見出し画像

勉強会の事前メモを用意する

いきなりPowerPointからはじめない

yellow project向けの勉強会「企画の立て方」「企画書の作り方」。

勉強会の資料を作成するにあたり、PowerPointを使用して、作り始めることはやりません。昨日、noteに書いた事前の準備を経て、当日の流れや構成をテキストで打つことからはじめます。

これはいつもの仕事も一緒です。企画書を作るときも、テキストで全体像をまとめて推敲してから、PowerPointで作ります。

企画の立て方 勉強会の事前メモの解説

8月10日に実施した勉強会は「企画の立て方」でした。この勉強会のために、事前準備でヒアリングできたことを踏まえて、事前メモを書いていきます。

どういう順番で何を話していくか?
伝えたいことが、分かりやすく伝えられているか?
講義内容を聞くところと、発言を引き出す・意見を交わすところの、タイミングや時間はリズム良く作れているか?
双方向にやりとりする目的や落としどころは何か?前後につながった内容か?
例に挙げることが、参加者のやりたいにも身近な例になっているか?
独りよがりの内容になっていないか?

このようなことを推敲して2~3周したところで、はじめてPowerPointを意識して、スライドのタイトルとなる見出しをつけていきます。

また、この推敲の過程で、
勉強会当日、yellow projectに初参加する方が2-3名がいらっしゃること。
1回の時間は3時間にすること。
図解用のホワイトボードを置いてもらうこと。
席の配置、席毎の人数
を決めていきました。

事例 「企画の立て方」勉強会 事前メモ

以下が、実際の事前メモです。

☆印は、双方向にやりとりするところ。当日の勉強会でアドリブで入れたこと、反対に当日、紹介できなかったことも入っています。

自己紹介 3mins
☆チャレンジしてほしいこと。書き写すのではないノートテイキングの方法…頭に入ったことを形にする

Seminar 企画の立て方 80mins
Introduction 「企画」って何?

企画とは「やってみたいこと」
身の回りにある「企画」の例
1. ○○さんの誕生日祝いにプレゼント考えよう →プレゼントの「企画」
2. 友達と行く夏休みの旅行考えよう →イベントの「企画」
3. ✩参加者の方にも聞く、書いてもらう

このような「企画」は、一緒に考えてる友だち同士で話しながら、LINEでやりとりしながら、「その相手がわくわくするか?」「楽しくなるのか?」を考えますよね?
仲のいい友人同士で考える、喜ばせたい・楽しみたい相手が自分の良く知っている人なら「やってみたい」がうまくいくと思います。


それでは、この「企画」を少し難しくしてみます。
✩今日、イエプロに初めて参加する ○○さん・△△さん。お名前と好きなことを30秒で、自己紹介どうぞー。

✩それでは、仮にあなたが「この新メンバーのイエプロ加入サプライズパーティをやりたいなー」と企画するとして、その企画を、よりよいものにする=喜ぶパーティーにするために、あなたは何をしますか?

↓「質問をする」「知る」が出ればWin

✩せっかくなので聞いてみましょう。
応えられる範囲での質問コーナー。3-5くらい。

どうでしょう、3人が喜びそうな「やってみたいこと」の種が産まれませんでしたか?
このように相手の情報があると「やってみたいこと」が独りよがりにならず、相手が喜んでくれる確率が高まります。
反対に「やってみたいこと」の対象の情報が不足すればするほど、相手が喜んでくれる確率が下がっていきます。

仕事の「企画=やってみたいこと」も一緒で、企画の相手=ターゲットの情報があれば、その「企画」がうまくいく確率が上がります。
このように「企画」が独りよがりにならず、よい企画になるために必要な「企画の立て方」を紹介します。

1st Theme おしごとの企画ってどんなこと?
仕事には、製品の企画、工場での生産効率化の企画や、人事の企画など、様々な企画がありますが、ここではマーケティングの企画を対象に「企画の立て方」を紹介します。

<重要>仕事の企画の構成要素は2つ 「解決したいこと」と「やってみたいこと」

✩カフェを経営・開きたい ☆✩さん、★★さん、○○んん
あなたが一軒あるカフェの個人オーナーだったら、自分一人でメニュー考えて決めてもよいかもしれません。
あなたは、スタバのメニュー担当として、来年のデザートメニューの企画をすることになりました。実際の商品化には、シアトルにあるスターバックス本社のメニュー担当の承認が必要です。それでは、そのデザートを食べてもらうだけで「これ、おいしいね、やろう!」となるでしょうか?

