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【TCG制作記4】自作カードゲーム【DEAD NIGHT】のカード紹介-種族と主人公編


前回の記事、【TCG制作記3】では、今作【デッドナイトTCG】で実際にゲームに使用する【カードのタイプ3種類】のご紹介と、【デッキの組み方】、【ゲームのルール説明】についてを書きました。

今回は実際にゲームに使用する【怪物カード】の【種族】についてのご紹介と、その各種族の【主人公達】のご紹介をしたいと思います。
なので前回とは打って変わって、【怪物カード】の背景に存在する世界観的な話がメインとなります。

今作では【種族=色】【6勢力】に分かれており、それぞれの勢力に物語と密接に関わってくる【個体名を持つ怪物=主人公格】の怪物が存在します。
【個体名】を持つ怪物は個別のストーリーが与えられており、各々の目的に沿って【デッドナイト(=怪物の王を目指す戦い)】への物語が展開されていきます。

ちなみに【種族】や【勢力】とありますが、【同勢力の怪物】でも物語上は必ずしも協力関係にあるわけではありません。彼らは基本、【他者の灯を喰らい成長する】という怪物的な本能のままに殺戮を行う残忍な存在です。

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しかし今回紹介する上図の【6勢力の主人公達】は、元々は人間だったり怪物と人間のハーフだったり、何らかの因果で【人間】の性質を持っているため、他者とある程度の意志疎通ができたり、怪物的な本能(殺戮の衝動)若干薄い(一部を除く)、という背景設定があります。

【物語の主人公達】が完全な只の化け物だったら感情移入できないだろう…という理由もありますが、単純に人間の女の子が描きたいという作者の邪な考えがその理由のほとんどです。今更ですが今作に登場する【個体】はほとんど女の子になると思います。
これが私の怪物的本能という事で…。
酷い話だ。


ちなみに今作【デッドナイトTCG】は、【ランク1~6】までの【怪物カード】を駆使して戦う、と前回の記事にも書きましたが、戦いの中心となるエース【ランク3~4】【個体名】を持つ怪物に設定されており、そのランク帯は【個体名】を持つ怪物が数多く存在します。
それらの【個体】は個体限定という使用制限があるものの、強力な【個体専用変異カード】を使用できます(下図右の2枚)。

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そして全ての怪物が使用できる【通常の変異カード】は上図の左側のカード、【怪物化(仮)】を基準に考えられています。
つまり【ランク+2】が【変異カード】の標準強化値という事になりますね。
【個体専用変異カード】は使用できる場面が限られる代わりに、強力なランク補正値と【+αの能力】が付いています。

どちらも一長一短であり、【全ての怪物が使用できる変異カード】【個体専用の強力な変異カード】のバランスを考えながらデッキを組む必要があります。

長くなりましたが、実際にその【種族】【主人公達】を紹介していきたいと思います。【怪物】という存在の性質上、基本的には彼女たちは全員不幸体質です…。
※前回同様、カードに使用されている絵やデザインは全てテストプレイ用のラフであり、製品版では全く異なる絵やキャラデザイン、名称、設定になる可能性がありますのでご了承ください。


■【怪物の種族と、その種族に属する主人公達の紹介】

1【種族:人造編】
主人公名【ジェニー・ヴァイオレット】【個体名:ジェニー】

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この【ジェニー】という個体は【人造】という種族を持つ怪物です。
【人造】種族はその名の通り、人為的に作られた怪物達の勢力で、他の純粋な怪物達とは若干異質の【無機質な灯】を持つ存在です。故に他の怪物からはその灯が特異なものとして映り、時に怪物を引き寄せてしまいます。
生と死の中間的な存在であるため、勢力カラーも【灰色】となっています。
【ゲーム上の種族的特徴】としては、いわゆる【脳筋タイプ】で、「考えるより殴る」というパワフルな能力を持った怪物が数多く存在します。

【ジェニー】【人造】という種族の象徴的なキャラクターですが、今作【デッドナイトTCG】という作品全体を通しての主人公でもあります。
彼女はもともと普通の人間の少女でしたが、【デッドナイト(=怪物の王を決める戦い)】の影響で出現した怪物に殺害されたのち、【謎の人物】の手によって【人体改造=及び蘇生】させられた【人造の怪物】です。
【ジェニー】の大半は彼女を殺害した怪物に奪われたため、生前の記憶を失い、知能も赤子のように低下してしまいました。
頭はクルクルパーですが、【謎の人物】による【人体改造】の影響か、少女にはあるまじき怪力を兼ね備えており、自身の墓石を武器として怪物と戦います。

