プレイ感想「Pokemon LEGENDS アルセウス」

ポケットモンスターシリーズ最新作「Pokemon LEGENDS アルセウス」が発売されて1ヵ月。

ストーリーをクリアし一区切り付いたので、その感想をざっくり述べていこうと思う。


まず第一に、とても面白かった。

発売日の翌日にゲームを購入し、時間があればずっとこのゲームを遊んでいた。その所為で、発売して1週間ほどでクリアしてしまった。プレイ時間は50時間ほどである。

「クリアしたから感想を書いてみた」

と上には書いたが、実際にクリアしたのはもう3週間ほども前である。


ちなみにここで言う「クリア」というのは、具体的には全てのポケモンと出逢い、アルセウスを仲間にした状態のことを指している。

画像1


実は、最初はこのゲームを遊ぶつもりは無かった。

というのも、従来のポケモンとはゲームシステムが大きく異なるからだ。

アクションが嫌いだというわけではない。私は(上手いかは別として)モンハンやGOD EATER、無双系のゲームはよく遊んでいるし、アクションそのものには忌避感は無い。

そうではなく、ゲームシステムが変わることそのものに対して、警戒心を抱いていた。

「こんなのはポケモンではない」

と、そう思ってしまうのではないか、と危惧していたのだ。

あとはまぁ、ソシャゲに課金し過ぎてお金が・・・とか、積みゲーも結構残ってるし時間が・・・などというのもあった。

あったのだが、結局買ってしまった。変化に対して、不安は勿論あるがそれだけではない。期待も同時に抱いていたわけで、どのような内容になるのかという好奇心を抑えられなかった。

そして最初の感想の通り、その判断は失敗ではなかった。

私が抱いていた不安を吹っ飛ばす面白さだった。今までと違うからよく分からない、つまらない、ではなく、今までと違って新鮮で楽しい、そう思える内容だった。

また、今回は元々買うつもりが無かったために、作品に関する情報を一切得ていなかった。そのため、いつも以上に新しいものに触れる驚きと喜びを感じられた。


調査に関して

村の外のフィールドでは、ポケモン達が我が物顔で闊歩しており、プレイヤーはそこを調査するわけだが・・・迂闊に近付くと容赦無く襲われてしまう。

ソード・シールドのワイルドエリアも似たような感じで、ポケモン達がフィールドを闊歩しているという点では同じなのだが、あちらは襲われてもポケモンバトルになるだけだ。それでも、自分の手持ちより遥かにレベルの高いポケモンに追いかけられたときはドキドキと心臓が脈打っていたのだが・・・今作はその比ではない。

プレイヤーに直接攻撃が飛んでくるのだ。ダダダダと勢いよくこちらに突進してきたり、衝撃波やエネルギー弾を飛ばしてきたり・・・。そしてダメージを受けるとビービー!と警告音が響き、画面の縁は墨で黒く塗られていく。

ちなみに、攻撃には追尾してくるものもあり、しかもその追尾性能がめちゃくちゃ高かったりする。終盤にはポケモンの力を借りて空を飛べるようになるのだが、ポケモンに見つかった際に空へと飛び、ここなら大丈夫だろうと油断していると普通に攻撃されてしまうこともある。

一応"ポケモン"なので、死んでゲームオーバーなどということは無いが、ペナルティは当然ある。それもそこそこ痛い。

「今思えば、ワイルドエリアはサファリパークのようなものだった。」

という感想を目にしたが、まさしくその通りである。

現代の飼い慣らされたポケモンとは違う、本当の意味での野生のポケモンというものを感じた。

図鑑に書かれているポケモンの生態に関しては、時々恐ろしいものもあるのだが、実際その恐ろしさを体験することはこれまで無かった。しかし今作でその恐ろしさを骨の髄まで知らされた。

コリンクから全力で走って逃げたり、フワンテに見つからないよう草むらに身を潜めて夜が明けるのを待ったり、そんな日が来るとは思っていなかった。

また、高所から飛び降りても着地時には普通にダメージがあるし、高さによっては一発でアウトなので、そういう意味でも移動には気を付けなければならない。ポケモンに襲われ逃げ出したのは良いが、前方不注意で転落死などということもあるのだ。

野生では、一瞬の油断が死を招く。

しかしこの緊張感こそが醍醐味であるというか、これによって"没入感"が強まっているように思う。ポケモンの世界を存分に味わうことができた。

野生のポケモンは怖いという話を散々したが、ボールをシュッと投げて捕獲するのは爽快感があって楽しい。ある程度慣れてくれば、襲ってきたポケモンすらも上手くスキをついて捕まえることもできる。

また、今作はポケモンバトルの仕組みがこれまでとは少し変わっており、バトルで捕まえるよりもプレイヤーで直接捕まえた方が早い。何ならボス戦もバトル無しでプレイヤーだけで戦った方が良かったりする。このゲームで最も強いのはプレイヤーである。


