関西圏の人口減少、首都圏一極集中(河合雅司氏の分析)

「未来の年表」シリーズで有名な河合雅司氏は、現状分析は素晴らしいと思う。解決策は無茶苦茶な荒唐無稽なものが多いので、この方は現状分析だけやってほしい。あとは、官僚や戦略コンサルタントなどの賢い人が解決策を出してくれるだろう。

さて、その河合氏が、関西圏の人口減少(地盤沈下)について分析している。結論を言うと、関西圏から首都圏への人口流出もあるが、そもそも、九州や中国四国、北陸から関西圏をスルーして首都圏を目指す若者が増えたらしい。これは、新幹線の影響と、インターネットで東京的な価値観が蔓延してしまったことが大きいと思う。

関西圏で一流企業を思い浮かべてほしい。パナソニック、関西電力、大阪ガス、ダイキン、ダイフク、村田製作所、京セラ、島津製作所、ニデック、任天堂、P&G、キーエンス、このくらいか?東京と比較してかなり少ないことがわかるだろう。

関西圏は、大学は多いが、就職先に恵まれていない。しかも、京大と阪大、京都では同志社が幅を利かせている。だから、九州などの人が大阪で就職しても、マイノリティになってしまう。同じマイノリティならば、東京のほうがいいだろう。

関西圏は、東京よりも魅力的な何かをつくらないと、本気でヤバイと思う。愛知県には製造業最強のトヨタ自動車があるが、関西圏にはパナソニックしかない。

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