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私の不登校に対する考え方

こんにちは。
不登校・引きこもり専門カウンセラーの西村あかねです。

 私は、3人の子どもを育てていますが、(中2,小6,小4)3人とも登校しぶりや不登校、別室登校を経験しています。

 そのような経験から不登校についてたくさんの書籍を読んだり、専門家の話を聞いたりして学びました。また、教師だった経験からも多くの生徒と関わる中で感じ、気づいたこともあります。
 そして、一つの私の不登校に関する考え方に行きつきました。今日は、私の不登校に関する考え方を大きく3つに分けてお伝えします。

①「子供は毎日学校に行く」は時代遅れの古い考え方である
 
 2021年度の文部科学省のデータでは、不登校の小中学生はの24万4940人で過去最多となっています。なぜ、年々不登校の児童生徒は増えているのでしょうか。
 時代は令和。現在は、多様性や個性を重視する時代です。しかし、学校は昭和の時代からほとんど変わっていません。みんなが同じカリキュラムを勉強し、同じ達成度を要求され、同じルールの中で過ごします。同学年、横並びの一斉指導のシステムが現代社会に合わなくなってきています。
 そう考えると不登校の子どもが増えているのは必然です。勉強ができる子、苦手な子、集団が苦手な子、繊細な子、これらの子にとっては、学校が苦痛な場所になるのも無理はありません。
 時代が動いているのに、学校のシステムは昭和のまま。これでは、子どもたちが学校に行けない、行かないのも当然の事だと考えます。ですから、「子どもが学校に行けない、行かない」これだけで、子どもや私たち親がひどく罪悪感を抱く必要は全くありません。
 学校が合っている子どもは行けばいい、合わない子供は行かなければいい。ただそれだけです。

②学校に行くことよりも子供の自己肯定感を育てることが大切
 
 ①で述べたように、新しい時代に合わなくなっている学校に行かない、行けないこと自体は、問題ではありません。
 では、不登校の何が問題なのでしょうか。
 子どもたちは基本的にみんな「学校に行かなければならない」と思っています。しかし、行けないのです。そこに追い打ちをかけるように親や先生が「学校に行きなさい、学校に行かないと将来ダメになる」といった言葉をかけ、さらに子どもを追い詰めます。子どもは苦しいばかりです。
 そうすると、「学校に行けない自分はダメな子だ」と感じてしまい、自己肯定感が下がってしまいます。自己肯定感は、自分が生きていく上での土台となる感情です。この自己肯定感が育たずに大人になってしまうと、何事にも否定的に考え、前向きに人生を送ることが出来なくなってしまいます。
 ですから、子ども時代に自己肯定感をしっかり育み、大人になることが最も重要だと私は考えます。
 今、人生100年時代と言われています。そのうち学校に行く期間はたった15年ほどです。残りの人生は約80年あります。学生時代より、その後の人生の方が圧倒的に長いです。ですから、学校時代に自己肯定感さえ育ててあげれば、その後の長い人生(約80年)を幸せに生きていけます。
 不登校で悩んでいらっしゃるお母さん、お父さん、もう一度、子どもの幸せとは何かを考えてほしいです。いい大学に行くこと?いい就職先に就くこと?そうではないはずです。子どもが毎日楽しく、幸せに生きていくことではないでしょうか。 
 

③お母さんやお父さん、そして家族全員が幸せになることが
 不登校解決のゴールである

 子どもが不登校になったことは、お母さんやお父さんのせいではありません。決して自分を責めないでください。①で述べたように、根本的に現在の学校システムが合わない子もいます。
 しかし、私たちが考える以上に子どもは親の影響を受けることは事実です。親が子どものすべてと言っても過言ではありません。
 子どもは「不登校になる」という症状を通して、私たち親に何かメッセージを伝えてくれているのかもしれません。
 実際に、私の例でお話しさせてください。私の3人の子どもたちは、全員繊細で敏感な子どもたちです。ですから、基本的に学校というシステムが合わない子どもたちです。私は長女が不登校傾向になった当初は、それこそ無理やり、腕を引っ張ってでも学校へ連れていくということをやっていました。しかし、「こんなに泣き叫ぶ子どもを無理やり学校に連れて行って何の意味があるのだろう」と考えるようになり、早い段階で無理に学校に連れていくことを辞めました。夫とも意見が一致し、「無理に学校に行かせる」ことは辞めました。
 そこで、ある程度は良い方向に向かいました。しかし、もう一つ一番大事なことができていなかったのです。私は、夫を大事に出来ていませんでした。夫も仕事が忙しく、大変なのに「私だけが頑張っている、子育ても家事も一人でやっている、夫は何も協力してくれない」と考えていたのです。夫に冷たく当たり、時には強い言葉も向けていました。
 このような家族の状態で、子どもたちが良い方向に向かうはずがありません。私の子どもたちの「不登校」という症状は、「夫婦は仲良くすることが大切」ということを教えてくれました。
 今は、夫も子どもも大切にすることが出来ています。すると、子どもたちがこれまでよりもたくさんの事を話してくれるようになり、何より、家族の仲が深まり、何とも言えない絆で結ばれている気がするのです。
 そうなると、最強の武器を手に入れたような感覚に陥ります。「学校に行かない事」がちっぽけなことに思えます。家族の幸せがあれば、どんな困難にも立ち向かって行ける気がするのです。
 多くの不登校の子どもがいらっしゃるお母さん、お父さん、今、自分自身が幸せですか?子どもは、皆さんに何か気づきを与えるために「不登校」を見せているのかもしれません。「子どもをどうにかしなければ、子どもが第1、子どものために」と、子ども子どもになってしまい、自分を大切に出来なくなっていませんか?まずは、自分自身が幸せになってください。そうすれば、自然と子どもたちは元気になり、幸せになれます。
 不登校解決のゴール、それはお母さんやお父さん、そして家族全員が幸せになることです。

まとめです。
私の不登校に対する考え方
①「子供は毎日学校に行く」は時代遅れの古い考え方である
②学校に行くことよりも子供の自己肯定感を育てることが大切
③お母さんやお父さん、そして家族全員が幸せになることが
 不登校解決のゴールである 

少しでも、不登校の子どもを持つお母さん、お父さんの気づきになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
 

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