戦闘に関して

基本的にはこれまでのポケモンバトルと同じなのだが、行動順のシステムは変わっており、場合によっては2連続で動けたり、交換しても自分の行動ターンを消費しなかったりする。

また、これは私の体感なのだが、ダメージ計算も違うような気がする。というのも、今作はレベル差によるダメージ量の影響が小さいというか、多少のレベル差だと相性がそこまで悪くなくても普通に負けたりする。

他にも、敵がポケモンを複数体同時に出してくることもあり、1匹のポケモンで無双する、みたいなことはあまりできない。とはいえ、敵のレベルはその分低かったりするので、負けることはほぼ無いと思う。1戦を除いて。


ボス戦ではポケモンの攻撃を避けながらシズメダマと呼ばれるアイテムを投げ当てゲージを削ることになる。行動パターンは決まっており、その予備動作も比較的分かり易い。また、回避行動の無敵時間がかなり長いので、アクションゲームに慣れている人はそんなに苦戦しないだろうと思う。

負けた際、「再挑戦」の他に「ゲージを引き継いで挑戦」という選択肢があるため、アクションが苦手な人でもクリアするのは難しくないと思う。個人的にこれは非常に良いと思った。

前述したとおり、今作はこれまでのポケモンシリーズの作品とは大きく異なるため、今作で初めてアクションに触れるという人も一定数居るだろう。そういう方が詰まらずに済むように用意したのだろう。

ちなみに私は、アクション初心者でもないのにそれを使うのは何か負けた気がするということで使わなかった。しかし、初心者ではないはずなのに結構負けてやり直してはいる。



また、全体的にサクサクしているというか、ストレスが少なく感じた。その理由として分かり易く解説して下さっている記事があったので、紹介させていただく。

ざっくり説明すると、レベルアップや捕獲やらの際に、毎回毎回止まってAボタンを連打する必要が無く、それらの通知を受け取りながら動ける、だからテンポが良くストレスが少ない、という内容だ。


気になった点

残念な話ではあるが、全てにおいて完璧ということは無い。気になる箇所、不満点というものはゼロではない。

まず、キーの割り当てが個人的に操作しづらかった。まぁこれは個人差もあるのだろうが、↑キーでメニューというのは慣れるのに時間が掛かった。また、←→キーでライドポケモン、LRでアイテムを切り替えるのだが、ここがごっちゃになってしまう。

空を飛んでいる最中にアイテムを切り替えようとして、誤ってライドポケモンを切り替えてしまい転落死、というのを何度かしてしまった。

まぁアクションゲームはどうしてもキー操作が多くなってしまうので、仕方が無いと言えば仕方が無いのだが。

また、アルセウスに会うには全てのポケモンを捕まえる必要があるのだが、一部ポケモンの入手が大変だった。

まず、時空の歪みと呼ばれる場所にしか現れないポケモン。

時空の歪みとは、フィールドの何処かにランダムで現れる嵐のようなものだ。内部ではレアアイテムやレアポケモンが出現する。

ここでしか現れないポケモンを捕まえるために時空の歪みの出現を待つのだが、これが辛い。ランダムなので、運が悪いと数時間待つことになる。私は放置したまま別のゲームをして待っていた。

また、時空の歪みが出現しても目当てのポケモンを捕まえられるとは限らない。そのポケモンが出てこないこともあるし、あったとしても捕まえるのは難しい。

時空の歪みの内部には、凶暴なポケモンも多数出現するため、プレイヤーがボールを投げるにしても、ポケモンバトルで捕まえるにしても、容易ではない。


次に、ミカルゲである。ミカルゲに出逢うには、各フィールドに点在する灯火を集める必要があるのだが、この灯火が全部で108個もあるのだ。しかも遠くからだと分かりにくい。一応、夜ならば多少は見えやすいのだが、まぁ"多少"である。

私も最初は空を飛びながらフィールドを回って探していたのだが、途中でキツくなったので攻略サイトを頼った。

アンノーンのようにヒントがあったり、もう少し数が少なければマシだったのだが・・・。


それ以外には、ミニマップがあればマップを開く頻度が減って楽だった、くらいだろうか。


総評

あれこれと文句も言ってしまったが、面白いゲームだったのは間違いない。これまでポケモンを遊んだことはあるけど、今作はちょっとジャンルが違うしな・・・、と躊躇っている方には是非おススメしたい。ポケモンの世界により深く触れることができると断言する。

私はあまりゲーム内でスクショを撮らないタイプの人間で・・・。ゲームしている最中は遊ぶのに夢中で、撮るのを忘れてしまうのだ。
そういうわけで文字ばかりでなんというか殺風景な記事だったが、ここまで読んでくれた方は、ありがとう。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?