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親の心得【3】「ありのまま」を「そのまま」見る

生後11か月の娘のありのままをそのまま見ると、

・めっちゃ表情豊か

・表情のつくりかたや仕草がお父さんそっくり

・意思がはっきりしている

・そして意思表示強め

・お父さん以外の男性が苦手なのかすごく泣く

・起きているときの寝返り、寝返りがえりはほぼナシ

・ゆえに、うつぶせがキライ

・ハイハイを全くしない、というかできない

・が、脚力は強く脇を支えるとビョンビョンと立とうとする

・手先が器用になってきた

・親を呼びつける→甘える の流れを覚えた(笑)

・離乳食がなかなか進まない

・好き嫌いがはっきりしていて、グルメだから(笑)

・よく寝る

・汗っかき

という感じ。
正直まだ小さすぎて、身体機能的なことしか観察のしようがないけど(笑)

「ありのまま」見るには、箇条書きにするのがシンプルでいい方法だと思う。子どものことだけじゃなく、自分のことでも。
よけいな情報や注釈をつけずに、簡潔に表現しなければならなくなるからだ。


また、「見る」ためにわざわざ「書く」のは、自分の頭の中を「見」直すことができる=思考を可視化できるからということと、書いた字面を見たときに冷静になれるからだ。

親の心得【2】押しつけない で話した、

“親は、子どもに対する希望とか理想とか答えではなく、さまざまな選択肢や情報があることを伝える。

これを選ぶと、こうなることが予想されます、みたいに、子どもには想像がむずかしそうなところも伝える。”

と似ていて、親や大人は子どもに対する過度な希望や理想といったフィルターというか、色眼鏡越しに子どもをみていないかどうか気をつけたほうがいい。

希望や理想だけでなく、自分自身がかつて周りにされてきたこと、それによる思いこみや、自分の信じていることも、一度疑ってみるのだ。

授業や面談で保護者や生徒と話すときは、成績の話がメインになりがちだったけど、性格や生活態度も含めてその子の「ありのまま」の状態を、できるだけ、「そのまま」見るように心がけていた。

もちろん、それはあくまでわたしから見たその子でしかないのは重々承知だけど。

例えば、面談前に作るメモはこんな感じだ。

〈○○○○さん〉

・授業中、熱心にノートをとっている。

・ただ、多色づかいはしない方がいいかも。
ときどきわたしの説明に追いついていないときがある。
使うペンの色を3色にしぼる、などするのはどうだろう。

・挙手はあまりしないが、順番が来たり、指名したりしたときはしっかりと答えてくれる。

・理解するまでに時間がかかることもあるが、一度分かればしっかり覚えている。

・部活が忙しいみたいだけど楽しそう。

・では実際に成績は?

・家庭でのようすは?

・保護者の方からみて気になることは?

わたしから見たその子の様子を伝えると、「そうそうそうそう、そうなんですよねえ」と言う方もいれば、「ええー!そうなんですか?」という方もいた。家ではこういう感じなんですけど、塾ではそういう感じなんですね、と、まあ大体は(笑)いい意味で驚かれることもよくあった。
(なので面談中のわたしは、なんだか占い師みたいだ。)

この子は、
わたしに似てるから文系教科が得意ね、とか
おれに似てるからどんな友達ともやっていけるはず、とか

A型だからどう、とか
牡羊座だからこう、とか
三人兄弟の真ん中だからこんな感じ、とか

園児だから、小学生だから、
中学生だから、高校生だから、
専門学校生だから、大学生だから、

さぼり魔だから、不登校だから、引きこもりだから、

…とかって、色眼鏡を何重にもかけていないか。
なんというか、面談はわたしにとって保護者や生徒から出されるテストみたいに思っていた。
あなたはうちの子どもを、わたし/ぼくを、ちゃんと見てくれていますか?と試されるテスト。

でも、わたしは仕事だからテストのように緊張感を覚えていたけれど、親が多少子どものことを見誤ったって、だれも怒ったりしない。あ、うちの子こんなところがあったのかと思ったら、そそくさと(笑)見方や対応を変えればいい。
そこで変に親の色眼鏡モードを発動させて意固地になると話がめんどくさくなる。

そして、親だけでなくていろんな大人が子どものことをありのまま、そのまま見てあげられたら。
あくまでもそれぞれにとってのありのまま、そのままだとしても、それぞれから見えるその子の姿を重ねあわせれば、その子本来の個性が浮かび上がってくるはずだ。

それは、子どもが「自分は何者であるのか」を探るための確かな手がかりになるだろう。
多くの人が自分のことをあたたかく見守り、支えてくれていることに気づくきっかけになるだろう。

そうして大人たちによって伝えられたことが、その子自身で思う自分のありのまま、そのままとは違ったとしても、大人ができるだけその子のことを素直に観察しようとしているときは、子どもはちゃんと気づいている。

また、子どもが表面的には反抗しているような言動をとっても、こちらは引き続きできるだけ冷静に、素直に対応するようにする。そうすると、子どもはただ大人に反抗したいだけではなくて、自分に湧いてきた大人(の言動)に対する「?」や「!」の気もちについてコミュニケーションを図りたいのだということが伝わってくる。
そういう時、こちらが素直に話すことで、子どももすこし冷静になって、ぎこちなくても自分の思いや考えをまとめながら話すことができる。

だって大人にとっても難しいことじゃないか。
自分の心に湧いた疑問や発見や感動を、相手にスムーズに伝えるということは。
そういうときに、伝えたいと思っている相手が、色眼鏡をかけた状態で自分のことを見ているなと感じてしまったら。
わたしならその相手と自分のあいだに、一瞬で線を引いてしまう。
それは大人だろうが子どもだろうが、変わらないんじゃないだろうか。

ということで、親の心得【3】は「ありのまま」を「そのまま」見る、でした。

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