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第22回 差別問題をポジティブに

村ちゃんも前回から中3日。
色々考えてくれたみたいで、
考えをまとめてきてくれた。まずそれから!

【2020年9月3日電話】
(介助のえりさんが通訳)


え)「今日の話のために、
   村ちゃんが話をしたことを読みますね」

村)「▼僕が一概に言われへん言うたのは、
    アメリカにおる黒人の人が、
    アフリカにおって、同じこと
    (スポーツ、お仕事などで、
    お金持ちになる能力を発揮すること)を
    できるか言うたら、       
    そこはどうかな?って思う。
    逆に、アメリカが嫌やったら、
    アフリカに帰るやろ。 
    
   ▼陽平くんが言うとったけど、
    相手の受け取り方だから、
    個人個人の問題やから、
    個人個人がしっかり
    自分のこと(問題)やと思ってやらんと、
    解決しない。
    結局、他人のせいにしていては解決しない
    だから、最初に言うたように
    差別と区別の境目は難しい。
    以上です」

 →訳あってその場でリアクションしませんでした。
  それは後々登場するいとこの龍太郎が
  自然と代弁してくれてますわ。

陽)「差別って何で?どういう人がするの?」

村)「ほんまに簡単に言うと、
   権力をもちたい人が多いからやと思う。
   それは、いろいろ原因がある中の
   一個やからね」

陽)「差別ってホンマいろいろ原因があるよね。
   なくす事は無理やと思うねん。 
   学校でイジメがなくならないのと同じで、
   生物学的なものかなとも思うし。
   どうしたら差別する人を
   少なくできると思う?」

村)「差別をやってる人全員が
   俺が今差別をやってるんやと自覚を  
   持ったら少なくなる可能性があると思う」

陽)「まず自分がしてる自覚ない人いるやろね。
   日本では無いけど、
   本気で差別の対象者を悪やと思ってる人。
   文化やったり教育やったりで、その人だけが
   悪いんじゃないけどね。
   なんでしてしまうんやろう?ってとこから
   考えたいんやけど

   例えば、誹謗中傷問題の時に考えてて…
   全て満たされた幸せな人って誹謗中傷コメント
   するかな?って。
   じゃあこれは社会の問題で、
   経済が完璧にうまくいったり
   幸福度がマックスになったらなくなるのかな?
   それとも、人間の持ってるもん?

村)「悲しいけど、そうやと思う。
   よく考えてみて、幼稚園で教えるか?
   差別を。
   小学校で教えるか?中学校で教えるか?」

陽)「じゃあ、逆にしない人がいるのはなんで?」

村)「その人は持って生まれた”天性”
   そういうものがある人は
   いじめとか差別はしない」

陽)「そういう人少ないやろね。
   あとは例えば、
   僕なら小ちゃい頃から障害者の人
   と接してるから差別意識ないし、
   黒人に嫌なことされた経験もないから
   差別意識ないし。
   ”経験”もあるのかなと思って。」

村)「あると思う」

陽)「逆に人生で出会った5人の黒人が
   全員嫌な人やったら、
   おい!黒人!ってなるやろうし。
   そういう人が、海外に行って
   すごいいい黒人に出会ったら、
   差別を自覚できるし。
   あとは”落とし込む”ことが
   大事なのかなって。

   経験がない人なんて
   たくさんおるわけやから、
   経験せずとも本を読んだり、
   そのことを描いた映画を見たり。
   見るだけじゃなく自分の経験として
   落とし込む

村)「そう思う。
   俺より上手いこと言うてる」

⭐️ここで、いとこの龍太郎参戦!!
(英語が好きで塾の講師していて、
 差別問題の意識も高いから入ってもろた)


龍)「前回のを読ませてもらって、、
   めちゃくちゃ難しいね!」

陽)「ほんま色々原因があるから難しいのよね」

龍)「差別のない世界を作りたいやん、
   無理かもしれんけど。
   まず全員が『差別って悲しいよね』
   って思うとこから始めないと、
   なくならないのかなって思って。。
   全員が差別をなくしたいと思わないと。
   この間の2人の話と今日の話もそうやけど、
   差別のことを論じてるのは、
   差別をなくしたい人らの話って感じ。
   そもそも興味がない人とか、
   自覚がない人にどうやったら知ってもらえるか
   っていう話ができたら、
   未来が変わるんじゃないかと思った

陽)「差別せえへん側がせえへん為に…
   じゃなく、
   差別って嫌やなって
   知ってもらう工夫ね。
   ちなみに村ちゃんに言うとくと、
   龍太郎は将来外国人が日本に来て
   泊まるゲストハウスをやろうと
   思っていて、世界中の人と
   平和とか考えたいなって人です」

