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ネイルをした。髪を染めた。入院するから。

入院といっても3泊4日だけど。タイトル詐欺でごめんなさい。

とりあえず経緯を説明させてもらうのでお付き合いください。

中学3年生くらいの時だったかな。
友達と「フォルトゥナの瞳」という映画を見に行った。
この映画は、心拍数がだんだん大きく聞こえてくるみたいなシーンが多くて、気づいたら自分の心臓まで異常なほどのものすごい速さで「ドクドクドクドク」ってなったのね。
それで慌てて映画館を出た。
それがこの症状の始まり。

その時は映画館を出て、数分座ってたら何事もなかったかのように治った。

そしてそれから1年後くらいかな、今度は学校の体育でテニスをしてる時。
なんか2対2で軽くボールを打ち合ってて、私のところに来たボールをぱこーんって打ったのよ。
そしたらまた心臓が動悸を始めて。
その時はちょっと座っても治らないから保健室に行って横になって、
それでも治らないから近くの大きめの病院に行くことになって、
副校長に連れられて病院に行きました。
その道中のタクシーと病院の待合室で待ってる間が一番しんどかったな。
どんどん拍動が速くなっていって、心臓のあたりが苦しくなっていって、とても平気では座っていられなかった。
え、死ぬ?とか思ってた。
でもその時は、検査の順番が来る前に突然発作が治っちゃって、結局原因の詳細まではわからなかったのよね。
治った瞬間はね、急に心臓が静かにいつも通り動き始めるから、心臓が止まっちゃったのかと思ったね。
それまでの激しさからの落差がすごくて。
あ、終わったって思ったけど、ちゃんと動き続けてくれてよかった。

その後も家にいる時も外にいる時も関係なく、1年に1回くらいの頻度でたまに心臓がドキドキしたけど、そこまで長引くこともなくしばらくじっとしてたら治って、みたいな。

だけど大学に入って一年が経って、いよいよ期末です、っていう日に、学生証を家に忘れて最寄りの駅まで行っちゃったのね。
んで期末テスト受けるには絶対学生証が必要だったから、しょうがなく久しぶりの全力ダッシュで家に取りに帰って、無事に期末テストを受けられたのはよかったの。
でも家に帰ってこたつの電源入れようと思って、かがんだ瞬間にまた発作が始まってしまいまして。

またかよ、勘弁してくれよ、なーんて呑気に独り言を言いながら、まあしばらくすればいつも通り治るでしょ、と思って安静にしてたんだけど、これが全く治らない。
高3の時から心拍数記録するためにApple Watchを着けてたから、それで心拍数測ってみたら200とか書いてあって。

もう床に伏せったままそこから実に3時間。

動くこともできず、ただ息を止めてみたりしてなんとか治らないものかと試みるも意味はなく。
途中でトイレにも這うように行ったけど、最後はまた床に倒れ込んで痛む心臓を抑えて。
という感じでなんかもはや泣けてきたよね。
自分なにしてんだろうと思って。
やっぱり普段運動なんてしないのに急に走ったのが悪かったのかなあ、とか思いながら家族LINEグルで助けを求めたら、お父さんが帰ってきて病院連れていってくれることになって。
やっとの思いでこれまた這うようにして病院にいって、診察してくれた先生が私の心臓の音を聞いて「あらー、困っちゃうね」なんて優しい笑顔で言ってくれた。
それでやっと安心できて「そうなんですよー」って私も困り顔で笑って。

そう、心臓がドキドキしてても、その速さに波があるから若干おさまってる時は全然平気で受け答えできちゃうのよね。
まあとにかくそこまで約4時間もの間、心臓が190拍/分くらいで暴走し続けてたからそれをまず点滴で止めてもらって、検査もして、やっと病名が診断されました。
「発作性上室性頻拍」、通称「PSVT」というやつでした。

とりあえず病名がわかっただけでもなんか安心できました。
それでね、それを治すカテーテルアブレーションっていうまあちょっとした手術?のために今度入院することになりまして、だからネイルと美容院に行ってきたよっていう話。

どういう脈絡かって?私も正直あんまり分かってない。


まあでも、やっぱり不安なんだと思う。
病気自体は命に関わるものではないし、そんなに大きい手術ではないとはいえ、やっぱりどこかで、「どうなるんだろう」って怖がってるんだと思う。

恋人にも「あかりちゃん、病名分かって手術するってなった時からずっとちょっとバッド(マインド)気味だよね」と言われた。
私自身、なんか最近しんどいなあって思ってたけど、そういうことなのかもね。
病って恐ろしい。

そんなものに左右されたくないって心の底から思ってるのに、私の手の及ばないところで、私に影響を与えてるんだろうね。

あーあ、さっさと終わってしまえばいいんだ。

というわけで、この爪とこの髪は私の武器なのです。
ネイルには初挑戦で、髪はこれまでで1番奇抜な色になった。
これで私は、白い病院での数日を生き抜くのだ。

こんなものにすら頼らないといけない私は弱いかな。
そんな弱さも愛してあげたいけど。そんな感じ。

この記事も、何を伝えたいっていうわけじゃなくて、なんかこれを書くことで何かを整理して自分を励ましてあげたいというか。
ほんと自分でもよくわかってないけど、自分への応援歌みたいなつもりで書いています。

ベラベラと喋る感じの文章になってしまいました。
読んでくれた方、ありがとうございます。
読みづらくてごめんね。

また進展があったら記事にしようと思います。



※追記
詳しく話を聞いてみると、手術に際して、ネイルはNGらしいので、入院の直前までにはオフしに行こうと思っています。
無念。(笑)






それではまた1日。



おわり

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