私は大丈夫。ちゃんと軌跡を残してる。/青山美智子さん「赤と青とエスキース」を読んで
赤と青のエスキースという本を読みました。そこで感じたことをつらつらと書き綴っています。
やまない焦り
まもなく40代になろうとしている私は常に焦っている。こうやって子育てに専念している間にどんどん強みのない人間として出来上がってしまうのではないか。何かをしなければいけない。子供の寝ている間に英語を勉強したり、本を読んだり、人の役に立ちそうなことを発信したり。
それは大した成果につながらず、結局思うように物事が進まずイライラしたり、無理がたたって体調不良に陥って、また自己嫌悪につながる。
そして今日もどこかで焦っている。
私を救った言葉
そんななかで出会ったこの本。
なかには私と同じように「自分は何をしても成果が出ない、パッとしない」と人生にもがく人間が登場する。
50代で突然の病に見舞われ頑張りたかった仕事に暗礁が立ち込む登場人物を見つけた時、「あっ」と思った。
これは10数年後の私だ。
私は将来この女性のように、やる気はあるけれど体と心がうまくついてこれず、これといった人生が送れないまま終焉を迎えるのではないだろうか。
そう落ち込んだその時、次の文が目に留まる。
彼女の元に舞い降りた元恋人からの「君の気高い生命力が好き」という言葉。
ハッとする。
これまでの人生を振り返ると、彼女は何もできなかったんじゃない。歳を重ねながらもさまざまなことに挑戦し、一喜一憂してここまで歩んできた。自分は何者なのか、探しては夢中になり、違ったらまた次を探す。それが彼女の気高い生命力。
それはきっと私も同じこと。
過去を振り返ると、仕事も頑張ってきた、慣れない子育てもほぼワンオペでやってきた、小さな役を一生懸命つとめ上げ、多くに人に喜んでもらえた。
私はこの先もきっと「うまくいかない」と自分に満足せず焦り続けるだろう。
それでもあの時頑張ったことがしっかり実を結んでいたことに気づくんだろう。
この本をオススメしたい人
ぜひこの作品をよんでみてください。
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さて次はどの本と出会えるかな・・・