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魔法仕掛けのルーナ

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アカネが連載中の「魔法仕掛けのルーナ」シリーズをまとめるマガジンです。
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#オリジナル

【連載】訪問者6(魔法仕掛けのルーナ24)

(このシリーズがまとまっているマガジンはこちら) 「ごめんなさい……」  おずおずと言い…

【連載】訪問者5(魔法仕掛けのルーナ23)

(このシリーズがまとまっているマガジンはこちら) 「さて、行こうか」  ジョージが立ち上…

【連載】訪問者4(魔法仕掛けのルーナ22)

(このシリーズがまとまっているマガジンはこちら)  アレクは砂利道に立っていた。両脇は背…

【連載】訪問者3(魔法仕掛けのルーナ21)

 アレクは控えめにあたりを見回した。  通りから向かって正面、右側に戸があった。その他の…

【連載】 訪問者2(魔法仕掛けのルーナ20)

 脇道に足を踏み入れたのは、ちょうどアレクが二つ目のサンドイッチを食べ終わった頃だった。…

【連載】 訪問者1(魔法仕掛けのルーナ19)

「とにかく魔法使いの協力を得る必要がある」  というのが、兄の親友を名乗った男——ジョー…

【連載】 魔法使いの街6(魔法仕掛けのルーナ18)

「ところで君、前にどこかで会ったかな?」  男が顔を近付けてきた。彼は顎に手をやり、目を細めている。  アレクは予想外の質問に面食らった。 「え? いや、それはないと思いますけど……」 「本当に?」 「だって僕は、この街に来たのは今日が初めてで……」 「そうか。うーん、どっかで見た顔だと思ったんだけどな」  男はまだ納得がいかない様子で、アレクの顔をじろじろと見ている。と思ったら、急に何かに驚いたように眉を上げた。 「うん? 今、初めてって言ったかい? ここいら、観光で来るよ

【連載】 魔法使いの街5(魔法仕掛けのルーナ17)

 攻撃が止んだ。  ダランが手を下ろし、声がした方に訝しげな視線を送る。その顔がさも不快…

【連載】 魔法使いの街4(魔法仕掛けのルーナ16)

 声がした方を見ると、先ほどから何度も出くわしている男性客達が、ニヤニヤと無遠慮な視線を…

【連載】 魔法使いの街3(魔法仕掛けのルーナ15)

 走りに走って、ようやく目指していた場所に辿り着いた時、アレクは疲労困憊といった様子だっ…

【連載】 魔法使いの街2(魔法仕掛けのルーナ14)

 アレクは戸惑っていた。  黒髪を短く切り揃えた中肉中背の若者である。彼の深い緑色の瞳が…

【連載】 魔法使いの街1(魔法仕掛けのルーナ13)

 フリードは、辺境で羊飼いを営むシアン家の第一子として生まれた。  彼は純朴で優しい両親…

【連載】 ジョージ・ホーネット6(魔法仕掛けのルーナ12)

「あんたいい加減、私とフリード以外ともちゃんと付き合いなさい。いい歳なんだから」  フリ…

【連載】 ジョージ・ホーネット5(魔法仕掛けのルーナ11)

 結果だけ言うと、ミス・サリーはよくやった。あのような出鱈目な物体を歩行させることに成功したのだから。それも三歩もだ。  その後ゴーレムは転倒した衝撃と自重で崩壊してしまったが、女性二人は抱き合って喜んだ。見守っていた俺も思わず立ち上がって、彼女たちに心からの賛辞を捧げた。  だって考えてもみろ。せっかく四本もある足が密集して一列に生えていたんだ。歩けそうに見えるか? 俺は到底不可能だと思っていた。全くもって、少女の執念の成せる業だった。確かにこんな経験は他ではできないだろう