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幸せのための学問、読書術

学問は、人を幸せにするためにある。少なくとも、そういう側面が確実にあると、わたしは思う。

自分の直感で生きていて上手く行く人とうまくいかない人がいる。
海で生まれ育った人は、山での勘は山育ちの人に劣るだろうし、山で育った人は、海での勘は海育ちの人に劣るであろう。
人生でも同じように思う。
愛され無かった人が自分の直感で愛を求めてもなかなか上手くいかない。愛されるということを知らないからである。海育ちは山を熟知していない、ということである。

だからこそ、学問がある。海を知りたいのなら、海で育った人の話を聞いたり、その人と触れ合っていく方が早い。その人と一緒にいなくても、書物でなら触れ合うことができる。また、山育ちだったとしても、長年にわたって海を知ろうとして、結果的に海を知ることができた人の話は、共感もできるしとても勉強になるだろう。
だから、幸せになるための学問というのは、相手の背景をしっかりと見る必要がある。同じ言葉を使っていても、どんな気持ちで、どんな生活環境で述べたかによれば、意味は全く変わってくる。

だから、その言葉尻やその人の功績にだけ目を奪われて、闇雲に信じてはいけない。自分は何を求めていて、それをその人はどれだけ持っていて、その人はどういう人間なのか、それが幸せになるための学問の前には、とても大事。

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