【麒麟がくるレビュー・2軍】その38 「丹波攻略命令」はーい了解。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の感想ぽいことを書いてます。
読者を限定するようなこんな記事、どうせ読む人もなかろうと比較的軽い気持ちで始めたが意外と続いてる。いや、読んでる人が。
ありがたい。
さて、ドラマの感想を述べるメンバーのご紹介。
日本史知識はほぼゼロという以下の3名だ。
・82歳のじーちゃん(日本人。日本在住)
・12歳になる息子・エル(日本人とスペイン人のハーフ。マドリッド在住)
・ビジネスウーマンのタマラ(スペイン人。マドリッド在住)
この3人
・「やる気が無いわけではないけど、もっと他にやりたいことはある」
・「そんなに突っ込んで聞かれたら答えにくい」
・「そんな細かいことまで理解しないし覚えてない」
・「自分のことがnoteでコメントされると嬉しい」
このあたりのオーラをバンバン出しまくって私に対峙する。
では、2020年最後の2軍を。
■タマラの「麒麟がくる お顔拝見11 煕子」
あら、美人ねー。
見るなりタマラがコーヒーを飲むのをやめて言った。
明智光秀の妻、煕子(ひろこ)の写真を見た第一声である。
タマラは続けた。
今日は私の奢りのコーヒーとチーズケーキを楽しんでいる。
とてもソフトな人。活動的ではないわね。
女らしい人だわねー。
ふむふむ。ま、予想される模範解答だな。
この写真見てそう思わない人は滅多にいないだろう。
簡単すぎたか。
どうやって幸運を自分で見つければいいのかを知らない人みたいね。
え。
苦労のあと、今は結構幸せ掴んでるけど不幸になるの?
幸せはForever(永遠)じゃないわ。もうじき何かが起きる。
ひー。
実は、タマラがこのコメントをした時には、まだ第38話は放映されていなかった。
その後、放送を見たときの次回の予告編で・・・煕子なんかヤバくなかった?
光秀の丹波攻略は1575年に始まった。
実は煕子は翌年に病死している。
次回(第39話)の煕子って、もしかして・・・。
そして、タマラはお見通しだ。
■あのお方の切腹
エルはがっくり肩を落とした。
いや、三淵藤英が切腹したからではない。
三淵の最期があることは予想はしていたので、エルは切腹する本人(三淵)以上に覚悟はできていた。
だが、三淵が番組開始早々に死んだのが残念だったのだ。
悲しいでござりまする。
彼は時々「エアー武士」になる。
怒ってもいた。
(三淵は)全然死ぬ必要ないのに!
あんな信長のレターでっ。
の・ぶ・な・がっめー!!
もうエルの心は「本能寺」に向かって走り出している。
■「ミツフジ」って誰だよ!
じーちゃんは激しく混乱していた。
① じーちゃんが喋った99%はドラマのあらすじ。感想ではなかった。
② 覚えてないから、テキトーな名前を言う。
なぜか、やたら「ミツフジ」を連呼するのだ。
私はそのたびに「ミツフジ」が誰なのかを考えなくてはならない。
【三淵(ミツブチ)のケース】
ミツフジは、もうそのつもりだったんじゃ。切腹は痛そうじゃのぅ。
【明智光秀(ミツヒデ)のケース】
あはは。ミツフジのマントは、似合わんような、似合ってるような、わしゃわからん。
【斎藤利三(トシミツ)のケース】
あの斎藤ミツフジとかいうヤツは何者じゃ? お前(私のこと)知っとるんか。ほれ、あの何やいう武将のところから逃げてきた・・・。
顔にキズがあったなぁ。
あ”ー。めんどくさい。
しかもこの男、あらすじばっかで何も感想を言ってくれない。
名前の混乱はそれだけじゃないのだ。
【ヒデ三昧】
以下の3人が同じ話題に登場すると、全員「ヒデヨシ」となるか「ヒデ・・・」で止まって、私の助けを求める。
・明智光ヒデ
・豊臣ヒデ吉(ドラマではまだ豊臣にはなってないけど)
・松永久ヒデ
【公家地獄】
もはや4番目はなぜ登場するのかナゾだが、とにかく混乱する。
・二条晴良
・三条西実澄(「西」は、引っかけ問題だとは思うが)
・二条城
・三条大橋
じーちゃんがちゃんと言えるのは、「信長」と「駒」と「将軍(これはショーグンと言えば、義昭の名前がわからなくてもOKだからね)」くらいだ。
おそらく登場人物が多すぎて彼のキャパを超えていると考えられる。
今回、1時間くらい電話で話して、ほとんど感想らしき収穫はなかった。
ひどく疲れた。
私のメモを見れば、疲れ具合も多少はご理解いただけるだろうか。
ひっでーメモだがちょいと公開する。
ちなみに右下の黒いイラストはじーちゃんだ。
電話しながら赤ペンで描いた絵を、油性マジックでなぞった。
こんなメモがまだあと半ページある。
私の苦しみがわかっていただけるだろうか。
■タイツ
以前、明智光秀が密かに京へ潜入する際、修行中の行者のような格好に変装したことがあった。丸いポンポンがついていて、変装どころか余計目立ったものだ。
「麒麟がくる」では、お忍びの時の服装が決まっているのか、今回近衛前久が例のポンポンをつけて行者になっていた。
菊丸のほうが、ちゃんと仕事ができるよね。
フツーの格好をしているほうがシークレットに動けるよ。
エルは忍者が好きなので、菊丸がそうと信じて彼の腕を買っているのだ。
だが、菊丸といえど、ダメなものはダメだ。
だけど菊丸のあれ何?
「ぶーん、ぶーん」っていうやつ。
あれはおもしろいの?
医者の東庵先生のところで、菊丸がなか(秀吉の母)の前でまじめにふざけてみせたシーンのことだ。
菊丸は真顔で「ぶーんぶーん」とやったが、笑ったのはなかだけだろ。
でも1番ヒドイのは、光秀だよ。
エルは続けた。
あ。
あのマントやろ。
やっぱ変だった?
マントも変だけど、もっとイヤなものがあったよ。
ん?
タイツだよぅ!
クツも変だし、タイツが!
光秀は、はくときに腰までタイツを引っ張ってはいたんだよね。
うわぁ!!
信長が自分で着用するのを避けたのは正解だったかもなぁ。
さて、そんなこんなで、今年の2軍は今回が最後だ。
こんなへっぽこレビューを読んでくださってどうもありがとう。
みなさんよいお年を。
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明石白の第38話の1軍レビューもあります。