彼女の元ネタはメアリー・シェリー著【フランケンシュタイン】に登場する【フランケンシュタインの怪物】です。
この【フランケンシュタイン】というのは怪物の正式名称ではなく、怪物の創造者である【ヴィクター・フランケンシュタイン】が作った怪物なので、【フランケンシュタインの怪物】という事らしいです。
なので実は正式な名称が存在しないんですね。


2【種族:吸血鬼編】
主人公名【ヴィヴィ・ヴラドニクス】【個体名:ヴィヴィ】

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【ヴィヴィ】はこの手の作品ではお約束の【吸血鬼】の種族ですね。
【吸血鬼】は高貴でプライドの高い種族ですが、基本的に利己的で自身が灯を得るためならば同族であろうと殺し、奪います。
【最終的に一族で一番強い者が怪物の王になればいい】という弱肉強食を体現したような種族です。
勢力カラーは血のイメージという事で【赤】です。

残忍な【吸血鬼】ですが、【ヴィヴィ】【吸血鬼】【人間】の交配実験で産まれた【人間】【怪物】ハーフです。
人間の血も流れている彼女はどうしても【甘さ】が捨てきれません。怪物としての【甘さ】は戦闘では時に死に直結します。
故に一族からは【失敗作】扱いをされており、彼女は自身の甘さを捨てるため、一族を見返すために単身で【デッドナイト】の戦いへと身を投じていきます。
そんな彼女は最初に【ジェニー】と出会う事になり、クルクルパーながらも【人造】という未知の力を秘めた彼女を家来として上手く利用しようとしますが、彼女の【甘さ】故の他者への愛情がそれを阻み、【怪物】【人間】の狭間で葛藤していく事になります。
【ジェニー】よりもよっぽど主人公しているキャラですね。
ちなみに今作の【吸血鬼】は基本的に【冷え性】で「厚着をしている者が多い」という誠にどうでもいい設定があります。

【ゲーム上の種族的特徴】としては、敵の灯を血液を経由して吸収するイメージの【吸血】という固有能力や、【灯への直接ダメージ】に関する能力を多く備えています。現状はこの【吸血】能力が若干強すぎるため、調整を検討しています。


3【種族:魔物編】
主人公名【ロゼット・ルクスナイト】【個体名:ロゼット】

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【ロゼット】は彼女自身は少し特殊な存在ですが【魔物】という種族です。
【魔物】は知性や理性の薄い、野性的で純粋な怪物と呼べる存在が多く属している勢力です。【怪物的な本能(殺戮の衝動)】に一番純粋に従う種族でもあります。
勢力カラーは【緑】です。これは種族をイメージしたカラーというよりは、他の勢力との兼ね合いの部分が大きいですね。
【ゲーム上の種族的特徴】としては、【野性的】とあるように【自然】【再生】をイメージした能力を多く持ち、【灯の回復】【使用した変異カードの回収】を行う事を得意としており、テスト中のα版でも強力なカードが存在します。

そんな【野性的】【魔物】種族ですが、【ロゼット】も元々は【ジェニー】同様普通の人間でした。しかし【ある研究所】【遺伝子実験】により【様々な生物の遺伝子】が組み込まれ、あらゆる生物へと変異できる能力を持った変異性の怪物【スキンウォーカー】となりました。
【ロゼット】は頭の回転はあまり良くありませんが、活発な性格の行動派で【デッドナイト】の裏に潜む陰謀に独自に迫っていく重要なキャラクターの一人ですが、このペースで書いていくとまた長大な文量になりそうな事に気付いたので、以下からは徐々に割愛していきます…。
また全体の物語や設定はTCG制作と並行しながら、今後、何らかの形で公開できるようにしたいと考えています。

ちなみに彼女の元ネタは【スキンウォーカー】という、ネイティブアメリカンの伝承に伝わる【獣に化ける魔物】から来ています。他にも【シェイプシフター】など類似する伝承や伝説は多くありますね。
しかしゴシックホラーな世界観と謳いつつ、【遺伝子実験】て時代考証どうなってんの?というツッコミが来そうですが、基本的に別の世界線のファンタジーという事で一つ…(投げやり)。

4【種族:死霊編】
主人公名【アリア・パッヘルベル】【個体名:アリア】

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【アリア】は邪悪な亡霊であり【死霊】という種族です。
【死霊】は主に【実態のない霊的な存在】をイメージしていますが、【ゾンビ】【スケルトン】といった【不浄の者】【死霊】としてカテゴライズしています。種族全体を通して一番【悪】に近い種族と言えるかもしれません。
勢力カラーはそのまま【死霊】をイメージした【紫】です。
【ゲーム上の種族的特徴】としては、【墓所】を参照にしたり、利用する能力を多く兼ね備えています。【死んでも何度も蘇ってくる】ようなイメージですね。

