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痛みを抱えるあなたへ

恋愛の傷は最終的に新しい恋愛でしか埋まらない、とわたしはずっと思っている。

もちろん家族や友人と充実した時間を過ごしたり、仕事に没頭して充足感を得ることで、幸せを取り戻すことは可能だけれど、抉れた傷跡を瘡蓋に変えるには新しい恋も確かに必要では?と思うのは、わたしの中の恋愛の比重がそこそこ重いからなのだろうか。

心の中には、仕事・友情・家族・恋愛・・・とそれぞれのスペースがあって、どう頑張ってもぽっかり空いたスペースを他のもので100%満たすことなんてわたしにはできない。

もちろんこれは恋愛に限った話ではないのだけれど。
仕事の挫折は、恋人とのデートでチャラにはならないし。

「時間が解決するよ」なんて言葉もよく聞くけれど、捻くれ者のわたしは、時間の流れだけでは根本解決はしないんじゃないかとも昔から思っている。

時間が経って痛みが薄れるのは、鮮明だった記憶が「忘れたい」という強い感情も手伝って少しずつ曖昧になっていくから。
何もしないでただ引きこもって時が経つのを待ったとしても、自分が変わらないうちは何かのきっかけで一瞬にして元いた場所に逆戻りなんてことだって十分あり得る。逆戻りというか、動いてもいないのだけど。

「時間」が解決するんじゃない、いつか時間が経った時、「その時間をゆっくりでも確かに進んだ自分」が問題を解決するのだと、心から思う。

そこでふと、考えてみる。
今のわたしは、自分の今とこれからを大切にできているだろうか。
自分の人生に投げやりになって妥協したり、諦めたりしていないだろうか。

身動き取れずに、同じ場所にとどまっていないだろうか。

今日という日を、代わり映えのしない価値のない1日だと思っていないだろうか。

目が覚めたら明日がくることも、普通の今日を過ごせていることも、当たり前ではないけれど、そう自分に言い聞かせて毎日を過ごすことは難しいから、せめて今日という日くらいは、大切にしたいことに想いを馳せてみるのもいいな、と思って久しぶりにnoteを書いてみました。

10年間、頑張っているあなたへ。
10年間、必死に前へ進もうとしてきたあなたへ。

全てのことと向き合ってきたその時間が、今の土台になっています。

涙を流しながらもがいた日々を一緒にずっと覚えています。

全ての人の10年に、大好きな歌を捧げて眠ろう。
おやすみなさい。

変わらぬ明日が来ることを心から願って。

忘れないで この世には
痛みと悲しみを
歯を食いしばって抱きしめるキミにだけ
起こせる奇跡があるってことを
〜輝き出して走ってく/サンボマスター〜

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