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作文嫌いの子が前のめりになった!一文作文の授業!

学校で運動会や校外学習など終えた時に
作文を書いてもらうことありませんか?
得意な子は原稿用紙にスラスラ書くも、
苦手な子は原稿用紙と、にらめっこしたままなんてことも。

そんな時は「一文作文」がおすすめです。
苦手な子も「たった一文でいいなら」となります。
しかもある程度クオリティーが高い一文に仕上げることができます。

与えられたテーマで2回書き直すと
見違えるような一文になります。
(高学年を対象にしています)

まずは、子どもたちに説明します。
(修学旅行がテーマだとします)

1回目の作文

「修学旅行の思い出を一文で表現します。
 それを2回磨き直してみなさんの作文力を高めます。」

こう伝えてから教師が黒板に
「華厳の滝で見た虹が美しかった。」
と書きます。

「先生の一文は誰にでも書けます。
 よって C となります。
 でも大丈夫。2回磨き直して A になります。
 まずは、C の一文を書きましょう!
 書かないことには始まりませんから!」

こんな感じで修学旅行の思い出を1文で書いてもらいます。
「まずは C」と伝えることで敷居が低くなります。

2回目の作文

次に1回目の磨き直しをします。
「名詞」を簡単に説明します。

「皆さんの書いた一文の中に名詞と言ってものの名前が
 書いてありませんか?
 例えば、ハイキング、華厳の滝、山、弁当などです。
 その名詞を一文の最後にもってくると文が引き締まります!」

「華厳の滝で見た虹が美しかった。」
       ↓
「虹が美しかった華厳の滝」
と黒板に書いた教師の例示を修正します。
これで B になることを伝えます。

例えば、
『部屋でトランプをして楽しかった」
と子どもの文を引き取って
「部屋で仲間と楽しく遊んだトランプ」
と伝えると、教室は納得した雰囲気になります。

こうして2回目を書いてもらうのです。

3回目の作文


いよいよラストです。

「2回目の磨き直しです。
皆さんの書いた一文に音か色を加えるとさらに素晴らしい文になります。
音か色を加えるとAです。
もしかして、両方とも入れられる人がいたら、AAです!」

と伝えてから、
「華厳の滝で見た虹が美しかった。」
       ↓
「虹が美しかった華厳の滝」
       ↓
「『ザー』赤青黄色、虹が美しかった華厳の滝」
と教師の文を修正します。

こうしてから書いてもらいます。
子どもの力作ができあがると思います。

ポイントはまずは一文を書かせる。
その一文を一つのコツを伝えて書き直してもらう。
さらにコツを伝えて書き直してもらう。
このようにステップを踏んでいくとよりより作文に仕上がります。

今回は修学旅行をテーマに書きましたが
あらゆる学校行事に応用できると思います。
少しでもお役に立てたら幸いです。

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