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宅録はもうダメだ!爆発する!

なんてことが最近は稀によくある(よくある

ミックスやオケ作成、果ては作曲から完パケまでの制作に至るまで、最近は録音に無頓着なケースというのが非常に多い。

ボヤキってわけじゃなくて、もちっとアレしてナニしたらきっとよくなるのに、どうしてそうなっちゃうのさって趣旨の話なんだけど、答えは簡単。役に立たない文献を読んでる、読まされてるから。

得てして本当に技術や知識がある人間は多くを語らないので、当然ネットに落ちてるものというのは「その程度」か、もしくは世にも珍しい大賢者かのどちらかになる。

そしてだいたい検索で引っ掛かるのは「その程度」のもの。大賢者の記事は書き出しが小難しくちょっと読まないと何のこと言ってんだか理解に時間がかかるが正解が書いてある(褒めてる)(お世話になっております)。
実際のとこ、こんな難しそうなことを書いていると
「ゑ?もっと気楽にやればいいじゃん」という声も尤もであるわけなんだけど、これは言ってしまえば簡単なルールブックみたいなもんです。
「俺がホームランな気分だから1点追加」
「俺がPK決める気分だから1点追加」
「俺が勝つ気分だから牌揃ってないけど上がり」

とはならないように世の中は出来ているというただそれだけの話が音にもあるってだけ。

で、本題ですが

音が良いだの悪いだのは、もちろん悪いから書いてるんだけど
まず問題点を整理すると

①中途半端にアナログの話を1割くらい理解している
②一番肝心なデジタルは一切わからない
③自分がどこに向かって音を出しているのかそもそもわからない

と、ざっくり言うとこんなところだと思う。
なぜかといえば役に(ry
技術の理解に関して言えば、俺だってまだまだ知らないことがたくさんあるという前置きをしたうえで書くけれどもまずは

①アナログ周りの話

ですが、ネットに落ちてる話の99%がこれ「だけ」なのでさもありなんとう感じです。
だけでは話が終わってしまうのですが、大きな間違いとしてマイク、ポップガードの扱いと認識が非常に悪い。次いで部屋への理解があまりにも無い。
極限までシンプルに書きますが、マイクの近くで歌いましょうだとか、そういうことは頻繁に書いているのを見かけますがポップガードの扱いに関してはなにも掘り下げていない。
https://note.com/akatindearu/n/n0b0a3a77a7e3
過去記事にクソウンチクを書いているので興味ある方はどうぞ。
実際これ読んだらこの話は9割終わりですが、補足するとここのセクションは現実世界の出来事なので、プラグインのプリセットやらと同じようには出来ていない。にもかかわらず、とにかくマイクを通せばゴールという感じですべてをすっ飛ばしている。
実際は録ってみて、あきらかに籠っているな?とかを確認しなければならないんだけど。「そんなのわからないからおまえら(俺とか)に金払ってるんだよ」というのももっともなんだけど、技術というの基本的には小石を黄金に変えるようには出来ていない。というたとえ話は置いておいて、これは自分で簡単に解決できる。
リファレンスを用意すればいいのだ。自分が「好きだな。」って音をしてる曲を聴いて、自分の録音を聴いて比べて、あきらかにかけ離れていればそれは間違いだということ。それがとにかく籠っていなければいいのか、さらにディティールの深堀りを望むのかで、録り方を工夫するのか、機材を刷新するのか分岐していく。
前者なら工夫、後者なら刷新。
それでもどこまでできるのかわからない場合はぜひ相談してほしい。
音で一番やっちゃいけないのは
「自分では大丈夫だと思った」
なので。音楽は文系的な世界である反面、理系的な側面もあるのでいい加減な主観は通用しない。常に客観視がしっかりできないと俺のように大損こいたりする言ってて悲しくなってきたやめよこの話。

②デジタル周りの話

ここが地獄の一丁目です。
ここの理解がないばかりに、不幸になる人を何人も見てきた。
まずもってどこから書いたものかという感じなのですが、
とりあえずはオーディオインターフェイスでしょう。
ここでオーディオインターフェイスの役割について今一度確認しておきついでに記事を貼っておきますが、
https://note.com/akatindearu/n/nfd939a460f8c
https://note.com/akatindearu/n/n73b0f021acd0
(このへんかな・・・)
もしいまから書くことがこれと違っていたら過去の自分が間違っていたという事なのでこちらを優先して下さいごめんなさい。
ツイッターなんかをウォッチしていると、ここについてはいわゆるミックス師もけっこう迷走しているようで、全員アウトなことがよくある。
この機械、なにするものかというと、シンプルに言えばマイクなんかで拾った音を、PCなどでデータとして運用するための変換器。
名をAD/DAコンバーターと言います。
アナログ(A)→デジタル(D)/デジタル(D)アナログ(A)
ね。
この機械の最大の機能というか、主旨はこれ。決してマイクを挿す穴の数がどうとか、内蔵プリがどうとかではない。
基本的にはこの変換するパーツがどれだけ高精度であるかで値段が分岐する。
巷であった、間違いではないけど間違いに限りなく近い認識として、
「ch数はいらないから、ch数が少ない安いものでも十分」
というもの。
たしかに、入力ch数あたりの値段の変化はあるし、同シリーズであればch数で選ぶのもいいでしょう。
しかしながら、先にも書いたように基本的にはADDAの精度が価値としては優先されるので、極論、入力の数は本題の機能に対しては些末なものです。
ついでにいえば、そういうことなので内蔵されているマイクプリアンプはそれなり~な代物であるケースも多々。安いモデルではさらに顕著になる。
そこにどれだけよいマイクを繫いだとしても、プリも安い、変換精度も安い、となり、結局はしょうもない音になってしまう。
結論として、ここは予算を掛けるうえで一番ケチってはいけない部分ということになる。