村)「なら、龍太郎くんに聞きたいけど、
   こういうことが差別やって言えるかな」

龍)「端的に、究極的に言うと
   『思い込み』かな」

村)「じゃあ同じ出来事でも、
   その人の感じ方で差別かどうかが
   変わるんかな?」

龍)「変わると思う。
   差別という言葉が指すものが
   人によって違いすぎる、
   差別という言葉で差別は語れなくて、
   解釈が違いすぎると思う。
   僕は不平等を受けた時に感じる、
   悲しい感情を差別やと思ってる。
   けど、その中で他の人がみたら
   差別じゃないって思うこともある。
   っていうイメージ」

村)「その意見はわかる。
   でも、そういう考えやったら
   差別は無くならないと僕は思うけど、
   そこはどう思ってるの?」

龍)「いいと思う。
   不当な扱いを受けて
   差別で悲しんでる人が生まれている
   世の中をなくしたい。
   その為に、0にできないから
   何もしないんじゃやなくて、
   当事者になって、
   地球の課題に僕のやりたいこと
   を通じて行動できたらいいなと
   思ってる

陽)「行動って何するの?」

龍)「ゲストハウスでカフェをやって
   異文化交流みたいなのをやりたい。
   そこで『黒人って悪い人じゃない
   んや』とか体験してほしい。
   それだけがカフェの目的じゃないけどね」  

陽)「それって、
   差別って悲しいことを知ってもらう
   活動というより、
   問題意識を深め合う場になりそう。
   異文化交流に集まる人は
   差別意識の少ない人が来ると思う」

龍)「それでもいいと思う。
   僕は海外で刺青入れた人が
   優しかったり、、『人なんやな』
   って体験があったから今の考えがある
」      

村)「さっきの差別のことから
   進んでいくのか、
   全く違う方向へ行くのかは。
   龍太郎くんの話し次第やと思う

陽)「そうやね。
   もっと広がりの部分とか、
   発信ということを考えても
   いいと思う。
   それが差別は嫌なことを知ってもらう
   活動になるのかな」

龍)「僕のイメージでは
   あまり介入したくはなかった
   んやけど、
   貴重な意見をありがとう。
   あとこの、
   ニュース取り上げるっていいよね。
   きっかけにするかせえへんかは
   自分次第やから、
   無関心で終わるんじゃなくて、
   その先まで考えてみる」

陽)「ちょっと堅い堅いかなと
   思ってたけど、良かった」

龍)「ニュースって
   考えんのめんどくさいから
   考えないことばっかり。
   そういうことを深く考えたり
   ポジティブに捉えたりするのは
   いいと思う

   こういう風に二人のnoteに
   書いてあったら、
   ハードルが落ちてくる」

村)「ありがとう」

龍)「今回、差別を受けて来たことがある
   村ちゃんの意見はすごくわかった。
   差別の重みっていうか、差別問題は
   本当に深刻でなくならない
   と思うっていう…
   ただ、このnoteは
   読んだ人とか僕らがポジティブに
   なるのがいいところやと思う。
   だからこの差別問題も、
   どう捉えたらポジティブに
   向き合うことができるか、

   最後に村ちゃんに聞きたい。
   どうしたらいいと思う?」

村)「実際僕が人と付き合う時は、
   赤ちゃんから大人まで
   なるべく相手の土俵に入って
   付き合うようにしてる。
   僕はそこが原点やと思う


⭐️---------------------

人の立場に立って考える…
すっごい初歩の初歩。
学校でもどこでも教わること。

この差別問題の結論がそんなことって面白い。

そうやって人の立場になって考えるってことが広まっていけば、確かに人種差別はなくなると思う。それを自分からやる。人種の知識も、差別の知識も大事やけど、根本はそんな話やな。

面白いよね。今後差別問題が目に入った時は
「自分はちゃんと人の立場になって考えられてるか?」

「どうやったら人の立場になって考えてもらえるようになるか?」
を考えるだけでもいい。

あと、黒人差別問題が加熱してる中での事件。

やっぱ「体験・経験が大事やね」
「差別をテーマにした映画を観ようね」
というには追いつかないほどの
大事件な気がする。

ちゃんと、
体験する目的とか、体験したことの言語化、
「差別をテーマにした映画だよ。どう思った?」
ってとこまでいかないといけないなって思う。

こんなにショッキングなことがあっても続いてるんやから、
よっぽどアホやと思って、噛み砕いてあげないといけない。

それでもわからん人おると思う。



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