四球出すならヒットの方がましの真実
野球の話です。
野球理論でよく言うことがあります。ただ本当かどうかいまいちわかりませんが、本当によく言うことがあります。それは…。
先頭バッターにフォアボールを出すと点に繋がる。フォアボールを出すならヒット打たれた方がまし。先頭バッターのフォアボールは絶対ダメだ。
これ本当によく言います。皆さん聞いたことあると思います。聞いたことある人は言ったこともあると思います。
先頭バッターにフォアボールはダメはわかるのですが、フォアボールを出すならヒット打たれた方がまし。ここが本当かどうかわかりません。
フォアボールとヒットは一塁に進ませてしまうという結果は一緒です。それなのに違いがあるのでしょうか?
【フォアボールとヒット、フォアボールの方が点に繋がるのか?】
よく言うのに調べている人はあまりいませんでした。しかし、2016年のセ・リーグ6球団のデータ、計3000イニング超を調べた人がいました。
セ・リーグ全体の守備面における「先頭が四死球」で出塁した場合の失点確率は38・10%(588回のうち224度失点)だった。失点期待値は「0・777」。「先頭が単打」で出塁した場合の失点確率は39・60%(1293回のうち512度失点)。期待値は「0・824」。
結果、ほぼ変わりません。むしろヒットの方が点に繋がります。
というわけで、「フォアボールを出すならヒット打たれた方がまし」は間違いです。どっちでも一緒です。これを言う人は信用できません。皆さん、お気を付け下さい。
と言いたくなりますが…。
先頭バッターにフォアボールは雰囲気が悪くなります。守備についている選手もがっかり感が出ます。だからこういう事を言われたのかもしれません。一緒なのはわかっていて、例えで言っている可能性もあります。
それを鬼の首を取ったように「お前は間違っている」と指摘するのは見当違いかもしれません。自分主体の考え方です。これを言う人は信用できません。皆さん、お気を付け下さい。
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