美味すぎる話には裏がある〜「くすぶり女とすん止め女」
どん底からトントン拍子にラッキーが重なりすぎるとめちゃくちゃこわいという教訓を得ました。
テレビ東京にて放送されてる
「くすぶり女とすん止め女」
なんと来週が最終回。
あっという間なのにじわじわと回を増すごとに「こ、こわ…」となる展開に震えるドラマでした。
専業主婦で2児の母の主人公・郁子は、夫のモラハラに長年苦しむもなかなかその現状を脱することは出来なかった。けれども、モラハラ夫が息子に対する態度をみて福岡の実家に帰ることを決意。その福岡で何十年ぶりにアルバイトとして社会復帰した際に出会った上司:八田という男性にゆくゆくは正社員にとスカウトされた。
正社員になって子供2人連れてモラハラ夫と離婚する決意をして奮起する郁子と郁子の上司として営業1位をとにかくとることを目指してる社員のほのか。ほどよく世間知らずな郁子にほのかは振り回されるけれど、あらゆる局面を乗り越えて信頼し合えるパートナーに。
モラハラ夫と離婚するために専業主婦だった郁子が立ち上がるがこれからのどんな結末を迎えるのか?来週最終回になるなんてもうびっくりたまげた。
ストーリーが進む中でモラハラ夫のモラハラっぷりがなかなかにキツい部分があるけれど、それよりも八田という郁子の上司の存在の異質さと郁子のあまりにもハイスピードでどん底から這い上がっていく感じに違和感を覚えた。
まず、八田さんの郁子に対する上司の枠を超えた優しさが怖すぎ。優しい上司は会社に勤めてる以上、理想ではあるけれど郁子にだけは八田さんは際立って優しかった。
まず、モラハラ夫から逃げるように福岡に帰りアルバイト先でたまたま出会う郁子を特別に本社で正社員を目指せるアルバイトとしてスカウトする。その話を聞いた郁子は断ろうとするけど専業主婦のマルチタスクをこなす能力が〜なんて言いながら郁子を丸め込んでいく。
モラハラ夫との離婚が出来たらと考えてた郁子にとっては思わぬ知らせ。なんやかんや八田の部署で働くことを決意した。
それから、モラハラ夫におなじ会社で働いてることがバレて子供たちもろともと家から出ていくことになってしまって行く宛てのなかった郁子と子供たちを八田は自分の家に招き入れて新居が見つかるまで焦らないでいいからと仮住まいにしても良いことを提案する。
八田の家は一軒家。好きに使って良いという。
まさかまさかの大展開。あまりにも優しすぎる。子供たち2人は八田に懐いてるし、このまま八田と郁子がいい感じになってモラハラ夫と離婚。そして仕事も手に入れ新たなパートナーと一緒にハッピーライフを送ると思うじゃないですか。
そこまで上げておいてどんどん「これで、いいの…?」と思わせてくる展開はなんとも人生とは美味すぎる話があると裏があるもんなのかと追体験させられたように感じた作品です。
郁子にとって八田の存在は、地獄から這い上がるための先導者のようでした。けれど、八田にとって郁子が目的なのではなくてその先にある真の目的達成のために動いてる感じがそれが当たり前かのように振る舞う八田に「この人信用して良いんか…?」となり…。
とにかくドラマであっても妙なリアリティがこれでもかと凝縮されて襟元を正した次第です。
回を追うごとに暗雲たちこめて異質な雰囲気を放ち始める「くすぶる女とすん止め女」。テレビ東京のドラマはニッチだけど魅せながら考えさせられるようなドラマが多くて最新話が待ち遠しく思ってます。
来週最終回なので、モラハラ夫と八田、それぞれどんな決着が着くのか楽しみな秋ドラマになりました!
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