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ランキングの落とし穴!卒業文集で子どもの心に響く語りを!!
卒業文集のクラスページで、どんな思い出を残そうか話し合う中で
「先生の人気ランキング」という案が出されたらどう対応しますか?
しかも多数決で「好きな先生のランキング」が選ばれたら?
実は子どもに「差別のひどさ」を語るものすごいチャンスです。
6年生。
卒業アルバムのクラスページでどんな思い出を記事にするか話し合っています。
いくつかアイデアが出され、その中に
「好きな先生ランキング」があったとします。
【一つだけやめてもらいたい内容があります】
まずは教師が全体に語りかけます。
以下のように質問しながら、子どもに徐々に「人をランク付けするひどさ」に気づいてもらうのです。
1 この中で一つ、やめてもらいたいものがあります。
どれだかわかりますか?
2 なぜ「好きな先生ランキング」は、やめた方がいいのですか?
この2つの質問で子どもは「軽率なアイデア」であったことに気づきます。
【自分ごととして考えてもらう場面を作る】
次の質問をすることで「自分が同じことをされたら?」と考えてもらいます。
3もし、私が「好きな男子ランキング」を作ったらどんな感想をもつだろうか。
もし、「好きな女子ランキング」があって1位から最下位まで書かれたらどう思うだろうか。
4 教室の人間をランキングするのは、人としてどうだろうか?
先生は自分が傷つくことに敏感で、人を傷つけることに鈍感になってほしくないと思っています。
もちろん、漫画、食べ物、教科などランキングは構いません。さらにアイドルや歌手なども構わない。彼らは多くの人から評価されることが重要だからです。
いかがでしたか。
最初に「この中で1つやめてもらいたいものがある」と質問することで子どもは「何がいけないのだろうか」と考え始めます。
そして「自分が同じようにされたらどう思う?」と問うことで「学校の人間を格付けするひどさ」に気づいてもらいます。
もちろん、子どもは悪気があってやっているわけではないと思います。
子どもに気づいてもらう貴重な教育の場なのだと考えます。
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