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Weekly Quest 2021年5月17日号

毎週月曜日にWeekly Questと称し旬な話題を深く掘り下げて投資のヒントにしていければと思います。今月のテーマは自動運転についてです。


今月のテーマ 〜自動運転について〜


第三回目

先週の記事では自動運転に必要なハードに焦点を当てて絶対に必要な部品とそれをつくる会社を説明しました。

○ソフト編

今回はそのハードを動かすためのソフトウェアとそれを作る会社に焦点を当ててみたいと思います。

自動運転を行うためには自動運転用ソフトが必要不可欠なのは言うまでもありません。先週紹介したような部品やハードを動かすためのソフトです。自動運転用ソフトで検索すると数多くの会社が表示されますが、それぞれ一長一短ありまだまだレベル5の域に到達するようなものではないと思います。

安全運転を行うためには ”画像認識力” が自動運転上で最も重要でこの画像認識力を人間と同等のレベルにしないと安全な自動運転を行うことはできません。このために絶対的に必要なものは大量の画像データだと言うことです。以前にも書きましたが世界で一番画像データを保有しているのはGoogleです。facebookやinstagramにも大量の画像が蓄積されていますが用途が違いますよね?FBやインスタでラーメンの写真をUPすることはあっても店の看板の写真をUPする人はあまりいません笑 

しかしGoogleで交通標識を検索すると大量の画像を見ることができます。中には忘れてしまったり見たことがない標識もあります笑。

画像認識の方法は ”あらかじめ画像データを読み込ませ(学習)、あらためて見た画像を過去の読み込ませた画像データと比較し類似点が多いものを正解として答えを表示する(推論)”という仕組みです。画像データが大量にあれば学習量も増え推論もしやすくなり正解を短時間で出せると言うことになります。

さらに自動で運転させるには道路の形状や街路樹、横断歩道や建物の形状などの情報も必要になりますが、これどこかで見たことがありませんか? Google Mapのストリートビューですね。自動車が経路を探索しその経路のあらゆるデータを読み込んで自動運転が可能になっていきます。他社でもMapアプリはありますが、データ量の多さからするとGoogleに勝るものはないと言うことです。大量の画像データがなければ正しい運転判断ができません。

さらに刻々と変わる道路状況についても即座に対応しなくてはなりません。我々もよく「あれ?ここにスタンドあったよね?」とか「この道、前はなかったよね?」などと言う場面に遭遇します。以前のデータと違っているとコンピューターも困ってしまいますから、コレをリアルタイムで補正するのが5G通信を使ったデータセンターとの通信システムと処理ソフトということになります。

コレらを全てつかって自動運転が可能になりますが、全ての条件を満たしているのはGoogleをおいて他にありません。自動運転に関するデータ量においてはAppleはGoogleには敵わないと思います。以上のことから長期投資での自動運転関連銘柄はGoogleが本命ということになります。

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しかし、そのGoogleでさえ不足している重大な情報があります。それは次回最終回で見ていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。