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あかり図書室が想うこと。

私は、誰かの幸せは心から喜ぶことができても、自分の幸せは感じることでどこか申し訳ない気持ちがありました。私なんて、と。『おめでとう。』とか『よかったね、すごいね。』とか言われることが得意ではなく、素直に喜べない自分がいました。

あかり図書室という場を作ることで、周りから『開業おめでとうございます!』と言われることが多々ある。でも当の本人は全くそういう気はなくて、お祝いされることへの違和感が半端ない。なぜだろうと考えてみる。

きっと『開業』は社会の役に立つための事業を強い思いと共に始めること。でも私はこのあかり図書室という場を作ることで、今、社会に何か貢献できると思えないし、なによりこの場を作ったことでメンタルが満たされ、安定しているのは自分自身だなと思うんです。なので、全然おめでたくないんですよね。うん。私はまだ何も社会貢献できていないって。

これからこの場所で何ができるのかたくさん考えようと思います。そして、だれかのこころが少し疲れた時に、ふと立ち寄れる場所であることだけは、常に意識しておきたいなと思います。いつか、開業してよかったねと言われる日が来た時に、ありがとうって素直に言えるようになっていたいなと思います。

こころに寄り添う仕事をしていると、人の心の安定材料は多いほうがいいなと思います。その一つに『本』があるといいなって思う。本を買うのではなく借りることで、またその本が違う誰かのこころに寄り添い、言葉がいろんな人に届くといいなと思うんです。そうすれば、私自身のこころを満たしてくれていた活字たちは、つまりは、私のまわりのこころも満たしてくれるのではないか。

あかり図書室を通じて、誰かの幸せを、こころを、少しでも満たすことができたら。そしてそんなまわりの幸せを、あ~いいな、って喜ぶように、自分の幸せを素直に喜ぶことができるようになるといいなと思います。

大阪は今日は雨。

あかり図書室は月、水、木にオープンしています。


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