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相続の本当の意味

家系を守る田分けブログ Vol.7

プロが書いている相続対策の本にこんな事が書いてありました。

「相続対策の基本は現金減らし」・・・お金を今のうちに使おうと云うのです。
 ・生活費は最も簡単な相続税対策。
 ・車は高級車を買うに限る。
 ・自宅改修はキッチンと水回りからやること。

今 政府が何を国民にさせたいか。
もっとお金を使え。今の景気が回復すれば良い。国民の未来の幸せより今の享楽を選べと言っています。使ったら無くなるその先のことは保証してくれない。
本当にこれで幸せになるのでしょうか?

お金を使えば相続税対策になります。相続税を安くするだけならそれも正しいかも知れません。

しかし、何の為の相続対策ですか?
未来の子供や子々孫々の幸せのためではないでしょうか。子々孫々の幸せのために財産を残そうと思って一生懸命汗水垂らして頑張って仕事をしてきたのではないでしょうか。

その必死で働いた結果、財産が増え子孫が安心できる体制が出来たのです。その増えた財産を減らすというのが一般的な相続対策なのです。これでは本来の目的から外れてしまうのです。


しまつして、きばる

紀伊国屋文左衛門と対照的な近江商人
「豪商」といえば、元禄時代に豪奢の限りを尽くした紀伊国屋文左衛門を思い出します。
また日光東照宮の修復工事を請け負って、巨額の富を得た奈良屋茂左衛門もいました。
日本の歴史に残る豪商といえるこの二人の家はどうなったのでしょうか。

紀伊国屋は晩年には没落し、蓄えた莫大な財を次代に引き継ぐことはできなかった。
奈良屋の場合も、築いた財産を跡継ぎが遺言を無視して湯水のように使い、これも瞬く間に没落した。
一瞬の栄華を手にしたのち、急落していった二つの商家。これらの商家の生き方には、スケールは違うが、バブル景気の泡と消え去った企業等と重なるところがあります。この豪商の相続対策はどうだったのでしょうか。

近江商人の商法を象徴する家訓がまさに相続対策だと思います。
近江商人が残した家訓の内容は、
「正直であれ」「堅実に生きよ」「倹約を忘れるな」「勤勉に務めよ」
といった人生訓や商い上の教えが多い。これこそが子供や子孫が幸福に暮らせる基本なのではないでしょうか。子供に財産をたくさん残しても、その子供が孫に残さなければ本当の相続対策ではありません。代々の子孫が幸福に安心して暮らせる事を考えて下さい。相続対策を目先の子供の代だけを考えると、前述した没落した豪商になってしまいます。


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