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うつ×ADHD×東大受験 43 息子のマイペース受験記 息子への言葉

高3の夏休みにうつ・ADHDと診断された息子。センター試験直前に親子で向き合って話をしたことをきっかけに症状が改善したが、勉強は間に合わず宅浪することに。そして共通テストは目標点達成。しかし慶應は数学で失敗。東大対策を第1に考え早稲田の受験は欠席し、横国後期は受かりそうだったが心配性の夫の希望で理科大の入学金を納めた。息子はやっておきたいことが多過ぎて不安が出始め、また抗うつ薬を飲みだした。今回も日記から。

2月19日(金)

晴れ。ダー出社。タローは7時に見に行くと、声を掛けてもぐっすり眠っている。7時45分も同様で、8時40分頃、行くともう上半身を起こしていた。8時間半くらいぐっすり眠れたという。スッキリ起きられた様子。
起きるなり鉄壁(英単語)を見ていて、朝食も目を離さず。しばらくすると古文単語をしているのかremind do(アプリ)を確認していた。その後散歩へ。

トレドミン(抗うつ薬)はいい感じだが、高まる緊張が心配な様子だった。
いつもより口数が少ない。ならばと、今日はわたしの心境の変化について
話した。

自分の受験の時や、子供の中学受験では、○○の学校に受かりますようにという思いが強かったが、この1年間のタローがいろいろ乗り超えてがんばっている姿やジローが楽しい学校生活を送っている姿を見て、ご縁のある大学に行ければいいと感じるようになった。

神様が本当にいるかはわからないけれど、神様のお導きというようにふさわしいところに取り計らってくれると思う。タローのがんばりはもう東大に合格できるレベルなので、あとはご縁があれば解ける問題、なければ解けない問題が出るのではないか。だから解けなかったらどうしよう、ではなく、行く大学はあるのだから、ご縁の大学を教えてくださいという気持ちで解いていけばいいんじゃないかな。ま、お母さんは農学部推しだけど、大学院でこちらに戻る手もあるからね。

わたしはいろんな会社を受けて落ちたけど、その時に質問されたことが他の会社でも聞かれたりして、わたしはこの試験のために他の会社も受けたんだ、決して意味なくはなかったんだって思ったの。
慶應で生活リズムの大切さに気づけたこともそういうことなのかもね。

あと休み時間。友だちと話している人が多い中、ずっと参考書を見ていたらそれが出てよかったと思ったことがあって、タローにとってはそれが睡眠なのかもね。

タローは肯定的に耳を傾けてくれた。

帰るとわりとすぐに物化のテストを始めた。150分。
出だしすぐにピンポン。Z会添削が速達で戻ってきた。こちらも速達で出したのではあるが、Z会から速達とは・・・感動。

近所のママ友からLINE。玄関に春のプレゼントかけたよと、紙袋にカルディの豆乳ビスケットさくら。かわいい桜の花のパッケージに応援の気持ちを込めた優しさを感じてうるっときた。

東大実践は物理が悪く、力学をやらなきゃといっていた。国語も難しかったという。どうしようというので特典でついてきた駿台の映像授業をしてみたらと勧めたら、受験だけでなく、人生を生きる上でためになるおもしろい授業で、国語だけでも映像授業を取ればよかったと後悔していた。

22時にトレドミン服用。

散歩では、去年1度はトレドミンをやめられるまでに回復したのに、受験が近づいて緊張し、もう1度飲みましょうかとクリニックでいわれた時、上がっていたステップをまた降りるような気がして正直残念な気持ちもあったけど、あれがあったから、今、緊張や不安に対してトレドミンを飲もうと思えるのだよね、とも話した。すべてのできごとに意味があるような気がする。


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