見出し画像

起業で幸せになれる?承認欲求が招く、お花畑な現実

「起業すれば幸せになれる」と思い込んでいる人が多いのはなぜでしょうか?


その理由を4つ挙げてみます:

1. 自由の幻想
 起業家は好きな時に働けると思われがちですが、実際には膨大な責任と長時間労働がついて回ります。

2. 成功話の美化
 メディアは成功した起業家の華々しい話ばかりを取り上げ、失敗のリスクを隠してしまいます。成功が簡単に見えるのです。

3. 自己実現の夢
 自分のアイデアを形にして成功することが、自己実現と幸せにつながると信じられていますが、現実には競争とストレスが待っています。

4. 経済的成功の幻想
 起業して大金持ちになれると思い込んでいますが、多くの起業は利益を出すまでに長い時間がかかります。

そして、これらの幻想を抱く多くの人は、承認欲求が強く、自己中心的です。社会的な認知や成功のステータスを求め、起業で一発逆転を狙います。

しかし、ここにこそ大きな落とし穴があります。

承認欲求と自己中心性の落とし穴


1. 現実の過小評価
  承認欲求に駆られた人々は、起業の現実的な側面を軽視しがちです。資金調達、マーケティング、法律、顧客管理など、多くの課題に直面しますが、これらはしばしば甘く見られます。結果、計画通りにいかないことが多く、厳しい現実に直面したときに、そのプレッシャーに耐えられないことがあります。

2. 家族や周囲への負担
  起業の失敗は本人だけでなく、家族や周囲の人々にも大きな影響を与えます。家族の生活が不安定になり、経済的な困難に直面することもあります。また、起業家自身がストレスで体調を崩したり、精神的な不安定さが増したりすることも少なくありません。

3. 起業の失敗による心理的影響
  起業に失敗すると、自己中心的な動機で始めた場合、そのダメージはさらに大きくなります。自分の価値が否定されたように感じ、自己評価が著しく下がることがあります。これは、次のチャレンジに対する恐れや不安を生み、再起を難しくします。

4. 社会的評価の重圧
  承認欲求から始めた起業が失敗すると、周囲の評価が大きな重荷になります。成功を約束していた起業家が結果を出せなかった場合、社会的な信用を失い、人間関係にも亀裂が生じることがあります。

結局、お花畑のような幻想にとらわれ、起業に飛び込むことは、滑稽な現実に直面することになります。起業で得られる成功や幸せは、努力と現実的な計画、そして周囲のサポートがあってこそ達成されるものです。承認欲求だけでは乗り越えられない厳しい道が待っていることを忘れてはいけません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?