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おすそわけ日記 166「ナソハチ イソミ劇場〜母さん、一周年だって」

ナソハチこと、母、七十八歳。生粋のおとぼけ。
イソミこと、私、五十三歳。ボケとツッコミの二刀流。
そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常。

昨夜、茶道のお稽古から帰ってきた母が、鼻息荒く、

「ずっと食べたかったんだよね!」

見ると、ものすごい量のおでんを買って来ていた。

いや、私、おでんはあんまり。

「いいの!私が食べるから。」

この鍋にてんこ盛りの量を、一人で。

欲深いな、高齢者。


おでんの山の頂上に、白々と並べられたハンペン。

ネタとして写真に撮っていたら、

「やめて!私の美的センスを疑われるから!」

いや、疑われるのは、美的センスより胃袋の大きさじゃないか。

母、そそくさと鍋の中身を整理し、

「さ、これで撮ってください。」

で、これが手を加えた写真。

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ちなみに、タイトルに使ったのが手を加える前。

母、ハンペンを鍋から取って、別の器によけたよね。

それ、ズルじゃないかな。

まぁ、ハンペンが三枚くらい減ったって、大鍋いっぱいである事実は揺らぐことはなく。


一応、言っておくと、私はおでんが嫌いなのではない。

ご飯のおかずより、酒の肴だろと思うので、夕飯に出ると首をかしげるのだ。


それとね、お母さん、一日前に、切り干し大根煮てるからね。

味付け、ほとんど変わらないし、ちくわと大根は共通だからね。


台所で、母が残り物のおでんを煮ている香りがする。

と思ったら、残り物の切り干し大根煮直してた時のショック、意外と大きい。


おかげさまでnoteを始めて、一年が経ったみたいです。
おとぼけ母娘の日々におつきあいくださっている皆さま、いつもありがとうございます。
これからもご贔屓くださいますよう、お願い申し上げます。

【今日の一枚】結局、私もおでんに参戦して、ほぼ二日で食べ切りました。母、練り物が好きなので、そりゃ、おでんは天国だよなぁ。私、味の染みたこんにゃくを好みます。

【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿する企画をはじめました。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。