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あの夏の記憶。「白の色彩」のピアノソロアレンジ。

ヘッダー画像はpixabayより。


私の2015年のアルバム「白の色彩」より
「ノスタルジア」のピアノソロアレンジバージョンを作りました。

しっとり夏の夜にどうぞ。


白の色彩は夏に制作したアルバムなので、私の中でずっと夏の歌。
頒布したのは秋だったかな? なのでリスナーさんにとっては夏のイメージともまた違うかもしれないんですけどね。

2015年の夏。もう9年前だって。


歌や音楽って、当時の感情を縫いとどめてしまいますよね。

不思議です。

音楽を作っていると、外部に感情と思い出のストレージを作っている感覚があります。

「作曲本 ~メロディーが歌になる~」という本で私は作曲を習得したのですが。
その本で著者の野口義修さんが「音楽は無限の情報量を持った器である」「音楽は無限のハードディスクである」と形容している……という話が出てきます。

なので多分、作った音楽が記憶をとどめる感覚は私だけではなく、同じような方が一定数いらっしゃると思います。

音楽を聴いて懐かしい風景が蘇る時、音楽の力を感じます。


夏は特になんだろう、特別な季節のような気がして。
夏生まれだからかもしれないけど。

夏となると思い出に残ることがしたくなります。

「白の色彩」もそんな思い出の風景の一つなのです。


当時、片付けられなくてごちゃごちゃの部屋で。
精神疾患は悪化していき、引きこもり同然の生活をしていて。
不眠症と鬱で不規則な暮らしをして毎日は過ぎる。
そんな中音楽を作ることは、一筋の希望でした。

体調がすぐれない日々、楽譜をずっと向かい合っていた、そんな記憶。

結婚して2年経ったころだったな。
作曲は5年目。
過去は遠くなっていくのに、どこにも行けない閉塞感だけあって。

それももう9年前かー! それすら昔話になっちゃったんだな。

当時はつらかったけれど、思い出せばあの奇妙な生活もその時にしかなかった輝きがあったように思います。
それは多分過ぎ去ったから言えることで、逆をいうなら当時に輝きを見いだせてるなら前に進めているのかもしれません。



白の色彩は初めてイベントに向けて作ったアルバムで、ブックレット制作もCDの盤面印刷も自分でデータを作り、印刷を業者に外部発注しました。
mp3配布やデジタル配信と違い、この世に実体(!)があるアルバムです。

確か東京の、即売会で販売しました。

ブックレットがページ数多くて、絵がいくつか載っています。
持っている人で思い出したら見てください。ちょっと古すぎて恥ずかしい気持ちもありますが!

ちなみに大量に刷りすぎて、部屋のベッドサイドに在庫の塔があります、わはは。
初めての音楽同人イベントあるあるですね、やらかしです。でもいい思い出です。

またイベント出たいなあ!
でも今ってCDじゃなくてダウンロードカードの販売が主流なのかな? わからん。
もうすっかり浦島太郎状態ですが、また出たい。


ところでノスタルジアの原曲はボカロ曲(広義)でして、となると歌詞があるんですけど、歌詞はアルバムを買ってくれた人とのひみつね。

もうこんな歌詞、いろいろな意味で書けないなあ、という歌詞がついています、笑

一人旅って旅行先なのに懐かしい気がするねっていうお話です。

でも聴き返すと、当時の私はピュアでちょっとかわいいなと思う。


今もまた夏の音をたくさん取り入れた曲を作っていて、こちらは動画制作ができ次第投稿します。

これもきっとこの夏の思い出になりますね。

今年の夏もいつか思い出して、愛おしい記憶になってくれたらいいな。


あなたには夏の思い出の歌はありますか?




「白の色彩」も含め、CDとグッズを夏のオンラインショップで販売中です。
(※執筆時現在)


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