ギャラリー喫茶の魅力

時々、都内にあるギャラリー喫茶に行きます。
友人に誘われたのが始まりで、それ以来ちょこちょこ顔を出すようになりました。

下町にある古民家の1階を改造したお店です。
奥にある厨房の前にカウンター席が少し。オーナーと話を楽しむなら、この席がおすすめ。
私はたまにしか座りませんが、厨房見学できるところが魅力です。

長方形の大きなテーブルは、ガラス戸の入り口からすぐのところに置いてあります。

オーナーの趣味で低い位置に置かれた本棚には、たくさんの絵本。
座って読むことができます。
「ぐりとぐら」「大きなかぶ」「だるまちゃんとてんぐちゃん」
「はらぺこあおむし」
眺めていると笑顔になれます。

壁はややクリーム色。
クリエイターさんの作品が天井近くまで飾られています。間接照明がそれを柔らかく映し出して、落ち着いた空間になっていました。

絵がかかっている場合もあれば、アクセサリーや箸置きなど小物が置かれているときもあります。
押しつけず、さりげない演出。そのおかげでゆっくり鑑賞できます。

ギャラリー喫茶は、日常と芸術の世界を少しだけ重ね合わせた空間です。
美術館のような広いスペースや、誰もが知っている有名なものはほとんどありません。
その代わり、自分のペースで作品とふれ合うことができます。

ガラスケースに覆われていない、素の肌ざわりを体感して、作り手の思いを感じ取れる。
解説ではなくて、作者のコメントに親近感を覚えます。

タイミングが良ければ、クリエイターさんと会えるかもしれません。
作品を作る過程で起こる、意外な出来事やハプニング、失敗談。
それを通して変化する思い。
背景を知れば知るほど、味わい深くなります。

ちょっとした非日常と出会いを楽しめる。
それがギャラリー喫茶です。

あなたも行ってみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?