、この1回目の瓶に、さらに豆乳を継ぎ足した。

 私はこの本に書かれていた「三段発酵」という方法を採用している。つまり、今、二段目の発酵に突入したところなのである。

 ちなみに、20日に仕込んだ「2回目の種菌」は、21日の時点で、すでにゆるーくとろーりとなってきている。やはり、エンバランス容器は頼りになる。

 というか。

 ちょっと、仮説をたててみた。おそらく、こういうことなのではないか。

 1回目の種菌は、最初の3日間、冷蔵庫に入れていた。時間はかかるけど、このほうが失敗しないから、と聞いたからである。成功者(笑)の友人の説なので、これはこれで間違いないのだと思う。

 ただ、友人の家にいる菌様たちと、我が家の菌様たちは、別物なのである。おそらく、それぞれの個性を持って存在しているに違いない。そしてその「個性」は、そこに住んでいる人間に似るのではないだろうか。

 いや、逆だ。きっと、菌様たちの「個性」によって、人間の性質が作られているのだ。そう考えると、今回の豆乳グルグルヨーグルトについての経緯が、簡単に説明できるのである。

1回目の豆乳が4日たっても固まらなかった理由

 私は、寒さにめちゃくちゃ弱い。暑いのも好きではないけど、仕事だと思えば、水と塩さえあれば、わりと元気に働ける。
 逆に冬場には「冬季ウツ」を発症し、仕事を長期に休んだという経歴を持っている。
 豆乳さんも、こんな寒いとこで発酵できるかーい! と拗ねていたのに違いない。

1回目の豆乳が5日目に固まった理由

 冷蔵庫の外に出られたから(笑)。
 さらに言うと、2回目の種菌のとなりに置かれたから。

 若い頃に比べたらずいぶんまろやかな性格になったもんだと自分では思っているんだけど、それでも基本的に、私はめちゃくちゃ負けず嫌いである。

 「あらー、やっぱエンバランス容器は頼りになるわねえ。あなたはちゃんと、発酵してね!」

 などとチヤホヤされてる2回目のとなりに置かれたら、意地でも発酵して固まるしかないじゃないか(笑)。

 今回の一連の出来事の中で、なんとなくわかった、というか、感じたこと。
 発酵していただくためには、本やネットで調べた情報ももちろん必要なのだが、まずは菌様のご機嫌を伺うことが大切なのではないだろうか。

 豆乳グルグルヨーグルト、なかなか奥が深いかも。

 などという感慨に浸りつつ、還暦まで、あと440日。

 ちなみに、今回のアイキャッチ画像は「豆乳グルグルヨーグルト」ではない。
 三段発酵のために、1000mlの豆乳を購入しているのだが、開封すると、2〜3日しかもたないため、他の用途にも豆乳を投入することになる(寒)。

 ストレートで飲んだり、豆乳オレにしたり。豆乳味噌クリームパスタ、などというシャレオツなメニューにも挑戦したが、一番のお気に入りは、お味噌汁に入れること。これがかなり美味しい。アイキャッチ画像は、その「豆乳お味噌汁」に、ご飯を投入したもの(また寒)。

 限りなく「豆乳グルグルヨーグルト」の材料に近いので、いっそ私の体内で発酵してくださればよいのに、と心から願っている。発酵しなくても、かなり健康的なご飯だとは思うけどね。

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