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大人は子どもの話を聞かない


そう明確に思ったのはいつだろうか?

中学3年生の時に高校受験のため
一年弱だが塾に通っていた。

入塾テストを通過しなければ入れない
一応、平均以上の学力が
なければ入れない塾だった。

学力順にクラスが分けられ、
一番下のクラスだった。
それでも学校では平均ぐらいの学力だった。

他の中学の生徒もたくさんいた。
特に他の中学の生徒と仲良くすることもなかったが、
ある日

「あいつこないだゲーセンでオタクのゲームしてた」
「え、まじ?オタクじゃん、きも」

と揶揄されたのだ。
正直、驚いた。
だが、苛立ちというよりショックだった。

地元のゲームセンターで好きなゲームを
していただけでこんなことを言われるのかと。

数日後、塾からの帰り道で同じ中学の同級生に
それを話しながら号泣してしまった。
すらとその同級生は
それを塾の先生に相談しようと
提案してくれた。

塾へ戻り、先生に話した。

先生は気づいてあげられなくてごめんという旨と
どういう風にしたいのかを聞いてくれた。
自分は、別にクラスを変えたりしなくていいので
そういうことがあれば、
注意してほしいことを伝えた。

次に塾へ行った時から
件の生徒に会うことはなかった。

しばらくして違うクラスにいることを知った。
先生は、こういう問題が起こるのを危惧して
違うクラスにしたのだろう。


今なら先生の気持ちはわかるのだが、
当時15歳の私は、先生は私の気持ちを
汲んでくれなかったと思った。

子どもだからといって
コミュニケーションを怠らないこと。
自分への戒め。

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