この【アリア】というキャラクターは元々は熱心な聖職者でしたが、濡れ衣を着せられ【魔女狩り】に遭い、人間の手によって殺害されました。
彼女の強い怨念として残留し、【デッドナイト】の影響で邪悪な【死霊】として蘇りました。【アリア】は自身を見放した【神と人間】に対し強い憎悪を持ち、怪物的な本能に従って殺戮を繰り広げていきます。
ちなみに【ジェニー】を殺害した張本人でもあり、彼女の灯は現在【アリア】が持っています。


5【種族:悪魔編】
主人公名【グリム・バレンタイン】【個体名:グリム】

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【グリム】【悪魔】と契約し【悪魔】という種族の力を得た少女です。
【悪魔】は狡猾な種族ですが、一方で【契約を結んだ者との約束は必ず果たす】【恩を受けた相手にはリターンを返す】という、義理堅い種族でもあります。
【ゲーム上の種族的特徴】としては、【代償】を払うことで【大きなリターン】を得る【契約】をイメージした能力を数多く備えています。

【グリム】も元々は上流階級に属する貴族の令嬢で普通の人間でしたが、地位の維持に執心する両親は【グリム】に関心を持たず、また周囲の人間も無口で引っ込み思案な彼女に関心を持ちませんでした。裕福なため物質的には何不自由ない生活を送っている彼女ですが、は満たされる事がなく、愛情に飢えています。
やがて【グリム】は完全に心を閉ざしてしまい、無気力で「どうなってもいい」という【破滅的な願望】を持つようになります。
そんな彼女の弱みに付け込んだ【悪魔】の差し金で、【グリム】【72柱の悪魔】の力が封印された魔術奥義書【ゲーティア】と出会い、その本と契約する事で悪魔の力を得ました。
彼女本体にそこまで強い力はありませんが、【自身の灯】と引き換えに【72柱の悪魔】の恐ろしい力を借り、怪物と戦います。


6【種族:魔術師編】
主人公名【ロア・アンロック】【個体名:ロア】

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【ロア】この世の真理を探究する【魔術師】という種族です。
【魔術師】は他の種族とは違い、【魔導結社】という形で独自の社会的秩序を形成しており、【怪物であれど理性的であれ】という思想を掲げ、怪物的な殺戮の本能に打ち勝つための研究も行っています。とある【伝説的な魔女】から始まった種族で、ほとんどが【人間ベースの怪物】という事もあり、他種族と比べて友好的です。
【ゲーム上の種族的特徴】としては、【相手の能力を無効にする】【相手の変異カードの使用を制限する】など【妨害】に関する能力を多く備えています。

【ロア】は各地で【デッドナイト】の戦いが勃発する中、「そんな事知るか」と言わんばかりに、【魔導結社】から突如失われた魔術奥義書【ゲーティア】の捜索を行っていましたが、なぜかその【ゲーティア】を手にしている【グリム】と出会い、さらには【ゲーティア】契約してしまっている事を知り途方に暮れます。
【ゲーティア】の契約を解除する方法は【契約者が死ぬ】【契約を解除する特別な方法を探す】のどちらかしかありません。
契約者である【グリム】を無理に殺そうとすれば、【ゲーティア】が契約者である彼女を守る為に【ロア】を全力で殺しに掛かってきます。魔術奥義書はその名の通り強大な力を秘めており、そう簡単に相手ができるような代物ではありません。
【知の探究者】であり、そもそも無益な殺生を好まない【ロア】は、本来は単独行動を好みますが【ゲーティア】の契約を解除する方法を見つけるため、無口で無気力な【グリム】と不本意ながらも行動を共にする事になります。



以上が【6種族】【その主人公達】の大まかな設定です。
製品版のカードに使用するイラストはまだ描き始めていない事もあり、設定画やスケッチからの流用ばかりですが、α版という事ですんません…。
気付いたら酷い文量になっていた事もあり、途中からはかなりの走り書きで説明不足だったり読み辛い部分も多いかと思いますが、一度クールダウンしてから少しずつ修正を加えていきたいと思います…。

次回【制作記5】は、【ランク6】の特殊な存在、【アンリミデッド】というカードをご紹介したいと思います。
お付き合いいただき誠にありがとうございました。

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