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水ようかん

私には、言葉のセンスが抜群の友人がいます。

梅雨の時期を「しっとりと水羊羹のような潤いです」と表現していました。
分かりやすくて、とても斬新。
水羊羹がパッと頭の中に浮かんできますね。

友人は、「しあわせごはんの研究」をしています。
心のこもった美味しい料理を作り、周囲の人を笑顔にする達人。
彼女の記事を読むたび、気持ちが温かくなります。

シェアしますので、読んでみて下さい。


そもそも、なぜ羊羹というのでしょうか?
漢字を見てもピンときません。
調べてみました。

鎌倉時代以降、中国から禅宗と一緒に伝わった。
中国では文字通り羊肉の羹(あつもの)で、羊肉を入れたお吸い物のこと。冷めるとお肉のゼラチンが固まり、自然の煮こごりになる。

禅宗では肉を禁じていたので、精進料理として小豆を使ったものが、日本の羊羹の始まり。

まねをして作りたくなるほど、美味しかったのかもしれません。
精進料理は、食欲と工夫の塊のようだなと思いました。

欲望には勝てないのですね。(その気持ちは、よく理解できます)

その後、お茶の文化と共に、蒸し羊羹が作られた。
江戸時代には天草から寒天を取るようになり、今のような練り羊羹になったとのこと。
水羊羹ができたのも、同じ頃らしい。

食べたくなってきました。
材料は、あるはず。
簡単にできる方法を探してみます。

材料   4人分
水    200cc
粉寒天  2グラム
砂糖   50グラム  → 甘さを抑えたければ、減らしましょう。
こしあん 200グラム   →    私は、つぶあんのほうが好みです。
塩    少々     → 甘みが引き立ちます。

作り方
1.鍋に水と粉寒天を入れて、溶かします。

2.砂糖を加えて混ぜます。
  とろみがついてきたら、少しずつ、こしあんを加えて混ぜます。
  ヘラでじっくり混ぜていると、甘くて暴力的な香りが襲ってきます。
 (ここで味見をしすぎると、量が減るので注意)

3.生地がなめらかになったら火を止めて、塩を振り、更に混ぜます。
 (ヘラが重くなってきたら火を止めるのが、コツ)

4.型に入れて、冷蔵庫で一時間くらい冷やします。

ひとことで言うと、
溶かす、混ぜる、冷やす
シンプルでいいですね。

暑い季節に、手作りの和菓子を楽しみませんか?


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