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こんなはずじゃなかった、私の子育て

一人っ子だった私は、兄弟・姉妹がいる友達がうらやましかった。将来結婚したら、子どもは 2 人以上欲しいなとずっと思っていた。
結婚して、さてそろそろ子どもの事を考えようかな?と、これまでバリキャリとして働いてきて、身体のことなんか全然顧みていなかった私は、とりあえず基礎体温をつけてみた。3 カ月続けてみたが、高温期も低温期もあったもんじゃないガッタガタ。そもそも周期も 50 日近く空いていて、なんか全然ダメじゃん私…!ここから不妊治療が始まった。
一通りの検査をして、自力で排卵出来ない事くらいしか問題はなさそうだったので、排卵誘発やリズムを整える治療を約 1 年して、無事に長男を授かった。

自分のいのちよりも大事なもの・・・?

赤ちゃんは可愛かった。そして長男は所謂「手が掛からない子」だったと思う。よく寝る、よく飲む、快便、離乳食も何でも食べる。
でもそんな長男がたまに泣き止まないと、なんだか心がモヤモヤして無性にイライラするのだ。「うるさい!!」って怒鳴ったり、泣き止まない長男をほったらかして、ぼーっとしていたこともある。少し大きくなって幼児になると、彼のわがままにイライラして手を上げたこともある。なんでこんな小さな子に怒鳴り散らしているんだろう、と後から後悔して泣いたことも何度もあるし、子どもの前でごめんねと泣いたこともある。もちろん、かわいいと感じる時もあるし、心から楽しくて笑う時間もある。でも、「自分の命より大事なものが出来た」とよく言われるような、尊い母性が私にあるとは感じられなかった。例えば今車が突っ込んできたとしたら、私はこの子を庇って盾になるのだろうか?なんだかそんなイメージは全然湧かなくて、私は母親になる資格が無かったのだろうか?だから妊娠出来る身体じゃなかったんだろうか?なんて考えたりもした。

統計学とコーチング

私は長男と相性が悪いのかもしれない。
人間関係に悩むと、人は占いに興味を持ったりする。ちょうどその頃、動物占いの原型である個性心理学というものに出会い、私は長男の性格や私との相性を調べてみた。結果は案の定、最悪の域(笑) (ちなみに夫ともあまり良くない^^;) 長男は「優雅なペガサス」、その名のとおり空を自由に飛び回る幻想的な生き物なのだ。「無邪気な羊」である私からは、未知の生き物なのだ。個性心理学は「諦めの心理学」とも言われるもので、生まれつきの相性が悪いことも認めたうえで、どうすればより良い関係が築けるかを考えるというもの。「生まれつき相性が悪い」というのは、確かに少しだけ心が軽くなった。「どんな風に接してもらえると相手が喜ぶか」が分かって、それは参考にはなったけれど、何分日常で感情的になる時にはそれ通りにはいかないわけで、結局何も変わらなかった。
(ちなみに未だに個性心理学の本は参考にしてます。これの MOON, SUN, EARTH の 3 冊をセットで持って色んな人の事をへ~と思いながら見てます)

また、たまたま子育てコーチングのコーチになるための勉強中という方に出会う機会に恵まれ、半年ほど相談に乗ってもらった。イライラしそうになった時の対処法とか、心の持ちようを示してもらったけど、それでも私の気持ちが晴れる事はなかった。

「子どもって本当に可愛いよね!」なんて、本当に楽しそうに話すママ友が眩しくて、「そうだよね~!」って気持ちよく返せない自分にまたモヤモヤして、『私の子育て、こんなはずじゃなかった…』とまた落ち込んだ。

次回、「次男誕生、上の子かわいくない症候群?」につづく。

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