【本】絵本のこと話そうか

きっかけ

長新太が好きで、インタビューが載っていたから。

内容

絵本作家の対談リレー。お互いの作品や仕事感について意見を交わす。

印象に残った言葉

五味太郎「ものを見るとき、どのくらい作った人が楽しんだかな、というところを見ちゃうわけ。作ったやつが自分でうっとりしたなとか、そこを見るわけ。〜逆に言えば、伝わるのは、そこだけじゃないかなと思ってる。林さんの仕事を見て、林明子がどのくらい疲れたかなんてことに、だれもおカネを払いたくはないと思うんだ。」「俺は、みんなは、絵の量が少なすぎると思う。売れてる、売れてないに関係なく、量を描かないと。」
司修「どういう仕事であろうと、ただなにかやりましたというだけじゃ、太陽や月光の下にいながら自分の影が見えない気がしますね。自分がほんとうの意味でかかわっていない仕事は、できあがっても、ふりかえったときに自分の影が見えないと思います。そういうときは、自分の身体がなにかを失っているんですね。そんなとき、旅に出てみたりします。」
山田馨「司さんは、仕事に打ち込むと損得抜きですね。」司修「それは、自分にとって得になるからですよ。そのことでぼく自身が励んでいるというか、実をいっぱいいただいているわけですよ。そういう意味では、やってよかったという思いが残らない限り、ぼく自身の実にならない。」


まとめ

楽しんで続けるのが才能。

感想

絵本というと子ども向けだと軽くみられがちだが、それぞれの作家は自分の仕事に哲学を持って真剣に取り組んでいることがわかった。子どもは大人以上に感性が豊かだが、大人になるとほとんどの人がそれを忘れてしまう。子どもに向けて簡単に書く方が、大人に向けて難しく書くよりも大変なのかもしれない。だってわかったつもりでいるんだから。

そして、仕事観がとても心に響いた。自分がいいと思ってやり抜く。果たしてそういう思いを自分が常に持てているのか。人の評価じゃなく、まずは自分が楽しめることをやっていきたい。

これから

楽しんでやってみる。


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