仕事の場合「やってみたいこと」だけでは企画になりません。
「やってみたいこと」に、「解決したいこと」をセットにすることで、はじめて企画になります。中でも、マーケティングの「解決したい」ことはすべて「売上を上げること」につながっています。

「解決したいこと」と「やってみたいこと」
新しい製品を考えたい
プロモーションを実施したい
売り場を改善したい
お店だけでなくECにも拡大したい
新しいお客様に買ってもらいたい
月に1回しか買わないお客様に、月に2回買ってもらいたい

このように売上を上げるために必要となるたくさんの「解決したいこと」があり、この「解決したい」部署・人がいます。
例えば、
新しい製品を考えたい 製品・ブランド
プロモーションを実施したい 広告宣伝
売り場を改善したい 営業企画
お店だけでなくECにも拡大したい 流通企画
新しいお客様に買ってもらいたい マーケティング全体
月に1回しか買わないお客様に、月に2回買ってもらいたい 製品・マーケ

マーケティングの担当者のお仕事とは、このマーケティングに関わるたくさんの部署、たくさんの「解決したい」ことの中から、何を解決するのか?そのために「何をやりたいのか、やるべきなのか?」の優先順位と資源配分を決めて、企画し、実行することが仕事です。

☆「企画の立て方」に入る前に解説すること
本題に入る前に、ビジネスやマーケの基礎編に寄り道する

午後ティーを150円でローソンで買いました。
午後ティーのTwitter投稿見たので思い出して。


 このテキストから出発して、
マーケティングを取り巻く組織、会社とは?
超基礎 マーケティングって何?
4P Product,Price,Place,Promotionを説明する


Main Theme 企画の立て方
ここまでの振り返り
1. 企画とは「やりたいこと」
2. 仕事の企画とは「解決したいこと」と「やりたいこと」
3. マーケティングの企画とは、売上を上げるための「解決したいこと」と「やりたいこと」
4. 売上をあげるための「解決したいこと」と「やりたいこと」を考える


企画を立てる前に必要なこと

(取り巻く関係者の図を書く)
マーケティングの企画をする担当者は、自分の企画した「やってみたいこと」を、「解決したい」と思っている人に承認してもらう必要があります。

企画  解決したいことと人
今秋のデザートメニューの企画 カフェの店長・オーナー
来春の卒業旅行パッケージ企画 旅行会社のツアー担当リーダー
新製品のプロモーション企画 化粧品ブランド担当者
新商品の売り場作り 家電量販店の店長
新製品開発 社長・役員

ところが、自分とは違う人間に対して「解決してほしい」「やってみたいこと」を、意図している通りに伝えるのは大変です。

企画を立てる前に 「解決したいこと」の確認をする
ばらばらになっている「解決したいこと」「やりたいこと」を組み立てる。
なるべく精度高く組み立てるためには、組み立てる前に必要な要素が揃っているか確認します。無ければなるべく多くの情報をかき集めて作る必要があります。


必要な要素 5W1H(What,Who,Where,When,Why,How)

What? どんな企業・製品・サービスなのか?
企画の対象となる「製品・サービス」を知ることです。
1. それはどんな(製品)なのか?
2. その(製品)を使うと、どんな良いことがあるのか?
3. (その製品は)いくらですか?
4. (その製品には)どんなライバルがいるか?どっちが、どのくらい売れているか?

Who? 使ってほしい相手が誰で、どんな人か?
「その製品・サービスを使ってほしい人」。これを一般的に「ターゲット」
1. 誰が、何人くらい使っているか?
2. どこで、どのように使っていますか?
3. 使い続けていますか?

Where? どこで売っていますか? 使えますか?
その製品・サービスが売られている・使われている場所。一般的に「流通」
1. その製品・サービスはどこで売っていますか?
2. 流通ですか?直販ですか?
3. リアルとECの比率はどの程度ですか?
4. お客様はどこで、その商品のことを知りましたか?

When? いつまで?どんなプロセスで?
「スケジュール」解決したい課題とのステップ
1. 売上の波に季節性や時間はありますか?
2. 買うまでの検討の期間、次に買い替える期間はどのくらいですか? +購入意向を上げるトリガーはなんですか?
3. いつまでに解決したいですか?どんな手順が必要ですか?

Why? なぜ、それをやりたいのか?
一般的には「課題」
1. 解決したいことは何か?なぜ、それを解決したいのか? 弱点・強化ポイントの指摘
2. 解決するとどうなるのか? 売上に至る目標設定
3. 企画するにあたって順守することは?

How much? いくらかけてやるか?
※)Howはいろんな定義があるので、ここでは解決するための予算としています。


ここで10分休憩

ここまでの相手の「解決したいこと」を明確にしてから、企画の骨子を作っていきます。企画を立てる際の順番は、シンプルに「ゴール・目的・戦略・戦術・その他条件」です。
シンプルといっても、なぜこういう順番なのか? こういう要素なのかは分かりづらいので、例で例えてみる
(以下、Closedの内容のため割愛)


実際に作成した勉強会資料

いかがでしょう?このような講義メモを作っておくと、推敲も容易ですし、当日、パワポの資料を説明しながら、流れの過不足が無いか?を手元で確認できます。また、PowerPointの資料作りも、圧倒的にラクになります。

実際に、勉強会に使用したPowerPoint 資料の抜粋版 
https://www.slideshare.net/akamishiro/0810-how-to-build-planning

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?