「人と同じ仕事はイヤ!」わたしが選んだTVの映像編集という職業のはなし #18
おはようございます!
フリーランスの映像クリエイター、あかさんと申します🍎
ここでは
実際にわたしが8年間いたテレビ業界から
≪TVの映像編集≫ についてを綴ります。
※はじめに
わたしがTVの映像編集をしていたのは数年前です。
現在は、労働環境が改善されている職場もあります。
また秘密保持の観点から、番組名を出すことはありません。
ご了承ください。
*え? コレ、そんな軽い話??
部長に退職の意向を伝えた日の夜、会社から1本の電話がかかってきました。
技術課リーダー1人であり、直属の上司のMさんです。ちなみに、もう1人のリーダーは就職面接で対応してくれた方(面接時にブラック企業の洗礼をうけた話はこちら)。
上司といえどMさんとは関りがなく――というかこの時点では会ったことすらありませんでした――イキナリの電話に戸惑いました。
Mさんからの要件は
「お疲れ。ドラマ班で1人空きが出るんだけど、お前どう? やる?」
…はい??
この会社はバラエティ番組の編集がメインなのですが、一応ドラマの編集をやっている班もあるのです。それは知っていたけれど、なぜ急にこの話が、
…あ! 分かった!!
一瞬考え、わたしはピーンと来ました。
この日、退職希望と異動希望を伝えたばかりです。
なるほど。デジタイズ課ではなく、ドラマ班に移らないか? ということか!(のちに書きますが、コレ大間違い)
Mさんに詳しく話を聞くと
・ドラマ班に空きができるので新人を入れたい
・2年目以降は戦力なので渡したくない
・仕事で一緒になった浅木(わたしの同期女性)に誰がいいか聞いたところ「あかさんがやりたいって言ってた」
という流れだったそう。
確かに以前、浅木には「わたし本当はドラマの編集とかやりたいんだよねぇ」と伝えたことを思い出しました。これは吉か凶か…。
Mさんは「んで、どうする? やる?」と。まるで小学生が、これからドッチボールするけどあなたも一緒にくる? とでも聞くような軽い口ぶり。
わたしは石橋を叩く…前に調査し、色んな方向から様々な道具で叩き、安心が保証されてから渡るような性格でした。
でもこれは「チョット考えます~ハハハっ!」とか言えない雰囲気。今この場で決断するしかありません。スマホを持つ手に力がこもります。
「やってみたい、です…」
ああわたしは。
この業界を離れようとしていたのに、続ける方向で舵を切ってしまった…😭
そんな葛藤はつゆ知らず。ドラマ班の人との引継ぎ日程だけ伝え、Mさんは電話を切りました。
*勇気をもって伝えた退職表明の結果②
かくして、わたしはドラマ班への異動となりました。
退職を希望していたはずなのに、どうしてこうなったのか。でも本当にタイミングが良かったのだと思います。
この電話を切って1時間経たぬうち、浅木が同期のグループLINEにこう書き込みました。
浅木
『ドラマ班に空きが出るそうです。Mさんが新人でやりたい人いるかって言ってますが、興味ある人いますか?』
ワァ! もう決まっちゃったよその人。
わたし
『さっき電話が来て、わたしが行くことになりました』
と書いている途中で、早速「やりたい!!」と送ってきたのは、小森(同期女性)。
返信の早さに驚きつつ、Mさんからの電話がなければ小森に決まっていたはずだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
やりたいって言ってる人がいるのに、わたしみたいな退職しようと思ってた人が、首の皮を繋ぐ感じで異動することになってしまった(コレは大間違い・2度目)。いいんだろうか。
と考えましたが、Mさんに電話をして「やっぱ異動やめますぅ」と言う勇気はありませんし(笑)。グループLINEには報告だけ書き込みました。
小森にはこの後「いいなあ!私もドラマやりかったぁ!!」と何度も言われるのですが(笑)、彼女は今、別の会社にうつって希望通りドラマ編集をしています。
浅木に「ドラマやりたい」と言っていなかったら。
Mさんがあのとき電話をくれなかったら。
その返事を保留にしていたら。
わたしは当初の予定通り、デジタイズ課へ異動していたでしょう。そこなら今でも仕事を続けていたかもしれません。
ひとつでも歯車がなかったら今の自分はなかったでしょう。
だからこそ、人生って面白いですよね。
つづく
*あとがき
第1章*入社~バラエティ編集編 終了です!(勝手に章を決めていた)
次回は『編集の仕事を辞める理由は?』について書こうと思います。次々回からドラマ編集編へ移ります。
ところで、一般企業だと異動はこんなにテキトーげほげほ、アッサリと進むものなんでしょうか?
急に辞令が発表される、とかなのかな…🤔??
次章もお読みくだされば幸いです。
あかさん🍎
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