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「へー公認会計士さんなんですか、電卓で計算する仕事ですよね~」

 電卓で計算なんてしない。

電卓が絶対必要なのはお客さんの出してきた資料で外部に開示しないといけない書類(財務諸表や計算書類などと言います)の合計数値が合ってるかチェックするときくらいだ。

なんでかというと、公認会計士の仕事はお客さんの出してきた資料の数値が適切かどうかチェックすることなわけだが、チェックする資料のほとんどはエクセルだからだ。
そんでもって、公認会計士はお客さんがやってることは適切でした!って確かめられたら、文章を書いて保存しなければならない。これは高校の夏休みの宿題のレポートや大学でみんながせっせと書いてる論文みたいなものと思ってもらって差し支えない。これもエクセルで書くことがほとんどである。

 そう、何が言いたいかって公認会計士の仕事時間のほとんどは文章を書いている時間なのだ。
私だって大学の卒業論文で4万字もぶっきらぼうな顔面の教授に詰められながら必死で書いていた場面の再放送を、30歳を超えてから行う日々になるとは思わなかった。禿げた教授がふさふさな上司に変わっただけだ。

 そういうわけで、文章を書くのが嫌いな人は公認会計士の仕事は苦痛かもしれない。私は業務外でこんな文章を書いているくらいだから、少なくとも嫌いではないのである。

みなさんは今度から他人に職業を聞いて「公認会計士」と答える人がいたらこう返して欲しい。
「へー公認会計士さんなんですか、せっせと文章を書く仕事ですよね~」
と。

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