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木綿のハンカチーフって誰が可哀想な歌なんだろう。


寒い。

春なのに。

寒いですね。

それでも渋谷は桜が咲いています。
都会にも春の気配がやってきています。

季節と音楽と言葉という
私の好きなものだけを詰め込んだコラムをなんとなく作ってみました。
好きだな〜と思ってくださった方はまた遊びにきてほしいです。

今日はタイトルにあるように木綿のハンカチーフの話です。

私はこの歌が大好きで、よくカラオケに行くとお母さんと一緒に歌ったり、
自分でも弾き語りをしたりと、楽しんでいました。

でもその度に
「都会に染まってしまった男の子と
健気に待つかわいそうな女の子の歌」

だと思ってました。

男めっちゃ悪いやん。

って。

思ってました。

思ってたんですけどね。

この間改めて歌詞を聴いたら、なんか。

あれ?なんか男側って今の私の状況と一緒か、、、?
って急に感じてき始めちゃって。

(私は地元の山口に恋人がいるわけでもなんでもないのですが。)

でも、都会で暮らして、
大切な人に、「自分は楽しいよ」って
「都会に出て大変だけど、
新しい環境で頑張ってるよ」って
ただ、その会話なのかなあと。

何だか急にハッとして。
実際はこの男性も山ほどいる人混みの中で疲れた顔して歩いてたり、
仕事が終わらなくて夜中まで1人作業したり
新しい友達と仲良くなったり
誰かと喧嘩したり
地元が恋しくなって泣いたり
そんな背景はありながらも

恋人には

恋人よ 半年が過ぎ
逢えないが 泣かないでくれ
都会で流行の 指輪を送るよ
君に 君に似合うはずだ

と書いてるわけですね。

大変なところは見せず、
都会に山ほどいる女性にも惑わされず
流行りの指輪を喜んで欲しくて送る。

彼女の好みはあるかもしれないけど
私も大切な人には素敵な贈り物をしたくなるよなあって。

そう思うと急に男側の気持ちに立ち始めます。

その上で彼女の返答を詠むと、


「いいえ」

全ての返答が「いいえ」で始まっているわけですね。

まずありがとうを言わんかい
と思うけどそこは歌詞の云々ある、とはいえ
そんなに否定せんでも、
受け入れてほしいなあと思ったわけです。

ただ、ここに関しては
彼女が心の中で言っている「いいえ」なのか
口に出している「いいえ」なのかによっても
また変わるんだよなあと思ったりする。

相手は新しい会話を始めようとしているので
彼女もありがとうと笑顔で言いながら
心の中で「いいえ」と泣いていたのかな。

お互いにそれを望んでいるかどうか
話し合えなかったという面では
どちらにとっても悲しい話なのか。

自然に生まれる事なのか。

春は出会いと別れの季節です。
コロナ禍の世界においては
物理的な距離も遠くなる一方ですね。

我慢、本音、許し合うこと、
どれも大切だと思いますが
あなたとあなたの大切な人との関係性によって
バランスは変わることだと思います。

私もたくさんいる大切な人との関係を
大切にしようと思いました。
というところで締めておきます。



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私の好きな季節や音楽や言葉を詰め込んだ
マガジンを作ってみました。
気まぐれで更新するので
目で、耳で、五感で楽しんでください。
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【今日の一曲】
「木綿のハンカチーフ/What's Love?」

男性が歌ってるとまた感じ方が違うかなとも思い、ピックアップしました。


【今日の季節】
二十四節気;啓蟄(けいちつ)
七十二候:蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)

2月から始まった春という季節。
雪解け水が大地に染み渡ったあと、
虫たちが徐々に動き始めるという季節です。

まだまだ寒いですが私たち人間も
やってくる「始まり」の準備を。

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