マイクがよかろうが、マイクプリがよかろうが、歌がどんだけ上手かろうがここがダメならすべてダメ。

当たり前のようでいて、なぜ当たり前になっていないのか。
それは①で話したようにアナログな部分を中途半端に理解したばかりに、デジタルに至るまでの過程を一切鑑みず、目に見えるガワだけを見ているからです。
そしてプロも本当にスタジオに詰めている人間は本当にここを語らない・・・。
俺の知ってる人でもメイン機は何使ってんだか聞かないとわかんないし言わなそうな人ばかりです。悪意はなくて、前提にあるのが当たり前なんだと思います。
お店でアンプに繋いで試したマイクが、家だとパッとしないぞ!?とかはこれが理由です。
変換精度がダメなので、何繋ごうがすべて信号劣化して終わり。
しかしながら、機材の中で一番なにをやってるのかよくわからない機械ということで、お金を出すのに躊躇する分野でもあり、こうも情報が無いと一番わかりやすいマイクに手が伸びてしまう気持ちも十分にわかるし、ハッキリいって入門としてマイクのほうがイケイケなほうがテンションも上がるから、人口も増えそうなもんである。
だからといっても、ここがテンションや気合いで一番なんともならないのも事実なので、音を見つめなおす際には考えてみて欲しい分野です。
正直言うと、32bitfloatがどうとか、録音の音量がどうとかも
https://note.com/akatindearu/n/n0b0a3a77a7e3
あるんだけども、ここがわからないともうそこにすら到達できていないということになってしまう。
覚えることは
高い=良い音=ハッピー
ということただそれだけ。シンプル。
しかしながら、安い機材には安い機材の使い方がある。
安いインターフェイスがだめな点でわかりやすいのは、低音をちゃんと録音できない。
無い、というよりは像を捉えきれないので、結局カットしたり、妙な音になりやすい。
なので、SM58をはじめとしたダイナミックマイクや、いわゆる「フラットな特性」と謳われるマイク。これら比較的おとなしい音のものを絶対に使わないだけでかなりマシになる。
逆にまともな機材では敬遠される「NT1A」や、これは敬遠ってほどでもないが「C214」など、ちょっとハイ寄りのギラついた味付けがされたマイクを使用する。
もっと言えば、「上寄りのクセがある情報量の少ないマイク」がいい。
すると、それすなわち音が細いので篭りもあまり気にならず、安い機材でもうまくバランスが取れるケースが多い。
安い機材で済ませようって人は参考にしてほしい。間違ってもあこがれのあのマイクなんかを繋いではいけない。その気があるならインターフェイスはマイクと等しいグレードか、それ以上を選ぶ。

電気的に接続が可能でも、安い機材にはそういった制約が付いて回るということを重々頭に叩き込んだうえでケチるところをケチったほうが建設的だという話です。

③自分がどこに向かって音を出しているのかそもそもわからない

これについては、なんのことやらと思うかもしれませんが、何気に重要です。

結局はもう言いたいことすべて書いた感はあるけど、
「なにで音楽やってんのか」です。
いわずもがな、PCとかのデジタル環境で、録音して遊んでるわけですよね。
発声も大事だし、歌が上手いこともめっちゃ大事だよ。気持ちだって大事だし、スピリチュアルな部分が結局モノを言うのは音楽に関しては大正解。

しかしながら、こういったそもそもにそれを込める装置の理解なしに、気持ちもなにも届くわけねえじゃんというのが正直なところで、リスナーはほんとうに残酷です。機材が安いから~とか、初心者だから~とか、なんにも考えてくれない。音が悪い、声が悪い、歌が、気持ちが伝わらない、なんでもいいけど、出てきた音がリスナーにとっては全て。自分では良いと思ったなんて全く通用しない。
俺も長いこと苦しんだし現在進行形だし、それで離れたリスナーだって数え切れないほどいる。おそらく前は俺の音を聴いていたであろう人たちの行先をたどると、そりゃあそっちのほうが好きだよなという動かぬ証拠が画面の前にある。
音なんて関係ねえよ売り方だよって言う人もいるけど、そんなやつは音楽なんかやめちまえと思ってるし、少なくともおおっぴらに言うなよと思う。

機械を使って、録音して、そういうものを発信するんだからよりリアルな生身の自分を画面の中に押し込む装置が重要だってことくらい、ちっと考えたらわかることなのにね。
そう。我々は「録音」をやってる。録音した音楽をやってるの。
ちなみに残酷だのなんだのとこき下ろしたようになってしまったリスナー諸氏ですが、彼らはそういうところ、ちゃんと見ています。驚くほどちゃんと見ている。舐めてかかると痛い目に合う。そうやって真摯に向き合っているリスナーも大勢いるというところをちゃんと考えてやったほうが、たぶんいろいろと楽しいんだと思うんだけどね。っていう感じです。
もちろん、安い機材しか買えないとか、そんなんでも遊んでみたい!ってのだっていいことだし、だからそれにはそれなりの使い方があるということも書いた。
まあ、人に何かを見せるというのは、そういうことです。言ってしまえば、ちんちんを見せびらかしてるのとおんなじです。せっかくだから、いいちんちん見せたいじゃん。良いチンチン


まとめると、ちんちん。

おわり。いっぱい書いて疲れた。面白かったらモンスター奢ってください。


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