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うつ×ADHD×東大受験 41 息子のマイペース受験記 理科大合格発表

高3の夏休みにうつ・ADHDと診断された息子。センター試験直前に親子で向き合って話をしたことをきっかけに症状が改善したが、勉強は間に合わず宅浪することに。共通テストは目標点達成。しかし慶應は数学で失敗。東大の勉強を第一に考えて、行かないつもりの早稲田受験をやめる決断をしたが、その決断を巡って父と軋轢が生じる。それも夜には解消し、翌日の理科大の結果次第で受けるか受けないか最終決定することにした。今回も日記から。

2月15日(月)理科大合格発表

気圧の変化大きく、大雨。風も強い。今朝は9時頃起きた。10時には理科大(共通テスト利用)の発表がある。理科大がダメということは共テで失敗しているということ。慶應はうまくいかなかったといっているし、駒は早稲田だけということになる。昨日英語がとてもよかったので、大丈夫とは思うが、東大も横国も、共テにかかっているので、受かっていて欲しい。自己採点の判定ではZ会がB、東進、駿台がA判定だった。とはいえ、タローのマークミス以外に採点事務上のミスの可能性も0ではないから心配だ。

わたしが日記を書いていると、タローがスマホ片手にやって来た。「もう時間だよ」タローは大学のHPから学科や番号を入れるフォームを出していたが「UCAROで入るみたいよ」と募集要項を見てメールとパスワードを入れた。
もう1度パスワードを聞かれて、何でまた聞くんだよとブツブツいいながら入れると、あっという間に合格の文字と桜の絵。いつもお決まりの動画撮影
できず「何でだよ〜」心の準備ができなかった。
でもほっとした。よかった。タローは「これで明日早稲田受けなくてすむ~!」と喜んでいた。

2月16日(火) 本当は早稲田の試験日

タローは8時半頃起床。晴れたので散歩に出るが強風。屋根の工事は今日もお休み。あまりエンジンかからず、ソファでスマホを見て笑ったりしている。「だったら早稲田受ければよかったじゃない」という状況ではあるが、よく考えれば去年は慶應受験後1週間は、いや合否が出るまで勉強が手につかなかった。その前のセンター後も1週間勉強に力入らず。それを考えると今年は1月5日くらいからずっと勉強していて、その中で共テと慶應受験も経ている。当然 頭は疲れているはず。ここまでよくがんばった。だから、せっかく受験料も払ったのだから早稲田にチャレンジしてほしいという欲もあったが、今日は頭を休める日として必要なのだと自分にいいきかせる。もし早稲田に行く気があるなら受けるべきだが、自己満足の合格のために今日頭を酷使することの代償は大きい。
以前鉄緑会の先生に「いくら東大に受かる実力があっても他の大学を受ければ受けるほど合格確率は下がります。他の大学だってそれなりに対策は必要ですから」といわれたことを思い出す。

散歩でタローは「東大を意識すると緊張してつらいから、これで横国に行けそうだなー、あんな素敵なキャンパスに通えるんだなーと思うことにする」と言っていた。そんなに悠長で大丈夫かなという考えもチラッとよぎるが気持ちはわかるのであまり東大といわないようにしようと思う。

夜ダーが理科大の入学金を支払おうという。コロナ特例で独自試験が無くなった横国がほぼ大丈夫なので、もったいないと思ったが、2浪はないからという。タローは何度も答案とマーク位置を確認したし、15時に東大1次通過の発表もあったので、せっかくタローがムダなお金を払わないですむようにがんばったのにとかみ合わない。
タローはもし慶應に受かったらそちらに払ってほしいという。ダーはそれ
も払うという。私はそのことを後々「お金かかったな~」といったりして、再びタローがいやな思いをしなければいいのだけどと心配になった。


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