27歳の娘へ


ついさっきまで私は実家に一週間ほど帰省していた。
帰省中は2日ほど母と遠出して遊んで、あとは家にひきこもってダラダラとリビングでテレビを見たり、自室にひきこもって絵を描いたり、実家から出る前の高校時代みたく過ごしていた。
そこまではよかった。そこまでは。

実家から私が住む家までは車で3時間ほど。隣の県なので大して遠い場所ではないけれど、電車は1時間に1本だし、そこからさらにバスで30分程の田舎町。完全車社会の町である。
実家までの行き帰りは親の車による送迎が必須だ。
今回も母による車で都会に帰った。その時の話だ。

「もうお母さんもこう送迎できるのもあと数年だけやな」

現在、両親は54歳。そろそろ定年も近い。
私も27歳、アラサー。若くもない。
実家に帰ると自分の精神年齢が18歳のまま時が止まり甘えてしまうが、もう猶予が迫ってきた。
親の面倒、都会と田舎の距離、独身etc…
そんなことを家に帰って5時間近くずっと悩んで抱えこんでどこにも吐けず、今ここに書き出す。
20代後半〜30代のそんな喪失感や不安に襲われることを「クォータークライシス」というらしい。今まさに私はそれに陥ってつまづいてる。

10年後、私はなにをしているのだろう。

将来のことは私には分からないが、将来を作ることはできるはずだ。

もう十分遊んだだろう。
いい加減、夢ばかり見ずに目を覚ましたらどうだ。
そろそろお前は快進撃を始める時だ。

27歳の私から、明日の自分へ。

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