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書店員研修:本にカバーはかける派ですか?

本を読む時にカバーをかけるのは、なぜでしょうか?

① 本が汚れるのがいやだ
② 何の本を読んでいるか、人に知られたくない
③ アクセサリとして

いろいろな理由がみなさんにあると思います。

書店員時代の私は、カバーはかけない派でした。
なぜかって、書店にいなくても、本の宣伝ができちゃうんです!
私が本を読みつつ、電車に乗っているだけで。
まあ、逆に私が宣伝されて、買っちゃうこともあったのですが。


でも、私みたいなのは少数派で、
多くの方がカバーをかけて本を読んでますね。
カバーがかかっていると、何を読んでいるかわからないのですが、
わかる時もあります。
それはめっちゃ分厚い本だった時。
あの文庫本は…きっと京極さんだ!(京極夏彦さん)
と、思ったら確認せずにはいられず、上からチラリ。やっぱり!
なんていうちょっと怪しい人になっている自分も認識しつつ、よく確認してました。

でも、一度、京極さん?と思って、見に行ったら、東野圭吾さんの「白夜行」でした。
たしかにこっちもいい分厚さ!

なんていう奇行を読書する人を見かけるとやってしまう。

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って、ここまで書いてて思ったんですけど、そもそも人が何を読んでいるかを電車の中やカフェでチェックする方ってどのくらいいるんでしょう?
私は勝手に宣伝になっていると思っていたのですが…気にする人がいなければ、宣伝になっていないかも。…今、気づきました。

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私の変な楽しみはさておき!
本が汚れるのがいやだという方も多そうですね。
確かに手でずっと持っていると、そこだけ印刷が薄くなったり、表紙に傷がいったり、本の角が折れたり、鞄の中でいろいろな物とぶつかったりして傷んでいきます。
カバーというのはそれらの摩擦を和らげてくれる役割もあります。


でも、本の代わりにカバーがその緩衝材になってくれているということは、カバーが破れたり傷んできますね。
日本の多くの書店では、紙カバーをつけるというサービスがあります。
あれ、本当にサービス精神の賜物だと思っています!
経費(=デザイン費+製造費+輸送費+人件費)かかってますしね。
海外では、そんなサービスはありません。
(もっと深く知りたい方はこちらをご覧ください。面白いです!)


カバーかけない派です。

と堂々言い切った私も、書店を辞め、小説以外の本を読むことが多くなり、カバーをかけるようになりました。
でも、書棚に収める時、カバーは外してしまうので手持ちはないし、そもそも書店で購入する時に基本カバーはつけてもらわない。
どうしようかなと思った時にふと手にしていた雑誌。
この広告のデザインが好き。
このページの構図が好き。
そっか、これをカバーにしたらいい。

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という自分が実際にやっていた手作りカバーが、この書店員研修のカバーかけ体験に繋がりました。


書店のカバーが手元にない時、好きな紙でカバーができます。
しかも自分が好きな柄だなんて、
持って読んでいるだけで嬉しくなりませんか?

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