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別れが始まりのストーリーもいい〜「リコカツ」面白かった!

Amazonプライムでずっっと気になってたTBSドラマ「リコカツ」を観た!!

雪山というとんでもピンチな場面で奇跡的に出会った出版社勤務の咲(北川景子)と自衛隊所属の紘一(永山瑛太 )が交際ゼロ日婚を果たしたところから物語が始まって行くんだけど、2人は価値観、考え方、育ち諸々真反対で喧嘩まみれ。1話早々に「離婚!!!」と叫び出した。1話のとんでも展開で「はやない??!?」と衝撃受けて見入ってしまった。

それから離婚がスムーズに進むために段階を踏んでいく離婚活動、通称「リコカツ」のフェーズへと進んでく。最終的にどうなるかはぜひ見て欲しいけれども、2人にとってはまさに「別れを意識してから」が始まりだった。結婚の「け」の字もない私には「結婚がゴールじゃない」ことを突きつけられた。

結婚前にどんなに顔を合わせていてもその人の全てがわかるわけではない。結婚してもこれまでの環境や価値観、考え方の異なる人といかに「私はこう思う」「これはどうかな」と相手に伝えることって大切なんだなと思った。

現に両親たちにトラブルがあって離婚するというタイミングを逃してズルズルと生活を共にする2人は「どうせ離婚するから」と開き直ってから、包み隠さず自分のしたいこと、考え、相談をバンバン伝える。咲を守りたい一心が裏目に出てしまう紘一とこれまで付き合ってきた男性とタイプが異なる紘一の言動に困惑しながらも私はこうしたいを言える咲。何もかも真逆な考え方だから、最終的には口論になってしまう。

けれども、口論に口論を重ねたからこそ相手がなぜその発言したのかとか、仕事で大切にしてるポリシーとかいろんな背景が知れる。知ったからこそ「まだ夫/妻だから」と力を貸したり、励ましたりお互いを尊重できる。そして「ふーん、思ったより良いやつじゃん」とそのギャップに惹かれるし、折り合いが付けられて関係が前へと進んでく。

逆に相手を知れば知るほど「これは言わないほうがいいな」とか「言えない」と判断して本心を隠したり伝えずにいたら、展開の糸は複雑に絡みに絡まりあって展開があらぬ方向へと進んでしまう。正直に言えよ〜〜〜!!と展開に手汗握ってしまった。

お互いの仕事とか、考え方とかをリスペクトし合える関係性になっていく過程は見ていて自分の今後を考えさせるを通り越して「2人で幸せになれ!!」と念じていた。

それと、もうひとつ「リコカツ」について書いておきたいことがある。それは、主題歌の米津玄師「Pale Blue」のかかるタイミングがずるい!!ということ。ほんとにずるい。


「離婚!!!!」と1話で叫んでたのに、ピンチやトラブルに見舞われたここぞの描写で相手が手を差し伸べてくれる優しさを見せる。そんな2人の距離が縮まるキーポイントに、ドドーンと「Pale Blue」がかかるのだ。「どうせ離婚するのに」と思っていたところで自分を思っての行動をしてくれると「思ったより良いとこあるじゃん…そんな一面もあるんじゃん…」が強調されて段階を踏んで相手に惹かれていく…なんとも素直になれなくてもどかしい2人の関係の切なさをこの曲が増長させている。

ぜひ歌詞も見て欲しいんだけど「早く好きだから離婚したくないって言っちゃえよ!!!」と何度思ったか。痴話喧嘩をずっと観てる近所のおばちゃんになって、世話を焼きたいレベルだ。そのくらい離婚という別れを意識してからのお互いの距離が縮まってく過程がもどかしかった。自分は惹かれてるのに相手のためを思っての行動が裏目に出過ぎてる。すれにすれ違ってる。お互いへの思いと行動が違いすぎる。だからこそ毎話ここぞのタイミングでかかる「Pale Blue」のボディーブローが効いてくるのだ…。
まるで同じTBSドラマの「アンナチュラル」の劇中でかかる「Lemon」のようだった。

そんな今後を考えさせられて、メイン夫婦の2人の行く末をあんじて心を揺すぶられたドラマ「リコカツ」。総じてちゃんと観れてよかった!!!

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